ダリアの花言葉を知っていれば、人気の花だけに喜ばれそうですよね。堂々と咲き誇る様子がとても華麗なダリアは、その様子から観賞用として高い人気を誇っています。
花束やフラワーアレンジメントにもよく利用され、贈り物としてもおすすめ!綺麗なダリアを添えて、花言葉で気持ちも伝えることができたら素敵ではないでしょうか。
しかし、そんなダリアの花言葉には、表と裏の表情があり、怖いダリアの花言葉も隠されているのです。この意味を知らずに贈ってしまうと、相手に誤解されてしまうかもしれません。不用意な誤解は、何とか避けたいものですよね。
そこで今回は、そんないらぬ誤解を避けるために、贈る際に知っておきたいダリアの花言葉と、豆知識をお伝えします。
ダリアの花言葉「華麗」
ダリアはキク科の花で、日本名は天竺ボタンといいます。その名の通り、ボタンによく似た大きな見た目の綺麗な花。18世紀にメキシコからヨーロッパへ渡って以来、様々な多くの品種改良がなされ、様々な種類があります。
丸い姿が凛々しくもカワイイ万重咲きや八重咲き。菊によく似た姿の花もあれば、変わったものでは2色の花をつけるものまで!様々な種類がありますが、基本的にはボタンの様に1本の茎に堂々とした大きな花を1つ付けます。
【 ダリアの花言葉:「華麗」「威厳」 】
★ その堂々とした花の様子から、ダリアの花言葉には「華麗」や「威厳」などがつけられました。
多くの人に愛されるメキシコの国花
先ほども少しお伝えしましたが、ダリアはメキシコが原産の花です。17世紀頃メキシコに渡ったスペイン人がこれをヨーロッパへ持ち帰り、その美しさから瞬く間に全世界へと広がっていったのです。
日本へも1842年にオランダを通じてやって来ています。なので世界的に有名になったのはここ数百年ですが、メキシコでは古くよりその花が親しまれていました。今ではあまり知られていませんが、実はダリアは食べることも!食用としても利用されていたのです。
【 ダリアはメキシコの国花 】
★ そのため、メキシコではダリアは国花に指定されています。
・ ダリアの日という記念日も設けられており、その日は国中でこの花を愛でるのです。
ダリアの花言葉「不安定」と「感謝」
そんなダリアがメキシコからヨーロッパに渡った18世紀は、フランス革命の真っ只中。街のあちこちで事件や反乱の起きる、とても不安定な情勢の中ダリアは流行しました。
【 ダリアの花言葉:「不安定」 】
★ そのため、ダリアにはフランス革命時の情勢を表した「不安定」という花言葉がつけられています。
・ 対して、フランス革命の中でも綺麗な花を咲かせるダリアは、人々の心の拠り所になったといいます。
人々は不安定な情勢で疲れた心をダリアの花を見て落ち着かせ、その花に感謝しました。
【 ダリアの花言葉:「感謝」 】
★ そこのことからダリアには「不安定」という花言葉と同時に、人々の心を癒した「感謝」という花言葉もつけられました。
ダリアを愛したジョゼフィーヌの「栄華」
またダリアは、ナポレオンの后ジョゼフィーヌの愛した花としても有名。ジョゼフィーヌはナポレオンの最初の后で、彼がフランス皇帝になると同時にフランス皇后となりました。
バラ好きで有名なジョゼフィーヌは、それと同じくらいダリアのことも愛しており、宮廷の庭には一面にダリアの花を咲かせていたとされています。
【 ダリアの花言葉:「栄華」 】
★ 「栄華」は、ナポレオンの后として、フランス皇后の栄光を掴んだジョゼフィーヌにぴったりのダリアの花言葉なのです。
ジョゼフィーヌの「移り気」と「裏切り」
しかし、ジョゼフィーヌにはこんな逸話も残されています。
まだ、そこまで有名でなかった頃からダリアを愛した彼女はこの花を独占し、外へ持ち出すことを禁じたのです。そのため、ダリアを気に入ったある貴族がこの花を譲ってほしいと頼んでも、きっぱりと断ってしまいました。
そのことに腹を立てたその貴族は、ジョゼフィーヌの庭を管理していた庭師を丸め込み、ダリアの球根を盗ませました。
その後、この貴族は盗んだダリアの球根で見事な庭園を造り、ジョゼフィーヌの鼻を明かします。対するジョゼフィーヌはこのことをきっかけに、熱を入れていたダリアにすっかり冷めてしまった…、と言うもの。
【 ダリアの花言葉:「移り気」「裏切り」 】
★ この様子から「移り気」と「裏切り」という、ダリアの花言葉がつけられました。
以上、裏表のあるダリアの花言葉をお伝えしました。このように「華麗」や「栄華」などの、華やかな花言葉がある反面、「不安定」や「移り気」などの、気まぐれな意味を持つダリアの花言葉も持っています。
フランス革命という激動の中で流行った花のため、その華麗な花で人々を癒して感謝もされつつ、その時の情勢を表したダリアの花言葉が残り、表裏一体の意味を持つようになったのです。
なので、ダリアを贈り物にする場合には、よくダリアの花言葉に注意を払う必要があります。特に「裏切り」というダリアの花言葉は、あまり贈り物としては向いておらず、仲違いした恋人や友人に贈ると、勘違いされてしまうかも!
ただ、とてもきれいな花なので、ぜひ裏の意味に気後れせず、人々の心を癒したその美しさを楽しんでみてください。贈り物としても喜ばれること間違いなし!メッセージカードで意図したダリアの花言葉を添えて、贈りましょう!
まとめ
表と裏のあるダリアの花言葉
・堂々とした花姿から、「華麗」と「威厳」
・メキシコの国花。ダリアの日も設けられている
・フランス革命時に流行したため「不安定」という花言葉も
・その際には人々の心を癒し「感謝」された
・「栄華」を極めたジョゼフィーヌも愛した花
・「移り気」と「裏切り」は、ダリアの球根を盗まれたから