ハワイアンキルトを始めたい☆失敗知らずの7つのコツ

ハワイアンキルトを始めたい☆失敗知らずの7つのコツ

ハワイの伝統文化の一つであるハワイアンキルトには、ハワイの人々の自然への感謝や愛情が表現されています。キルトで表現されるハワイの植物や動物、海の波などのモチーフの一つひとつが、心を込めて縫いあげられています。この美しいキルト文化に触れ、ぜひ自分でも作ってみたいと思われる方もいらっしゃるでしょう。

ハワイアンキルトはもともと、1820年頃にイギリス人宣教師の妻たちがハワイのロイヤルファミリーに教えたのが発祥とされています。この時に教えたパッチワークが、ハワイの自然を愛する文化と結びついて、独特のハワイアンキルトが出来上がっていきました。ハワイアンキルトの特徴はモチーフ布を8枚にたたんでカットし、土台の布に広げてキルティングするところにあります。

今回はハワイアンキルトを始めたいとお考えの方に、失敗のないように作るコツをご紹介します。手間がかかって難しいのではないかと不安があるかもしれませんが、いくつかのコツをおさえることで上手に作ることができます。たくさんの人がハワイアンキルトを作る楽しみを知るでしょう。

 

ハワイアンキルトを始めたい☆
失敗知らずの7つのコツ

 

モチーフ部分にアイロンで折り目をつけよう

まずはモチーフ部分の型紙を作りましょう。最初は本などを参考にすると作りやすいです。何度でも使うことができるので、型紙はコピーしたものを利用してください。モチーフの布と土台の布を準備し、8分の1まで折ります。

この時、折るたびにアイロンがけをして、角と角がぴったり合うようにすることが大切です。布の上に型紙を置いたら、ずれないようしつけ糸でしつけをかけてからカットします。

土台布を広げて、その上にたたんだままのカットモチーフを折り目に合わせて置きます。4分の1、2分の1と開き、すべて広げたら折り線が合っているかを確認します。

 

アップリケをきれいにまつり縫いしよう

土台布とモチーフがぴったり合っていることを確認したら、モチーフの内側約1センチのところにしつけ糸をかけます。ちょっと面倒な作業ですが、しつけはハワイアンキルトではたいへん重要です。中心から外側に向かってしつけることがポイントです。

次にモチーフの周囲をたてまつりでアップリケしていきます。針先で縫いしろを折り込むようにして、糸が見えないように2ミリ間隔で細かくまつり縫いをします。トップが完成したところで全体にアイロンをかけて整えます。

 

キルティングラインを自由に描こう

モチーフの内側に、キルティングラインを描いていきます。特に決まりはないので、フリーハンドで自由に書いてかまいません。

モチーフ部分が終わったら、土台布にもキルティングラインを描いていきます。土台布のスペースにもよりますが、約1センチ間隔でエコーキルトのラインを引いていくときれいです。モチーフのデザインによって波状のエコーキルトの間隔を変えるなど、工夫をしてみましょう。

波紋が広がるように線を入れていきます。線の濃さはうっすらと見えるくらいがベストです。

 

内側から外側に向かってしつけをかけよう

裏布とキルティング綿とアップリケをつけたトップの順に重ねてください。裏布は表裏をまちがえないよう気をつけ、中心から要所要所、まち針を打ちます。

しつけ糸を使ってしつけをかけていきますが、この時中心から放射状にしつけをかけていくことがポイントです。最初は十字に、次は対角線上に、その間にも数本しつけをかけます。最後にまわりにもしつけをかけましょう。この際、しわが寄らないようにし、生地を持ちあげないように注意してください。

 

フープを使ってキルティングしよう

キルティングをする時はフープを使います。キルトの下に内枠を置き、上から外枠をはめます。フープをはめる時にはピーンと張らずに、裏から生地を押し上げるようにしてたるみをもたせましょう。

キルティングは中心から外側に向かって行います。モチーフの内側、落としキルト、エコーキルトの順にキルティングします。美しい針目は1インチ(約2.5センチ)に7針から10針と言われていますが、最初はあまり気にしすぎず、少し粗くても針目をそろえるようにした方がうまくいきます。

 

モチーフ部分のキルトと落としキルトをしよう

モチーフの部分のキルティングは、布が多く重なっているので刺しにくく感じるかもしれませんが、頑張ってキルティングしましょう。心もち針目が大きくなってしまうかもしれませんが、針目を整えるように刺していきます。玉どめは布の中に引き込んで、表からは見えないようにします。

モチーフが終わったら、次は落としキルトをします。モチーフのまわりを刺していくことを、落としキルトと言います。落としキルトをすることで、モチーフがふっくらと浮き上って見え、キルト全体に立体感が出ます。

 

エコーキルトで美しく仕上げよう

落としキルトまで終えたら、次はエコーキルトに取りかかります。土台布の部分に波紋が広がるように、幾重にもキルティングすることをエコーキルトと言います。ハワイの海の波を思い起こさせるような、ハワイアンキルトの特徴的なラインです。

キルティングが終わったところから、しつけ糸をはずします。しつけ糸をはずしていくと、ハワイアンキルトの美しい縫い目のラインがはっきりと浮き上って感動することでしょう。必要であれば周囲をバインディングして完成です。

 

いかがでしたか。ハワイアンキルトは完成までにいくつもの地道な工程があります。最初のうちはうまく感覚をつかむのが難しいかもしれませんが、慣れていくうちにコツがつかめて、どんどんキルティングが楽しくなることでしょう。

日本でもハワイアンキルトは愛好者が多く、初心者に嬉しい手作りキットなども多く出回っています。地域レベルでもサークルを見かけることが多いので、気軽にチャレンジしてくださいね。

一つひとつ手間のかかる作業だからこそ、一針一針に想いを込めることができますし、完成した時の喜びも大きくなります。大切な人に手作りのハワイアンキルトを贈ることができたら素敵ですね。ハワイの雄大で美しい自然を想いながら、ハワイアンキルトを楽しんでみてください。

 

まとめ

ハワイアンキルトを始めたい☆失敗知らずの7つのコツ

・モチーフ部分にアイロンで折り目をつけよう
・アップリケをきれいにまつり縫いしよう
・キルティングラインを自由に描こう
・内側から外側に向かってしつけをかけよう
・フープを使ってキルティングしよう
・モチーフ部分のキルトと落としキルトをしよう
・エコーキルトで美しく仕上げよう


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