紫の花でシックな花束を贈ってみませんか?贈る花にはその方の年齢や性別によってイメージされる色があります。若い女性に贈るならかわいらしいピンク。男性に贈るなら赤系か黄色オレンジ系の花を。大人の女性には紫系のシックな花。
誰が決めた訳でもないのに、年齢や性別に合う色があるのは確かです。もちろん、若い女性にシックな花束を、男性にピンクの花束を贈るのは全く似合わないということではありません。男性がピンクの花を持つ姿は結構絵になりますし、若い女性でもシックな花が好きな方も多いです。
ですが、花を贈るときに、相手の方の年齢を考慮して贈ることで、どんな方でも失敗のない花贈りをすることができるので、花を贈るときには覚えておくと助かります。
紫の花は大人の女性のイメージがあります。そしてまた不思議なことに年齢を重ねれば重ねるほど、好きになるのが紫という色です。ただ、紫の花は白い花と合わせてお供えにもよく使われる花なので、プレゼントするときにはお供えに見える組み合わせを避けるなどの配慮が必要です。
そこで、大人の女性に贈る、紫の花をシックに贈る花の組み合わせを、季節も考慮して選んでみました。
紫の花でシックに☆
大人の女性に贈る花々と組み合わせ
春に贈る紫のチューリップをシックに贈る組み合わせ
桜が咲くころに思い出す4月の花のイメージのチューリップですが、切り花で市場に出てくるのはこれから冬本番という12月頃から、チューリップがそこら中で咲き始める4月の中旬頃までになります。
切り花は基本的に季節を先取りするように出て来るので、反対にお庭など外で咲き始める頃には手に入りにくくなります。チューリップは気温が低い方が長持ちしますから、12月から4月初めぐらいまで贈るのに適しています。
【 春に贈る紫のチューリップ 】
・ 紫のチューリップ
・ 紫のスイトピー
・ 紫のストック★ さし色に濃いピンクのラナンキュラス
など。
同系色で色味の落ち着いた花でまとめる花束は春の優しさ溢れる組み合わせになります。
★ そこへ、白い花の付いたコデマリの花を大胆にあしらう。
・ シックな大人のアレンジに早変わり。コデマリの白い花と緑の葉が華やかさも与えてくれます。
夏から秋に贈る紫のあじさいをシックに贈る組み合わせ
5月の母の日に向けて最盛期を迎えるのが、あじさいの花です。切り花はもちろん鉢植えも充実するこの時期から10月頃まであじさいの贈り物を楽しむことができます。時期によって同じ品種でも色合いが変化していきますので、その変化を楽しめるのも魅力です。
あじさいの花の色はピンク、赤、紫、白、グリーンなどがあります。紫のあじさいは他のあじさいに比べてそれだけでシックな雰囲気になりますが、よりシックに合わせるなら「秋色アジサイ」と呼ばれるアンティークカラーの紫のアジサイを選びます。
秋色アジサイは徐々に色が変わっていって、どんどんアンティークの風合いが増していくのが人気の、魅力的な花です。
【 「秋色アジサイ」の組み合わせ 】
・ 夏代表の明るいひまわりの花と合わせる。
・ 秋代表のコスモスと合わせる。どちらの組み合わせも、シックに仕上がります。
★ 長いカラーと合わせても魅力的です。
あじさいはそれだけでボリュームがあり、丸っこい形をしていますので、丈の長い花の足元にあしらうとスタイリッシュでシックなアレンジができ上ります。
秋に贈る紫のトルコキキョウをシックに贈る組み合わせ
トルコキキョウは秋の花です。「すがすがしい美しさ」「優美」「希望」という花言葉を持っていて贈り物にはぴったりの花です。トルコキキョウの花の色は、白、紫、ピンク、黄色、緑、茶色、赤紫などがあり、種類も豊富です。
【 トルコキキョウの紫色の花 】
・ 淡く優しいラベンダー色
・ 深く濃いパープル色
・ 赤紫
・ 白と紫が混ざったもの
・ 白地にふちが紫色になっているものなど様々な色があります。
また、花びらがフリフリの八重咲きの品種、手のひらほどもある大きな花をつける品種、すっきりとした一重の品種があり、花形の違いも楽しむことができます。
紫の花のトルコキキョウばかりを集めた花束はとても上品で魅力的です。そこに、秋の花や実のものを加えるととてもシックで大人の女性にぴったりな組み合わせになります。
【 トルコキキョウの花束アレンジ 】
・ つるうめもどき、のいばらの実
・ シンフォリカリプス
・ ビバーナムティナス
・ 紫式部といったボリュームや長さのあるものと合わせる。
トルコキキョウのボリュームとのバランスが良くなります。
冬に贈る紫の花、蘭をシックに贈る組み合わせ
冬のイメージで紫の花をシックに贈るには、紫の蘭を使ったアレンジがおすすめです。冬に贈る花はどうしてもクリスマスのイメージの赤か、春の先取りの花で作るのが定番になってしまいますので、紫の花で作る冬のイメージの花は印象に残る贈り物になるはずです。
【 紫の花、蘭の種類 】
・ 紫の胡蝶蘭
・ 紫のバンダという蘭の花
濃い紫色から赤紫、黒っぽい紫、模様が入っているものなどがあり、花姿も色も印象的で目を引きます。蘭の花なので、高級感が出ますから大人の女性に贈るのにも喜ばれます。
【 紫の花、蘭の花の花束 】
・ 白いユリ
・ トルコキキョウ
・ グリーンの色のデンファレ
・ シンビジウムなどなどの、同じ蘭系の花との組み合わせ
お供えの花と間違われないようにする技術が少し必要ですが、紫の蘭が引き立ち、清楚でおしゃれな冬のイメージの素敵なアレンジになります。
一年中贈れる紫の花をシックに贈る組み合わせ
【 一年中手に入る紫の花 】
・ 紫のバラ
・ 紫のトルコキキョウ
・ 紫のダリアなど。
これらの紫の花は、切り花ならほぼ一年中手にいれることができます。時期によってボリュームが少なかったり、大きさが小さかったり、もちがあまり良くないということもありますが、概ね一年中手に入れることができます。
そんな通年手に入るお花を使って、シックな大人の女性に贈る花を作る組み合わせは二つあります。
【 シックな紫の花の組み合わせ① 】
★ 抑えた色味の濃い同系色の花でまとめるアレンジ方法。
・ 紫色だけでは組み合わせとして少し物足りないので、濃いピンクや赤紫の花を合わせましょう。グッとシックにまとまります。
但し、同じ濃いピンクでも発色のよい色味が明るいものは合わせると、夜の世界の花になりますので気を付けましょう。また、赤と紫の組み合わせも、華やかにはなりますが、やはりお水の世界の色になりますので、スナックなどに贈る場合を除いては避けた方が無難です。
【 紫の花の組み合わせ② 】
★ 季節の枝ものや、実のものと合わせる組み合わせです。
・ 春のコデマリや桜。夏の紫陽花やクレマチス。秋のコスモスや実もの。冬のコチアやサンキライなど季節の花と合わせます。
この組み合わせならば、季節を感じることもでき、紫の花をメインで使っているので、シックに仕上がります。
いかがでしたか。紫の花はそれだけでとても印象的で魅力的な花です。だからこそ、それに季節感をプラスしたり、花ではない枝ものや実物を加えるだけでシックな大人の女性に贈りたい一品になります。
また、紫の花を贈るシーンとして有名なのは、古希ではないでしょうか。70歳の誕生日を祝う古希では、その昔最高の位とされた紫の花を贈るとされています。このような一生に一度のお祝いのシーンでは、華やかな紫の薔薇が良いかもしれません。
花束を贈る機会はそんなに頻繁にあるわけではないので、無難な明るい色合い、ピンク系、黄色系のものになりがちですから、紫色の花を使ってシックにアレンジしたお花は、受け取った方にも新鮮で印象に残る贈り物になりますから是非チャレンジしてみてください。
まとめ
紫の花をシックにまとめる組み合わせ具体例集
・紫の春の花たちとコデマリをあしらい、華やかに
・定番の季節の花と紫の秋アジサイは高低差で動きを
・秋の実物と紫のトルコキキョウでバランス良く
・紫の蘭を引き立たせる白グリーン。同じ蘭系で統一
・紫の花と季節の枝もの、実物で季節を感じて