ミニトマトの育て方は初心者向け!初めての家庭菜園で作る野菜といえば、真っ赤に実る鈴なりのミニトマトと思い浮かべますよね。
ミニトマトは、プランターでもとても育てやすく、初心者の方でも比較的作りやすい野菜。さらに、ビタミンCやカロテン、リコピンなど栄養豊富なうれしい野菜でもあります。
ミニトマトの育て方は、種から育てる方法と苗から育てる方法があり、種から育てるには、育苗ポットでの温度管理など労力が結構かかります。初心者には、春以降に売り出される接ぎ木苗を購入して育てるほうが簡単なのでおすすめ!
南アメリカのアンデス山脈の高原地帯、ペルーやエクアドル産のナス科の植物、トマト。サンサンと降り注ぐ太陽とカラリとした気候、昼夜の温度差と水はけのよい土壌。トマトはこうした環境で生まれたので太陽が大好きな野菜なのです。
せっかく大人になって挑戦するのですから、ミニトマトの育て方で美味しく収穫したいですよね。そこで今回は、ミニトマトの育て方、苗から美味しく収穫する方法をお伝えします。
ミニトマトの育て方☆
楽しく挑戦!最初の一歩
ミニトマトの育て方:準備するもの
【 ミニトマトの育て方:準備するもの 】
★ 鉢(プランター)と支柱
・ ミニトマトは草丈が高くなるので、165㎝くらいの支柱が必要です。大きく成長するので、丸型の深鉢(直径30㎝×深さ30㎝、容量約15L)を選んでください。
野菜用の鉢で支柱ホルダーが付属しているものであれば、更に栽培がしやすくなります。もちろん、支柱ホルダー無しでも問題ありません。
ミニトマトの育て方:土と肥料選び
土は野菜用の培養土(元肥入り)を購入すると初心者には便利。肥料が配合されているので、別に肥料を購入する必要はありません。
ただし、含まれている肥料は一ヶ月ほどで切れてしまうので、追肥用の肥料は必要!追肥用の肥料にはどんなものがいいのか、初心者の方には分かりずらいものです。
【 ミニトマトの育て方:肥料 】
★ 肥料の袋の成分表示を見ると、『N○-P○-K○』などと記載されています。(○の部分には数字が入っている)
・ Nがチッソ、葉茎や根の伸長に効果を発揮する成分
・ Pはリン酸、葉茎や根の伸長を助け、開花や結実を促進する成分
・ Kはカリ、茎や根を丈夫にする成分
…ということで、ミニトマトには『P』のリン酸の配合割合が多いもの(『P』の数字が大きいもの)を選べばOK!トマト専用の化成肥料も売っていますので、そちらを選ぶと簡単ですし間違えありません。
ミニトマトの育て方:苗選び
【 ミニトマトの育て方:苗選び 】
★ 苗は、病害虫に強い『接ぎ木苗』を選んでください。
・ 『接ぎ木苗』とは、育てたい植物の一部を切り離して、別の植物につなぎ合わせた苗のことで、双方の長所が生かされた病気に強い育てやすい苗です。
節の間隔が短く太く、葉の緑色が濃く厚みがあり艶のよいものが元気な苗。また、一番花房の花が咲きかけているくらいのものが、植え付けの適期の苗なので、すぐに植える場合にはこのような苗を選ぶのがポイント!
水やりのタイミング
【 ミニトマトの育て方:水やり 】
★ ミニトマトの育て方では、水を多く与えると果実に含まれる水分が多くなるので、甘みが薄まることに…。
・ 乾燥気味で育てたほうが果実の糖分が多くなり、味が濃くなるのです。
また、ミニトマトを枯らしてしまう原因の一つに、水の与えすぎが!枯らさないためにも水やりのタイミングは重要です。
地植えにしている場合は、基本的には水やりの必要はありません。雨の少ない地方で生まれた野菜ですから乾燥には強いので、葉が少ししなびたようになってからたっぷり水を与えるくらいで大丈夫。
ミニトマトの育て方:植えて間もない水やり
植え付けて間もないころはまだ根付いておらず、乾燥には弱くなっています。
【 ミニトマトの育て方:植え付けすぐの水やり 】
★ 植え付けから2週間くらいの間は、土と苗の状態をよく見て水を与えるようにしてください。
・ プランター栽培の場合は、土の表面が乾いていても中がまだ湿っていることもあります。
割りばしなどを用土に挿してみて、引き抜いた箸が湿っていたら、まだ水やりのタイミングではありません。乾いてからたっぷりの水を与えるようにしてください。
プランター栽培の場合も地植え同様、植え付けから2週間くらいの間はあまり乾かさないように注意が必要です。
追肥のタイミング
ミニトマトの育て方では、肥料の与えすぎもNG!では、どのようなタイミングで水や肥料を与えたらよいのでしょうか。
【 ミニトマトの育て方:追肥 】
★ 追肥のタイミングは、植え付け後20日くらいすると最初の実が付き始めますが、この実が付き始めたら追肥を与え始めるタイミング!
・ 液体肥料でも固形肥料でも構いませんが、肥料の袋やボトルに記載されている適切な容量を守って、2週間に一回ペースで与えてください。
ミニトマトの育て方:わき芽を取り
『わき芽』とは、主枝として伸びる中心の枝につく葉の付け根から発生する芽のこと。ミニトマトのわき芽は、そのまま放置しても育ちますが、どんどん茂って密生してしまいます。
そうなると風通しが悪くなり、病害虫の発生してしまうかもしれません。また、栄養分が分散されてしまい、実付きが悪くなったり実が小さくなることもあります。
【 ミニトマトの育て方:わき芽の取り方 】
★ 主枝と葉がV字になっている部分から発生したわき芽を、指でつまんで手前に引っ張ると簡単にとれます。
・ わき芽を摘んだ場所はトマトのキズ。そこから病気の原因になる菌などが侵入することもあるため、注意が必要!
傷口が乾いていれば菌が入り込みにくいので、芽かき作業は晴れた日の午前中にするのがおすすめです。
もしも、主枝を切ってしまって伸びなくなっても、今度は元気の良いわき芽を伸ばして主枝の代わりに育てれば大丈夫。わき芽はそのまま伸ばすと主枝と同じように花房をつけるようになります。
いかがでしたでしょうか、ミニトマト栽培に最低限必要な道具と育て方をお伝えしました。ミニトマトは、水をたっぷり与えるよりも、美味しく甘いミニトマトの育て方では、乾燥気味の方が良いことや、肥料を与えすぎるとうまく育たないことが理解できたのではないでしょうか。
水やりのタイミングと追肥のタイミングを間違えなければ、ミニトマトは育てやすい野菜ですが、トマトを一部の病害虫から守ってくれるスプレーなどを使用すると、より安心して育てられます。ぜひ活用してください。
花が咲いてから一ヶ月くらいで収穫できるように!ヘタの近くまで赤く色づいたものが収穫適期の果実です。朝の涼しいうちに房ごと取らずに果実を一粒ずつはさみで切って収穫してください。 今年の夏は、美味しいミニトマトの育て方でたくさん収穫しちゃいましょう!
まとめ
初めてのミニトマトの育て方
・水は控えめ、肥料は適量を
・わき芽を摘み取ることで病害虫の予防になる
・元気な苗で一番花房が咲きかけているものを選ぶ
・ 水やりと追肥のタイミングを間違えない
・ 育てやすい接ぎ木苗を選ぶ