アケビの育て方☆鉢植えでも大丈夫!基本の手入れとは

アケビの育て方☆鉢植えでも大丈夫!基本の手入れとは
アケビの育て方を知れば、山野でしか実らないイメージがありますが、鉢植えでも自宅で気軽に栽培できると聞くと、多くの方々が驚きますよね。一般的にはあまり知られていませんが、実は近年、園芸種としての栽培がどんどん広まっている植物がアケビ。

つる性の果樹で、実は真ん中からぱっくりと割れる独特の形状をしている植物なのですが、日本の山野に古くから自生するため、野生種の印象が強い方がほとんどなのではないでしょうか。

けれども、生垣に這わせれば日本的な風情が目を楽しませてくれますし、時期になると甘い果実が収穫できちゃうのも嬉しいところ!

山野に自生する姿から、地植えしかできないようなイメージが一般的ですが、鉢植えでもいくつかのポイントを押さえてしまえば、簡単に楽しめるとなれば、ちょっと興味が沸いてきますよね。そこで今回は、鉢植えで簡単に楽しめる、アケビの育て方についてお伝えします。

 

アケビの育て方☆
鉢植えでも大丈夫!基本の手入れとは

 

準備するもの

まずは、アケビを鉢植えで育てるときに準備するものをお伝えします。

【 アケビの育て方☆準備 】

① アケビの苗

・ 種から育てるアケビの育て方もありますが、その場合実がつくまでには3年以上の時間をかけなければいけません。

もっと早く実が楽しみたい!という方は、11月ごろから出回り始める苗を購入するのがおすすめです。

② 土

・ アケビの育て方では水はけのよい土が最適。小粒の赤玉土:腐葉土=7:3程度の割合で配合したものを用意してください。市販の果樹用培養土でも問題ありません。

③ 肥料

・ 肥料には有機質肥料が向いています。初心者のアケビの育て方なら、果樹用に配合されたもの(特にブドウ用など)を購入すると配合の手間が省けて便利。

④ 植木鉢

・ サイズは7~8号を購入!アケビは数年に1回植え替えが必要なほか、実を成らせるためには異なる2種類の株を近くに植えなければいけないので、植木鉢は最低でも3~4個用意しておくと安心です。

⑤ 支柱

・ アケビの育て方では、苗が大きくなるまでに用いる2mほどの支柱が1本と、その後に用いるあんどん型支柱(数本の支柱に円形の支柱をわたしたもの)が必要となります。

 

苗植え~誘引

アケビの苗植えは11月から2月下旬ごろまでに行うのがベスト。用意した植木鉢に前述の用土でアケビの苗を植え付けてください。そして、2月ごろには1度肥料も与えればバッチリ。

また、アケビの育て方には日光が大事!鉢植えを置く場所は、日当たりのいい場所を選ぶように気を付けるのがポイント。

【 アケビの育て方☆誘引 】

★ 苗の大きさが40~50㎝ほどに成長したら、誘引の頃合い。まずは2mほどのまっすぐな支柱を1本立てて、そこに伸びたつるをまきつけるのが、アケビの育て方。

・ この支柱では足りないくらいに成長してきたら、あんどん型支柱を立て直し改めてそこに誘引すると、姿も美しく実がついた時の収穫もやりやすくなるのです。

 

日々の水やり

アケビは根の張り方が比較的浅い植物なため、乾燥に弱くなっていることに注意!

【 アケビの育て方☆水やり 】

★ 土の表面が白く乾いてきたら、鉢底から水が軽く流れ出す程度にたっぷり水やりを行うとバッチリ!

・ 水やりの頻度も、地植えに比べてこまめに行わなければいけないので、注意する必要があります。

 

剪定は必要最低限に

アケビは、実をつけるために必要な花芽が前年に伸びたつるの途中につきます。そのため、過剰な剪定は花や実を減らす結果に…。

地植えにして生垣に這わせる場合はある程度姿を整えなければいけませんが、鉢植えの場合はそれほど神経質になる必要もないことも意識した剪定がおすすめ。

【 アケビの育て方☆剪定 】

★ このような理由から、つるが多すぎて風通しが悪くなっている部分だけ切り詰める程度で問題ありません。

・ 剪定の時期は、つるが盛んに伸びてくる7月1~2月の年2回。1~2月の剪定では、花芽を2~3残してつるを切ってしまうのが正解です。

 

実を付けるために

アケビは1株に雌花と雄花の両方がつきますが、受粉能力が弱いためそのままではあまり多くの実は成りません。そのため、アケビの育て方では、ごく近い位置に異なる2種類のアケビを植えて受粉を促す必要があるんです。

【 アケビの育て方☆受粉 】

★ 一般的に植えられるのはミツバアケビとゴヨウアケビの2種類。受粉については基本的に放置で問題ありません。

・ 花の数に対して実が少ないと感じるようであれば、一方の株の雄花の花粉を筆でとって、もう一方の株の雌花につける人工授粉を試してみるのも、良いかもしれません。

 

いかがでしたでしょうか、地植えのイメージの強いアケビですが、鉢植えで気を付けるべきポイントはそれほど多くありません。

いずれも一般的な鉢植えの手入れと共通していますので、特別に用意するべきものや特殊な工程もないのが手軽なところ。園芸の基本とアケビの基本的な特徴さえ押さえてしまえば、初心者でも簡単に収穫が楽しめそうではないでしょうか♪

また、アケビの魅力は実が収穫して食べられることにつきません。3月下旬から4月にかけてはクリーム色や紫の可愛い花が楽しめますし、葉を落とした後のつるをかご細工やリース作りに使えるのもつる性植物ならではの楽しみ!

日本に古くから自生してきた植物なので、庭の片隅にあるだけで懐かしい日本の風情が楽しめるのも嬉しいところ。それだけに、手間はかかりますが盆栽としても密かな人気があるんです。

今回お伝えした手入れの基本を押さえて、アケビのある生活を楽しんでみてください♪

まとめ

鉢植えでのアケビの育て方の基本

・苗の植え付けは11月~2月に行う
・鉢植えは日当たりのいい場所に置く
・大きくなったらあんどん型の支柱に誘引する
・水やりはたっぷりこまめに行う
・実を付けるために剪定のやりすぎに注意
・異なる2種類の株を一緒に植える


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