赤やピンク、白などの小さな花を束ねたように付けるゼラニウムは花言葉をたくさん持っているので、どのような花言葉があるのかはもちろん、ゼラニウムの花色別の花言葉や付けられている花言葉の由来も気になりますよね。
ゼラニウムは虫除けのハーブとしても知られていますが、種類が豊富で、青臭いハーブ特有の香りのゼラニウムだけでなくバラやレモンのような良い香りのゼラニウムも存在します。ゼラニウムの種類は240種類以上にもなり、その花名の由来もユニークな知れば知るほど面白い植物。
葉に香りがある為アロマとして使われる事もありますし、虫除けの効果は生活にも役立ちますから、気に入った花言葉と一緒にゼラニウムを贈ったり、育ててみてはいかがでしょうか。そこで今回はゼラニウムの花言葉、意味と役立つ知識についてお伝えします。
ゼラニウム全般の花言葉と名前の由来
ゼラニウムの花言葉は「真の友情」「真実の愛情」「尊敬と信頼」「決心」です。「真の友情」という花言葉はゼラニウムの花が自然と集まり寄り添うように咲く為と言われていますが、他の花言葉は由来がはっきりしていません。
ゼラニウムと言う花名は英語で「Geranium」と綴り、ギリシャ語で鶴を意味する「geranos」から付けられています。一方、学名は「Pelargonium(ペラルゴニウム)」で、同じくギリシャ語でコウノトリを意味する「pelargos」から付けられました。どちらの名前もゼラニウムの種子の形が鶴やコウノトリのくちばしに似ている事が由来です。
西洋でのゼラニウムの花言葉と風習
西洋で付けられたゼラニウムの花言葉は日本の花言葉と同じ「true friendship=真の友情」の他に、「gentility=上流気取り・育ちの良さ」や「stupidity=愚かさ」という花言葉もあります。「gentility=上流気取り・育ちの良さ」の花言葉はゼラニウムがイギリスの上流階級の人に愛され育ててられていた事が由来です。
日本でゼラニウムは花壇を彩る他に虫除けとして植えられますが、ヨーロッパでは古くから虫除けだけでなく魔除けや厄除けの効果を持つハーブとして扱われていて、多くの家庭の窓辺や玄関に植えられています。
昔は薬草として人々の役に立っていた歴史もある花で、現代では日本でもローズゼラニウムを代表とするセンテッドゼラニウムのアロマオイルはストレスの緩和やスキンケアなどに役立てられていますから、美容に興味のある人やアロマが好きな人は虫除けのイメージよりも美容に役立つアロマやハーブのイメージが強いかもしれませんね。
花色別の花言葉とゼラニウムの種類について
ゼラニウムの花色はピンクや赤がよく見られますが、白や黄色、複色のゼラニウムも出回っています。そしてゼラニウムの花言葉も花色によって個別に付けられているものがあるので、ゼラニウムを贈り物にする時は花色で使いたい花言葉を選ぶことが可能です。
ピンク色のゼラニウムなら「決心・決意」、赤色のゼラニウムは「君がいて幸せ」、白色のゼラニウムは「私はあなたの愛を信じない」、黄色のゼラニウムは「予期せぬ出会い」、深紅のゼラニウムは「憂鬱」といった花言葉を持っています。深紅のゼラニウムの「憂鬱」の花言葉はゼラニウムのハーブらしい葉の青臭い香りから付けられました。
実はゼラニウムは種類が多く、虫除けハーブとして知られているゼラニウムはセンテッドゼラニウムと呼ばれ、香りのするゼラニウムの事を指します。ですから、ハーブゼラニウムに限らずローズゼラニウムやレモンゼラニウムと呼ばれるゼラニウムもセンテッドゼラニウムに分類されるのです。
センテッドゼラニウムより花が大きく、色も豊富なゼラニウムの仲間で一季咲きのものをペラルゴニウム、他にもアイビーのような葉を持ち、茎が垂れ下がるゼラニウムをアイビーゼラニウムと呼んだりパンジーやチューリップのような花を咲かせるパンジーゼラニウムやチューリップゼラニウムと呼ばれるゼラニウムも存在します。
ゼラニウムの西洋での花色別の花言葉
ゼラニウムは西洋でも色別の花言葉を持ち、ピンク色のゼラニウムは「doubt=疑い」、赤色のゼラニウムは「protection=保護」「preference=優先」、白色のゼラニウムは「indecision=優柔不断」というように、ピンク・赤・白のゼラニウムには日本とは違う意味の花言葉が付けられていて、黄色のゼラニウムには日本の花言葉と同じ「unexpected meeting=予期せぬ出会い」という花言葉が付けられています。
そして深紅のゼラニウムの花言葉は日本と同じ「melancholy=憂鬱」と「consolation=慰め」や「comfort=癒し」の3つです。西洋の色別の花言葉も深紅のゼラニウムの「melancholy=憂鬱」以外由来がはっきりしていません。
ゼラニウムの葉に付けられた花言葉
センテッドゼラニウムの葉は香りで、アイビーゼラニウムや斑入りゼラニウムの葉は見た目で私達を楽しませてくれます。そんなゼラニウムの葉にも「努力家」という花言葉が付けられているのです。
特にアイビーゼラニウムは開花期間がとても長く、室内管理で日当たりの良い場所で育てれば冬でも花を楽しめる植物ですが、その分肥料を好み、綺麗な姿を保つには剪定が欠かせませんし、毎年植え替えも必要になる思いの外手のかかる植物ですからアイビーゼラニウムと育てる側のどちらにとっても「努力家」の花言葉がぴったりと言えます。
さて、日本の花言葉と西洋の花言葉、花色別の花言葉を合わせると両手では数えられない程たくさんの花言葉がありますから、花言葉を参考にゼラニウムを購入する時や贈り物にする時は忘れないようメモに書き留めてからお店に足を運んで下さい。贈り物にする時はネガティブな花言葉を持つ白色のゼラニウムは避けるか、ゼラニウム全般の花言葉を添えて贈りましょう。
ゼラニウムには葉にも花言葉がありますから、葉を鑑賞するのが楽しいアイビーゼラニウムや斑入りゼラニウムにも愛着が湧きますよね。また、花言葉だけでなくゼラニウムの花名の面白い由来や西洋での風習もお伝えしましたから、虫除けハーブで終わらないゼラニウムの魅力を機会があれば誰かに伝えてみてはいかがでしょうか。