ポインセチアの花言葉、意味と役立つ5つの知識


ポインセチアはクリスマスが近づくと至る所に植栽され、イルミネーションと合わせて街を華やかにしてくれますよね。赤・白・緑のクリスマスカラーが印象的で、今やクリスマスシーズンに欠かせない花であるポインセチアの花言葉には、祝福をメインとしたクリスマスの時期にぴったりの幸せを祈る言葉がたくさんつけられています。

さて、ポインセチアは開花時期である11月ごろから園芸店などで鉢植えが出回り、定番の赤や白のポインセチアや品種改良された濃いピンクや薄ピンクのポインセチアを家庭でも楽しむことができます。白のポインセチアを青や黄色に着色したものや金粉で飾られたポインセチアも売られていて、バリエーション豊かなため冬のお土産や贈りものにもおすすめです。

ポインセチアの花言葉は色によって違った言葉がつけられているので、贈り物としてポインセチアを選ぶなら花言葉も知っておくと選ぶ時や贈る時に役立ちます。そこで今回はポインセチアの花言葉、意味と役立つ知識についてお伝えします

ポインセチアの別名と花言葉の関係性

英名では「Christmas Flower」とも呼ばれているポインセチアですが、ポインセチアは本来メキシコに自生していた植物で、その頃にはChristmas Flowerの英名どころか、ポインセチアという名前も付けられていませんでした。

メキシコで自生していた頃のポインチアは元々染料や薬草として人々の生活に役立つ植物だったのですが、17世紀頃にメキシコ南部のタスコという土地に住んでいたフランシスコ修道会の僧たちが、自生しているポインセチアがクリスマスカラーと言われるキリストの血の色である赤と永遠の象徴である緑の葉、純潔を表す白の樹液の3色を持っていることに気づきました。

そこで、クリスマスに相応しい植物として聖夜を意味する「Noche buena(ノーチェブエナ)」という名で呼ぶようになりました。また、ポインセチアの葉の広げ方がキリストの生誕地であるベツレヘムの星を思わせることから誕生祭にも飾られるようになり、ポインセチアとクリスマスの繋がりが深まっていったのです。

そしてこの話がポインセチアの花言葉である「聖夜」や「祝福」の由来にもなっています。さて、それではいつポインセチアの名前が付いたのかというと、1836年にまで時を進めなくてはいけません。きっかけは1825年頃、アメリカのJ・R・ポインセット(Joel Roberts Poinsett)という初代メキシコ公使がタスコに訪れた時です。

花の少ない冬に花のように真っ赤な葉を広げる植物を見つけたポインセット氏がクリスマスに赤いものを飾る風習があったヨーロッパに持ち帰るとたちまち人気が出て、クリスマスに飾る習慣があっという間に広まったと言われています。そして1836年にポインセット氏の名前である「Poinsett」を元に「Poinsettia」という名前が付けられました。

 

赤いポインセチアの花言葉と和名の由来

赤いポインセチアの花言葉には「祝福」や「聖夜」というポインセチア全般の花言葉と同じものもありますが、「聖なる願い」という花言葉や、「私の心は燃えている」のようなクリスマスに関わりのない花言葉も付けられています。

「私の心は燃えている」という花言葉はポインセチアの真っ赤な色が炎に見えたことに由来します。海外ではクリスマスに関係した名前を持つポインセチアですが、日本でつけられた和名は「猩々木(しょうじょうぼく)」であり、名前の由来は中国の伝説上の存在である全身が赤い人型の生き物である猩々(しょうじょう)の姿をポインセチアの赤い葉に重ねたためだと言われています。

ポインセチアが日本に持ち込まれたのは明治時代と言われていて、日本で初めてクリスマスツリーが飾られたのが明治37年、しかもその頃は商業ディスプレイとして飾られていただけで、人々の家庭にクリスマスが定着してきたのは昭和以降と言われていますから、ポインセチアが持ち込まれた当初の日本はあまりクリスマスと馴染みがなかったために、クリスマスに関わりのない和名がついたのだと言えます。

 

白いポインセチアについて

白いポインセチアの花言葉には「あなたの祝福を祈る」「慕われる人」の2つがあります。クリスマスプレゼントにも適した花言葉なので慕っている人へのプレゼントにおすすめです。

フラワーショップで売られている鮮やかなオレンジ色や青色などのカラフルなポインセチアは白いポインセチアを着色したものですから、オレンジ色や青色のポインセチアに花言葉はありません

赤いポインセチアに比べ、上品な印象の白いポインセチアですが、白の色味も様々で、クリーム色に近い白のポインセチアや、真っ白に近いポインセチア、白にピンクの縁がかったものなど今は種類が多くあるので、プレゼント用のポインセチアを選ぶ時は色々な種類を吟味して下さい

 

近年人気のピンクのポインセチアについて

最近はピンクのポインセチアもよく見られるようになりました。ピンクのポインセチアはサントリーフラワーズがポインセチアの品種改良をして2009年に発表したもので、プリンセチアという名前で販売されています

品名であるプリンセチアはプリンセスとポインセチアを合わせた言葉で、赤や白とは違ったピンクが出す女性的な雰囲気が名前にとてもよく合っています。そしてピンクのポインセチアの花言葉には「思いやり」という見た目の印象を崩さない優しさを感じる言葉がつけられています。

女性受けの良い華やかなピンク色のポインセチアは花言葉と合わせて贈りものにぴったりです。ピンクと一口に言えど、はっきりとしたピンクから淡いピンクまでカラーバリエーションがいくつかあり、どれも女性の喜ぶ可愛らしい色なので、贈る相手のイメージに合わせて選ぶことができます。

 

変わり種のポインセチアと西洋の花言葉

赤・白・ピンクのポインセチアの他にも、苞と呼ばれる赤い葉の部分がカールした種類や、苞の部分が波打ってフリルのように見える種類、赤に白の斑入りのポインセチアなどがあり、レモンスノーと呼ばれる薄黄色のポインセチアにはポインセチア全般の花言葉や他の色別の花言葉とは少しニュアンスの違った「あなたの幸せを祈る」という花言葉が付けられています。

また、ポインセチアには西洋でつけられた花言葉もあり、「清純」という意味の「purity」「元気を出して」という意味の「be of good cheer」という2つの言葉がポインセチア全般の花言葉として知られています。

変わり種のポインセチアは人気ですぐに売り切れてしまったり、元より店舗に置いていないこともありますから、変わり種のポインセチアを手に入れたい場合はインターネットで調べて購入する方が早い場合があります。

 

さて、クリスマスの定番の植物であるポインセチアにはクリスマスとの繋がりに歴史があったことがわかりました。ポインセチアの花言葉も、クリスマスに因んだものばかりでなく「思いやり」や「be of good cheer(元気を出して)」のように贈りものにも向いている花言葉があります

クリスマスプレゼントを贈るような相手ではないけれど親しい身近な人とクリスマスを共有するのにお洒落なプレゼントとして贈ってみるのもおすすめ。ポインセチアは園芸店では大きな鉢で見かけることが多いです。

ギフト向けの鉢植えや切り花を多く取り扱っているようなフラワーショップや、デパートや百貨店のクリスマス向けのフラワーギフトを置いている催事コーナーでしたら卓上サイズでクリスマス向けに装飾や人形などが添えられているポインセチアがあるので贈りものにするのであればフラワーショップにも足を運んでみましょう。

まとめ

ポインセチアの花言葉と役立つ知識とは

・「聖夜」や「祝福」といったクリスマスに因んだ花言葉がある
・ポインセチアとクリスマスの繋がりには歴史があった
・ 白いポインセチアは「あなたの祝福を祈る」と「慕われる人」の花言葉を持つ
・ピンクのポインセチアには「思いやり」の花言葉がつけられている
・ポインセチアには変わった形の種類もあり、どの花言葉もネガティブなものはない


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