彼岸花の花言葉☆世界各地の伝説と豆知識7選

彼岸花の花言葉☆世界各地の伝説と豆知識7選

彼岸花の花言葉は、「独立」「あきらめ」「再会」「情熱」「悲しい思い出」「また会う日を楽しみに」「想うはあなた一人」などたくさんあります。彼岸花には毒があるのですが、花言葉からは想像もつきませんね。

彼岸花は見た目に妖艶な雰囲気を持つ花です。お彼岸の頃に咲く花なので彼岸花と呼ばれていますが、別名が多いのもこの花の特徴です。

そして彼岸花の別名はちょっと怖い雰囲気のものばかり。お彼岸はご先祖様に感謝をする行事とされていますよね。なので、彼岸花はお墓の周りに植えられたりするのです。

昔は土葬が多く、彼岸花をお墓の周囲に植えることで彼岸花の毒によってモグラなどが近づけないようにすることが本来の目的だったとか。では彼岸花の世界各地の伝説や豆知識を今回はお伝えします。

 

彼岸花の花言葉☆
世界各地の伝説と豆知識7選

 

彼岸花は畑の守り神

人は自然の大地に田を耕して食物を育て生きています。そんな田舎の自然の風景に溶け込むように燃える赤い花たちは、彼岸花であることが多いです。田畑を狙ってくるモグラなどの小動物が畑を荒らすことに頭を抱えた昔の人が、搾り出した知恵です。

畑の周囲に彼岸花が植えられているのを見かけますが、あれは何故でしょうか。彼岸花には「アルカロイド」という毒が含まれています。

この毒は中枢神経をマヒさせたり、吐き気や下痢などの症状が表れるようで畑を荒らす小動物にとっては、まさに「毒」なのです。そんな小動物たちから畑を守るために、彼岸花を植えて畑の守り神にしているのですね。

 

彼岸花は不思議な花

花言葉ではありませんが、彼岸花の別名には「葉見ず花見ず」という不思議な呼び名があります。この呼び名の由来は、彼岸花の成長過程にあります。普通の花と違い、彼岸花は花が散らないと葉っぱが出てきません。花が咲いている間には葉っぱがなくて、葉っぱがある時には花がないのです。

花と葉っぱが同時期に見られない不思議な花ですが、花と葉っぱがお互いを知らないがために惹かれあっているようにも感じます。

彼岸花の花言葉に「また会う日を楽しみに」と言うものがります。この生体を知ると、刹那を感じる花言葉ですね。だからこそ花も葉っぱも美しいのではないでしょうか。

 

彼岸花は持ち帰り禁止

彼岸花の迷信はいくつかありますが、その中には「彼岸花を家に持ち帰ると火事になる」という迷信があります。これは、彼岸花の花が赤くて、花が咲いているその姿は炎を連想させることから火事をイメージしているのだといわれています。

彼岸花の花言葉、「情熱」もこの燃え盛る炎を連想させる姿が由縁かもしれません。

 

韓国での異名

彼岸花は真っ赤な花を咲かせ、冬には葉っぱだけが生い茂ることから花は葉を思い、葉は花を思うと言われており「サンチョ(相思華)という異名がついています。彼岸花の花言葉には一途な愛を表現する言葉があります。それが「想うはあなた一人」。どこの国でもその生体の不思議さに魅入られるのかもしれません。

しかし韓国では一部しか自生していないので、韓国の人に彼岸花に写真を見せても知っている人は少ないのだとか。

 

彼岸花に触らせないために

彼岸花の毒は子供を死なせてしまうほど強力なものです。だから昔から子供たちを守るために、彼岸花を摘むと手が腐ると子供たちに教えていたようです。その他にも、「彼岸花に触れると大きな病気をする」とか、「人の魂を吸い取ってしまう怖い花」と教え込むなどしていたようです。これは大人たちが子供たちを守るために色々と工夫をしていたのですね。

彼岸花には「悲しい思い出」と言う花言葉もあります。彼岸花の毒の存在が、この花言葉を作ったのかもしれませんね。

 

彼岸花を摘むと死者が出る

彼岸花を摘むと死者が出るといわれているのは、お墓を守るために植えられている彼岸花を摘んでしまうと、モグラや小動物が死体を荒らして掘り起こしてしまうこともあるのだとか。だからモグラが掘り起こして「死者が出る」と言われているのですね。

お墓と故人を守る存在でもある彼岸花には、「再会」や「また会う日を楽しみに」と言う花言葉があります。恐れられているだけではなく、故人への感謝の気持ちも伺える花言葉です。

 

日本にある彼岸花は全部同じ遺伝子

日本で見られる彼岸花は北海道から琉球列島と幅広く見られるのだが、実は自生したものではなく中国のものだったことが言い伝えられています。これは、中国から稲作を取り入れたときに広まったと考えられています。ただし、彼岸花は人里にしか生育しません。だから墓地や田畑の周辺で見られることが多いのです。

湿った場所が好きで、夏の終わりから秋の始めにかけて咲く花は、球根の植物です。昔中国から来た一株が株分けされて全国へと広まったと考えられており、実は日本にある彼岸花は全部同じ遺伝子であるということが分かっているようです。

 

いかがでしょうか。彼岸花の花言葉とともに、中国と日本を中心に世界の彼岸花にまつわる言い伝えや別名をご紹介しました。一般的には怖い、不気味というイメージも強い彼岸花ですが、故人を守り、感謝を伝える花でもあることは新鮮ですね。

咲いている花は凛としていてそれこそ赤い炎のようにキレイです。花言葉「想うはあなた一人」のように、自分の思いを貫き通すようなイメージの花なのです。その他にも彼岸花には「独立」や「情熱」と言った前向きな花言葉も持ち合わせています。

また彼岸花にはたくさんの名称があるようですが、名称や迷信にまつわるエピソードも有名です。その中でも、昔飢えに苦しんだ人たちが最後の手段に彼岸花の球根を食べて飢えをしのいだというエピソードが有名ですが、毒のある花を食べなければならないほど追い詰められた時代背景を感じると胸が痛くなりますね。

 

まとめ

彼岸花の花言葉と、花にまつわる言い伝えの理由とは

・モグラや小動物から畑を守ってきた彼岸花
・花と葉っぱが同時に咲かない不思議な生体
・「彼岸花を持ち帰ると家事になる」の由来
・韓国の名前には、彼岸花の花と葉の恋物語が
・彼岸花の毒から子どもを守る、大人達の智慧
・故人やそのお墓を守る彼岸花
・中国の彼岸花と日本のものは同じ遺伝子


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