ハゴロモジャスミンを育てるときに気を付けたい7つのポイント

ハゴロモジャスミンを育てるときに気を付けたい7つのポイント
ハゴロモジャスミン(羽衣ジャスミン)という、幻想的な名前を持つ花をご存知でしょうか。見た目は素朴で、真っ白な可憐な5枚の花びらを持つ小さな花です。薄いピンクや白い花からは、ジャスミン独特の甘い芳香を放ちます。

この花の名前にもなっている「羽衣」というのは、天人が着る、鳥の羽で作った薄い衣のこと。または、鳥や虫の羽のことを言います。

ハゴロモジャスミンは、1つのつるの先端に30から40ものたくさんのつぼみをつけ、それが開花した時は、重なるように次々と甘い香りを放ちながら咲きます。

それは、たくさんの花が重なり合って咲き誇る姿が、重なり合う羽のように見えるからではないかといわれています。

ジャスミンの香りが大好きな人は、鉢植えで育てて、室内でも楽しむこともできるんですよ。

そこで今日は視覚も嗅覚も十分に楽しませてくれるハゴロモジャスミンを育てる時に気をつけてほしいポイントについてお伝えします。ではご覧ください。

ハゴロモジャスミンは、どんな花?

ハゴロモジャスミンとは、どんな花なのでしょうか。まずはどんな花かを知っておきましょう。

学名は「Jasminum polyanthum(ジャスミナムポリアンタナム)」。日本名では「シロモッコウ」と言います。原産地は中国雲南省。モクセイ科ソケイに属しています。金木犀等も同種類で、同じように香りが良いお花です。

つる性の植物で、つるの発育は旺盛です。その長さは1m-3mにもなります。花が終わったら摘芯が必要です。木の高さも2m程度で、低木な方なので、お庭でも育てやすいほうです。開花期は4月~5月の初春で、白や薄ピンクで五光星の花を咲かせます。

かわいいお星さまがお庭を彩ることでしょう。花言葉は 誘惑・官能的な愛・優美・愛らしさ・温和・清純・喜び・無邪気。幸運を運んでくれそうな素敵なものばかりです。

 

育てる際に購入するもの

ハゴロモジャスミンを育ててみないなと思ったら、鉢植えのものを購入するといいでしょう。この花は、ジャスミンの種類の中でも、最もたくさんの花がつく種類ですので、つぼみが多くついているものを選びます。

鉢で育ててもいいですし、庭植えでも育ちます。釣り鉢などにしても可愛いです。

苗を植える土は、花と野菜の土(培養土)を使います。つる性の植物なので、つるを絡ませるための支柱も用意します。自分では絡まってくれないので、紐で縛ってあげます。

 

適した環境づくり

日あたりの良い水はけの良い場所を好みますので、鉢植えは戸外の日当たりのよい場所に置きます。耐寒性もありますが、秋から冬にかけては、霜が降りる前に室内の明るい窓辺に置きます。気温が低いと、花が元気がなくなってしまいます。

気温が0度以下にならなければ、屋外でも越冬ができます。霜がおりる寒さの場合は、室内に置いたほうがいいでしょう。室内では暖房などが当たらないところに置きます。

 

水やりの頻度はどれぐらい

土の表面が乾いたら、たっぷり目に水をあげます。多湿には強いですが、乾燥には弱いです。土が乾かないようにするには、見間違えて、乾いていないと思ったらカラカラだったということがないようにします。

土の表面を触って土が乾いていないかを確かめてください。真夏は朝と夕方の二回、毎日水をやってください。庭植えの場合は、日照りが続かない限りは、雨水だけで大丈夫です。

つぼみがついたら、ときどき霧吹きなどでつぼみに水をかけてあげましょう。

 

開花してからの育て方

ハゴロモジャスミンの花芽は、秋に5-15度の寒さの中で作られて初春に咲きます。つるの先端に30~40のピンク色つぼみがついて、たくさんの花が次々に咲きます。

つぼみはピンク色ですが、咲いたときの花は白色になります。花が咲くと、強く香ります。少し離れたところにいても、香りがふわふわと漂ってきます。花が咲き終わって、しぼんだら摘み取るようにします。

花が咲き終わったら、早めに、植え替えと摘芯の準備をします。

 

花が終わったらすぐに摘芯

花が咲き終わったら、植え替えと摘芯をします。伸びすぎた枝をきれいにそろえます。つるが結構のびるので、短めに切っても大丈夫です。またぐんぐんと生えてきます。もしそれほどつるが伸びていないようでしたら、様子を見て少し整えます。

秋にかけて、またぐんぐん伸びてくるようでしたら、必要な枝を残し、他は切りながら調整します。

9月上旬までに行わないと、翌年つぼみがつかなくなります。9月以降に出てきた新芽は、つぼみがつくので、摘まないようにします。新芽を切って摘芯して、脇芽を出させることを繰り返すと、来年花がさらに多くつくようになります。

 

植え替えと、肥料

根が鉢植えの底から出てきたら、大きめな鉢に植え替える必要があります。よく吸水する植物なので、根がたくさんになると、水の吸い上げができなくなって、元気がなくなります。

鉢から株を抜いて、まわりの古い土を3分の1ほど落とし、根をほぐしてから、新しい鉢に植え替えます。

花が終わってから、9月ぐらいまでは、緩効性の固形科学肥料を与えてください。その後1ヶ月半おきぐらいに、3回ほど与えます。9月以降には肥料は必要ありません。

 

花の最盛期には、ジャスミン独特の、むせる様な甘い独特の香りでいっぱいになる、ハゴロモジャスミン。次々に花が咲き乱れ、繊細な羽のように見える楽しさを、是非味わってください。

ジャスミンは、聖母マリアの花とも呼ばれており、キリストが十字架で処刑されたとき、ピンクだったジャスミンの花が悲しみのあまり、白く色あせたという言い伝えもあります。

そんなハゴロモジャスミン、つぼみはピンクでも、開花すると真っ白な花びらになる、不思議な花ですよね。

まとめ

ハゴロモジャスミンを育てる時には

・苗を植える土は、花と野菜の土(培養土)を使いましょう。
・鉢植えは、日あたり、水はけの良い場所置きましょう
・多湿には強いですが、乾燥には弱いので土が乾かないように注意
・花が咲き終わって、しぼんだら摘み取りましょう
・根が鉢植えの底から出てきたら、大きめな鉢に植え替えましょう


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