椿の花言葉、表と裏☆美しさが胸に迫る7つの豆知識

椿の花言葉、表と裏☆美しさが胸に迫る7つの豆知識
椿の花言葉は、「控えめな」美しさや優しさなど、いかにも日本的な美意識を表しています。確かに椿は、日本女性の美しさを象徴するような花ですよね。寒い時期に咲く色鮮やかな椿の花は、寂しくなった庭の景色を美しく彩ってくれます。

椿と言って多くの人がイメージするのは、一重咲きの深紅や白の花ですが、他にもピンク色や二つの色がミックスしている花色のもの、八重咲きや牡丹咲き、二段咲きなど多くの品種があります。

実はその色によって、椿の花言葉にはさまざまあり、中にはちょっと怖いイメージのものも…。美しさと怖さの二面性のある椿。どんな由来や花言葉を持っているのか、ちょっと気になりますよね。

そこで今回は、そんな椿の花言葉が持つ二面性とその理由をお伝えします。

 

椿の花言葉、表と裏☆
美しさが胸に迫る7つの豆知識

 

椿ってどんな花?

椿の学名は、カメリア・ジャポニカ。その名の通り日本を代表する花で、江戸時代にその品種は200種を超えていたと言われます。明治時代からは海外にも紹介され、各国で多くの品種が作られて、現在では2000種以上の園芸品種があります。

【 椿の品種 】

★ 代表的な藪椿(ヤブツバキ)雪椿(ユキツバキ)が有名。

・ 四国の西南部や九州地方で自生する山茶花(サザンカ)、沖縄の姫山茶花(ヒメサザンカ)も椿の仲間です。

 

赤い椿の花言葉

椿の花言葉は、その花の色によって違います。日本女性の象徴とも言える椿ですが、最も多くの人々のイメージに残るのは、赤い椿ではないでしょうか。

【 赤い椿の花言葉 】

★ 「謙虚な美徳」「控えめな素晴らしさ」など、派手で目立つ姿と違った赤い椿の花言葉は、椿の花の香りが控えめなことから来ています。

豪華な美しさと芳香を持つバラの花などと違い、派手な中にも奥ゆかしい美しさのある、赤い椿に似合う花言葉です。

 

白い椿の花言葉

一方で白い椿にも女性の美しさを称えたメッセージがあります。可愛らしい赤い椿とは違い、凛とした表情の花姿が特徴の白椿。

【 白い椿の花言葉 】

★ 凛とした真っ白な椿。花言葉は「完全な美しさ」「申し分のない魅力」というもの。

・ その姿のイメージ通り、美しさに対する最大の賛辞が、白い椿の花言葉になっています。

花束にはしづらい椿の花は、アレンジメントにすると贈り物にもできるので、白い椿の花言葉を添えて女性に贈ると、きっと喜んでもらえるのではないでしょうか。

 

ピンクの椿の花言葉

【 ピンクの椿の花言葉 】

★ 「控えめな愛」「慎み深い」というのがピンク色の椿の花言葉。

英語では「恋しく思う」という椿の花言葉もあるように、男性から女性に贈っても素敵ですが、女性が一途な思いを伝えるときにも、可憐で優しいピンク色の椿はぴったりの花なのです。

 

椿の花は縁起が悪い?

椿の花言葉には「愛」にまつわる美しい言葉が多いのですが、裏側には暗いイメージやエピソードも。

【 縁起の悪いと言われた理由 】

★ 花弁が一枚ずつ散り落ちるサザンカと違い、椿は花が丸ごとポトリと落ちて散ることから斬首を連想させ、江戸時代には武士にとって縁起が悪い花として、忌み嫌われていました。

また、同様に死をイメージすることから、お見舞いには向かない花とされています。

 

ちょっと怖い椿の花言葉

【 椿の裏の花言葉 】

★ 「罪を犯す女」

・ 表の花言葉とは全く違うイメージですが、これは歌曲「椿姫」に由来しています。

歌曲「椿姫」は、椿姫の愛称を持つ娼婦・ヴィオレッタと社交界の青年アルフレードの悲恋を描いた物語なのですが、彼女が娼婦であるということと、愛する人を裏切ったということのふたつの意味で「罪を犯した女」という椿の花言葉が生まれました。

しかし、彼を裏切って他の人の元へ行ったように見せたのは、ヴィオレッタがアルフレードを思って身を引くためにした演技。控えめで一途な彼女には、表の花言葉のほうが似合いそうです。

 

日本にも怖い椿のお話が

椿の裏のイメージともいえる、ちょっと怖い話は日本にもあります。

【 ちょっと怖い椿のお話 】

・ 樹齢数百年というような椿の古木から、泣き声や笑い声が聞こえるという言い伝え。

・ 古木が女性に化けて通行人の袖を引く「椿女郎」(女郎とは娼婦のこと)という妖怪譚など、椿に関する怪談は全国に多くあります。

特徴的なのは、椿の木から女性が出てきたり、椿の花の中に消えていくなど、女性にまつわる話が多いこと。椿には美しい女性を連想させる妖しい魅力があるのかもしれません。

 

椿の花言葉の表と裏、その明るい美しさや少し暗く妖しいイメージについてもお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

縁起が悪い花とされた武士の時代よりもずっと以前の平安時代には、魔除けの木として神事にも使われるなど、さまざまな顔と魅力を持つ椿。

椿(TUBAKI)はヘアケア製品の名前にも使われ、CMには日本を代表する女優さんも数多く登場していましたし、世界中の女性が憧れるブランド・シャネルのカメリアシリーズが、椿をモチーフにしているのは良く知られています。

控えめで凛とした美しさ、可憐で華やかな美しさ、日本と西洋で椿からイメージする女性の美しさには多少の違いがありますが、いずれにしても美しい女性に縁の深い花なのです。

 

まとめ

花言葉から分かる、椿の魅力

・椿は世界的にも、日本を代表する花
・赤い椿は「謙虚な美徳」
・白い椿は「完全な美」
・ピンクの椿は「控えめな愛」
・裏の花言葉は「罪を犯す女」
・椿はお見舞には向かない花
・椿には女性にまつわる怖い昔話が多い


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