シクラメンは、秋から春にかけて花を咲かせるサクラソウ科のお花。地中海周辺が原産で、別名ペルシアン・ヴィオラなどとも呼ばれています。
大人っぽい優雅な見た目は世代を問わず人気が高く、シクラメンは古くから人々に愛されてきました。
また、お手入れが楽で育てやすいため、プレゼントとしても定番のお花です。
シクラメンを置くことで、窓辺に大人っぽい表情をつくり出してくれるので、お花好きな人にはとくに喜ばれることでしょう。ただしお花には、花言葉や言い伝えなどの理由でシチュエーションによっては気をつけなければならない意味もありますので、相手に合わせたお花選びが大切になります。
今回は、シクラメンを贈る際に心に留めておきたい7つのポイントをご紹介します。
シクラメンの豆知識☆
花言葉と、贈る時の7つのマナー
妊婦さんやペットのいるお宅にはNG
綺麗で可愛らしく、女性に人気のあるシクラメンのお花ですが、花にわずかな毒を持っているために昔から「妊婦さんがシクラメンに近づくと赤ちゃんに悪影響が出る」という言い伝えがあります。
そのため、シクラメンをプレゼントとして贈る際には相手やシチュエーションに少し注意が必要です。
出産を控えたお友達や妊婦さんがいるおうちには、別のプレゼントにしたほうがよいかもしれません。
また、シクラメンの毒をワンちゃんやネコちゃんが誤って口にしてしまうと体調を崩す場合がありますのでペットのいるおうちへのギフトには控えた方が良いでしょう。
病気療養中の人へ贈るのは控えよう
シクラメンは、名前の語呂合わせから「死 」や「苦しみ」とむすびつけられることもあるお花です。
最近ではあまり語呂合わせや言い伝えなどを気にしない人が多くなってはいますが、相手を不安な気持ちにさせてしまうこともありますから、やはり出産を控えた人や病気療養中の人への贈り物として選ばないほうがよいかもしれません。
また、シクラメンに限らず鉢植えのお花は「根付く」という意味合いから、入院が長引くことを連想させる場合もあります。
はやく元気になってもらいたいという気持ちで選んだギフトであっても、思わぬ誤解を招くこともありますから気をつけましょう。
花言葉「深い愛情」を使って愛の告白をしよう
シクラメンは、厳しい環境に置かれても耐え抜く強さをもつお花であるという特徴から、「深い愛」という意味も与えられています。
シクラメン独特のハートのようなかたちの花びらは、愛の告白をよりロマンティックに演出してくれます。
またシクラメンは冬の間でも入手しやすいお花ですから、バレンタインやホワイトデーの贈り物としても適しています。
ふつうのお菓子だけではつまらないという人はお花に可愛いラッピングをして、相手に素敵な花言葉のプレゼントをしてみましょう。
疑いや嫉妬という花言葉に注意しよう
ロマンティックな愛の告白に使うお花としてもよく知られるシクラメンですが、シチュエーションによってはまれに「疑い」や「嫉妬」という意味を持つこともあります。
とくに赤いシクラメンは疑いの気持ちをあらわすことが多いので、恋人や好きな人に贈ろうと考えているときには相手に誤解を与えないように注意してくださいね。
それでも、燃えるように美しいワインレッドのシクラメンなどは冬の贈り物にはぴったりですから、信頼関係のある親しい関係であればあまり神経質になることはないでしょう。
美しいシクラメンで母の日のプレゼントをしよう
「母性愛」のシンボルでもあるシクラメンは、母の日に感謝をつたえるギフトにぴったりです。
上品で美しいシクラメンのお花はお母さん世代にとくに人気が高いですから、母の日のプレゼントに迷っている人は感謝のメッセージとともにぜひ贈ってみましょう。
あなたの優しいハートがつまったお花の贈り物を、お母さんはきっと喜んでくれるはずです。
また、シクラメンはほかのお花にくらべほとんど香りがないので、強い香りが苦手なお母さんへのプレゼントとしても問題ありません。
お別れの挨拶に、感謝の気持ちを届けよう
シクラメンにはそのほかにも、「さようなら」という花言葉があります。
これは前向きな別れの意味なので、卒業や退職などで別れなければならない人へのギフトに適しているでしょう。
送別会などのプレゼントにお花を贈ろうと考えている人は、育てやすく相手の負担になりにくいシクラメンをぜひ候補にいれてみてはいかがでしょうか。
ただし、この花言葉はシチュエーションによっては相手に誤解を与えたり、失礼な印象を与えてしまうこともありますので贈る際には注意しましょう。
ピンクのシクラメンで憧れの人に想いを伝えよう
何色かあるカラーバリエーションのなかでもとくに愛らしい雰囲気で人気のピンクのシクラメンには、「憧れ」や「はにかみ」、「内気」といった花言葉があります。
もしあなたが密かに憧れている人のお誕生日やバレンタインのプレゼントに勇気をもってなにか渡したいのなら、ピンクのシクラメンを贈ってみてはいかがでしょうか。
フンワリと桃色に色づいた頬のようなピンクのシクラメンは、この花言葉にぴったりのシャイで可愛らしい印象を与えてくれるでしょう。
いかがでしたでしょうか。
素敵な花言葉をもつ美しいシクラメンのお花ですが、「お花に含まれるわずかな毒性」と「縁起」というふたつの点で、贈る際にはすこし注意が必要なようです。
とくに年配の方は縁起やマナーといった事柄を重んじる場合がありますので、目上の人に贈るときには失礼にあたらぬよう、意味合いをよく確認するようにしましょう。
そのふたつにさえ気をつければ一般的にとても喜ばれる人気のお花ですので、シクラメンが好きなあなたの大切な人にぜひプレゼントしてみてくださいね。
まとめ
シクラメンの豆知識☆花言葉と、贈る時の7つのマナー
・妊婦さんやペットのいるお宅にはNG
・病気療養中の人へ贈るのは控えよう
・花言葉「深い愛情」を使って愛の告白をしよう
・疑いや嫉妬という花言葉に注意しよう
・美しいシクラメンで母の日のプレゼントをしよう
・お別れの挨拶に、感謝の気持ちを届けよう
・ピンクのシクラメンで憧れの人に想いを伝えよう