ゴーヤの育て方をマスターすれば、家庭菜園としての楽しみだけではなく、夏には「緑のカーテン」にも活用できて、一石二鳥です。
毎年訪れる熱い夏、暑さ対策に悩む家庭は多いですよね。エコを考えてエアコンの設定温度を23度~25度で設定するのも良いのですが、それでは涼しさが少々足りない…、とお感じの方におすすめなのが緑のカーテンです。
緑のカーテンは、ヨシズでは26%しかカットできない熱を、なんと60%もカットしてくれるのです。さらに、かなりの節電効果が期待できると実証されています。
しかし、カーテンを作るにしても、まず、どの植物で始めようか考えてしまいますよね。そんな時にゴーヤの育て方は簡単で、キュウリに並んでお勧めです。
気化熱でエアコン代に優しく涼しく、収穫時には調理して食べて美味しく頂くことができ、一石二鳥とはまさにこの事。そこで今回はゴーヤで作る緑のカーテンの作り方をお伝えします。
ぜひ本記事を参考にして、涼しく美味しい夏をお過ごしください!
ゴーヤの育て方を知って夏も涼しげ☆
緑のカーテンの作り方
ゴーヤをお勧めする理由
ゴーヤと言えば独特のあの苦みがありますが、好きな人もいれば、嫌いな人もいて、その差がはっきりと出てしまう野菜です。
しかし、それでもゴーヤをおすすめするのは、夏バテ対策にピッタリの栄養成分やダイエット効果、そして、美肌にまで通じる効果効能が、夏の様々なトラブル解消にも役立つからです。
ゴーヤの苦みが苦手でも、その苦みさえ取り除いてしまえば、知らずに食べさせても気づきません。
【おすすめポイント】
・ゴーヤに含まれるビタミンCはトマトの5倍
・ダイエット効果のある共役リノール酸が多く含まれている
・ゴーヤが保有するビタミンCは他の野菜と違い熱に強い
夏の蒸し暑さを、ゴーヤパワーで快適に過ごしたいものです。
ゴーヤの育て方:準備
ゴーヤの育て方を学んで、緑のカーテンとして利用する為には、まず生育が大切です。生育と同時にカーテン作りも始まりますので、流れをかんたんにまとめて説明します。
【 ゴーヤの育て方:準備するもの 】
・プランター(約60㎝程)
・土(園芸店又は、お近くのホームセンターで市販されている培養土で充分です)
・底敷石
・ネット(10㎝程度の網目)
・肥料(園芸店又は、お近くのホームセンターで市販されている追肥と記載の在るモノで充分です)
・園芸ばさみ
以上をご準備いただければ、大丈夫です。ゴーヤの育て方では、プランターは緑のカーテンで覆いたい部分とよく比べながら、いくつ買うのかを検討します。また、ネットの幅や長さなどもありますので、その点にも注意が必要です。
ゴーヤの育て方:生育の流れ
【 ゴーヤの育て方:流れ 】
① ゴーヤの種を準備します。
・ ゴーヤの種は、ボールや底の深いお皿、またはペットボトルなどに水を入れ、種を一晩漬けこみます。
ゴーヤの育て方の第一歩に、種の選別があります。水に浮く種(ゴーヤの場合)は、発芽しない種として選別できますので、よけてください。
② 土を準備します。
・ プランターの底に、底敷石を底が見えなくなる程度に敷きます。
底敷石は、土の流出を抑えてくれるだけでなく、水はけを良くして根腐れなどを予防してくれます。
③ プランターの縁から3㎝下まで土を入れていきます。
・ この3㎝はウォータースペースとして大切な空間ですので、必ず、空けるようにします。
④ 種植えを行います。
★ 種と種の間隔は20㎝空けるようにします。
・ ゴーヤの育て方では、土を指で押し、1㎝程の深さに穴をあけ種を2粒入れて土をかぶせていきます。
種植え後、水やりはたっぷりと行い、土の表面が乾いていたら水やりをするよう毎日の観察が大切です。順調に行けば、種は1週間程で発芽してきます。
⑤ 間引きを行います。
・ 種を植える際に、2粒入れる為、二つの芽が発芽し、育ちます。
そのまま大きくなりますと、お互いに栄養の取り合いなどで、上手く成長できませんので間引きを行います。間引きのタイミングは、本葉が2~3枚程度になったらです。
色、葉のつや、強さ、大きさ、など比べ元気な方を残すようにしていきます。
⑥ ネットを張る
★ ゴーヤが成長してくると蔓が伸びてきます。
・ ゴーヤの育て方では、蔓が伸びてきたら、ネットを張ります。ネット上部を止める為には、雨どい、サッシ枠の金具など個々に違ってきますので、よく確認をします。
ひっかける所がどうしてもない場合は、ネットをひっかける、又は張る道具が別に必要です。
⑦ 蔓の誘引
★ 緑のカーテンを目指す場合の、ゴーヤの育て方のポイントです。
・ 思い思いの方向へ伸びていく蔓をそのままにするとカーテンの偏りや、絡まりが起きてしまい後で直そうにも時間と手間がかかります。
その為、蔓の様子を水やりの時にでも観察し、蔓の方向をこちらで変えてやる必要があります。その時に、紐があると蔓を固定してあげることができるので便利です。
また、ネットからはみ出すような蔓があったら、それをカットしてしまっても構いません。
⑧ 受粉させる
★ ゴーヤの育て方が成功していれば、ある程度成長してくると黄色の花が咲きます。
・ 初めに咲く花は雄花がほとんどですが、次第に雌花が増えてきます。
花粉を運ぶ昆虫がいない場合は、こちらで人工的に受粉をしてあげる必要があります。
⑨ 収穫します。
★ ゴーヤの育て方が上手く行けば、実がなってから2週間ぐらいで収穫時期です。
・ 時間がたつと黄色くなり破裂します。黄色になったゴーヤは、青いゴーヤより栄養価も下がるので、収穫は青いうちに行います。
⑩ 種を保管しておこう
★ 実が茶色になり、乾いて来たら種を収穫できます。
種は良く乾燥させてから冷蔵庫などで保管します。枯れたゴーヤや植物は可燃ごみで出します。以上が、ゴーヤの育て方と流れです。
ゴーヤの育て方豆知識
【 ゴーヤの育て方:苦みをとる方法 】
① 中のワタは完全に取り除きます。
② 5㎜程度の幅で切ります。
③ 塩と砂糖でもみ10分程度寝かせます。
④ そのまま熱湯で湯通しします。
⑤ その後、冷水に浸します。
ゴーヤの苦みさえ取ってしまえば、ニオイの癖もなくお子様にも美味しく頂くことができるようになります。ぜひ、試してみてください。
【 ゴーヤの育て方:保存方法 】
★ 余分なゴーヤは綺麗に水洗いし、水分をふき取り、ラップ又は、ポリ袋で包み冷蔵室で立てて保存します。
すぐに使わない場合、中綿をとり除き水洗いはせずにラップでくるむ他に、サッと固めに塩ゆでし、軽くいためてから冷凍保存します。
いかがでしたでしょうか。ゴーヤの育て方をマスターしても、「もともと沖縄を中心とした温暖な気候で育つから、キチンと成長するか心配!」と言う声も聞こえます。
けれども最近では東京でも、夏にゴーヤの育て方を学びながら、緑のカーテンを楽しむ家庭が増えてきました。ぜひ、沖縄など南国以外の地域でも、ゴーヤで緑のカーテンでエコライフを快適にして下さい。
また、「ゴーヤは苦くて食べにくい!」と言う人々もいます。確かに生や漬物としてのゴーヤは苦いかもしれません。けれども沖縄では「ゴーヤチャンプルー」として、豚肉や玉子、豆腐とともに炒めて食卓に出ています。
子供も食べるゴーヤチャンプルーは、簡単に「白だし」で味付けしただけでも、充分に美味しい!ぜひ、試してみてください。
そして、緑のカーテンならば、夏の自由研究テーマとして、お子様と一緒に育てていくのも良いかもしれません!
まとめ
ゴーヤの緑のカーテンの作り方
・トマトの5倍のビタミンCと、ダイエット効果に注目!
・プランターは窓の広さを検討して、いくつ必要かを計算する
・水はけを良くする底敷石を敷いて、根腐れを予防する
・種と種の間隔は20㎝空ける
・思い思いの方向に伸びないように、蔓を誘引する
・塩と砂糖でもんで、苦味を和らげる
・中綿を除いて塩ゆで、いためて、冷凍保存