花図鑑では、春に咲く花は、赤やピンク、黄色など華やかな色合いの花が多いと思っている人が多いのではないでしょうか。確かに、温かい春に咲く花は、カーネーションやチューリップなど、赤やピンク系の可愛くて華やかな花が多くあります。

しかし、春という季節は、新しい出会いや新しい生活のスタートの時期であると同時に別れの季節でもあります。そのため、様々な思い出を胸にした人が人生の岐路を乗り越える、春の季節に咲く花の花言葉には、愛情、青春、平和、感謝などこの季節ならではの意味が込められているのです。

中世フランスでは、このような花言葉にメッセージを込めて、愛する人や大切な人、家族などに花を贈ることが流行しました。門出や別れと、春はメッセージを込めて花束を贈るのにピッタリの季節。

そこで今回は、花図鑑から春に咲く花に込められた花言葉の意味をお伝えします。実際に自分の気持ちを誰かに伝えたい時に贈ってください。

花図鑑、春に咲く9つの花と、
その花言葉

儚い自分の気持ちを伝えたい、アネモネ

アネモネの花言葉を花図鑑で調べてみると、「儚い恋」「見捨てられた」「恋の苦しみ」という切ない恋を連想させるような意味を持っていることが分かります。

ヨーロッパでは古くから、アネモネは、美しさとともに儚さも一緒に持ち合わせている花とされているのです。

★　アネモネの花言葉

「儚い恋」「見捨てられた」「恋の苦しみ」

カーネーションは色に注意をして贈ろう

カーネーションの花言葉を花図鑑で調べてみると、花によって異なる意味があることが分かります。その花言葉は、赤いカーネーションが「母への感謝」、ピンクのカーネーションが「熱愛」「女性の愛」、黄色いカーネーションが「軽蔑」です。

色によって異なる意味になるので、母の日に贈るカーネーションは、赤色を選びましょう。

★　色によって違うカーネーションの花言葉

赤・・・「母への感謝」
ピンク・・・「熱愛」「女性の愛」
黄色(注意！)・・・「軽蔑」

クロッカスで甘酸っぱい青春を彩る

花図鑑でクロッカスの花を見ると、黄色や紫など色鮮やかな色があることが分かります。

クロッカスの花自身には「青春の喜び」という意味が含まれているのですが、黄色のクロッカスの花言葉は「私を信じてください」、紫のクロッカスの花言葉は「愛の後悔」です。まさに青春そのものを表す花と言えるでしょう。

★　クロッカスの色別花言葉

クロッカス全般・・・「青春の喜び」
黄色・・・「私を信じてください」
紫(注意！)・・・「愛の後悔」

四葉のクローバーとは正反対の花言葉

クローバーというと、四葉のクローバーを見つけると幸せになれると言われているため、幸せなイメージを持っている人が多いでしょう。

しかし、花図鑑におけるクローバーの花言葉は、「幸せ」「私を思って」「復讐」です。思いが強すぎるだけに、復讐という意味も持っているという事は意外と知られていません。

★　クローバーの花言葉

「幸せ」「私を思って」(※ネガティブな花言葉)「復讐」

女性そのものの姿を表す、桜の花

春に咲く日本の花と言えば、桜の花を思い浮かべる人がたくさんいるでしょう。花図鑑でも春の花として桜は代表的です。

桜の花の花言葉は「美しい精神」「優美な女性」です。まさに、精神的にも立ち振舞も美しい才色兼備の女性を表すと言っていいでしょう。

★　桜の花の花言葉

「美しい精神」「優美な女性」

ヨーロッパで人気の純潔、スズランの花

春の花で人にあげたい花として、スズランの花は特にヨーロッパで人気があります。花図鑑におけるスズランの花言葉は「幸せが訪れる」「純潔」「純粋」です。

そのため、結婚のお祝いとして新婦にプレゼントしたり、新しい門出を祝ってプレゼントする花としてぴったりなのです。

★　スズランの花の花言葉

「幸せが訪れる」「純潔」「純粋」

真心を込めて愛を伝えたい、スミレ

花図鑑でスミレの花の写真を見ると、ひっそりと咲く地味な花という印象を受けますが、密かに思いを伝えたい相手にプレゼントするのに最適な春に咲く花は、スミレの花です。

スミレの花言葉は「小さな幸せ」「謙虚」です。謙虚で誠実という意味が花の見た目からも良くわかるでしょう。

★　スミレの花言葉

「小さな幸せ」「謙虚」

神様からの愛のお告げ、たんぽぽ

たんぽぽの花は、春に咲く花として花図鑑だけでなく、日常的に道端でもよく見かける人が多いのではないでしょうか。

そんなたんぽぽの花言葉は「愛の神託」「真実の愛」です。たんぽぽの姿を見て、心が動かされる様な感覚を感じた時、神様から真実の愛について何かお告げを頂いたのかもしれません。

★　たんぽぽの花言葉

「愛の神託」「真実の愛」

さまざまな愛の姿を現す花言葉、チューリップ

主にオランダで春に咲く花として、日本でも大人気のチューリップの花は、小さい頃から花図鑑で見て知っている人が多いでしょう。

チューリップの花言葉は「思いやり」「永遠の愛」「愛の告白」、どれも愛情に関する意味ばかりです。愛の告白をする時にプレゼントするといいでしょう。

★　チューリップの花言葉

「思いやり」「永遠の愛」「愛の告白」

いかがでしたでしょうか。春に咲く花の花言葉は、深く情熱的な愛情の意味を含むものや感謝の気持ちを伝えるもの、将来の幸せを願うものが多く、まさに人生の節目となる時期にぴったりです。

花図鑑では、他の季節の花と比較して、ひときわ華やかで、可愛らしい印象を受ける春に咲く花ですが、実は深い意味が含まれているので、一つ一つの花言葉を調べてみるのも楽しいでものです。

入学や卒業の門出に贈る花々は、花束はもちろん、玄関に飾ることができるリースにアレンジして贈ってもおすすめです。リースには終りのない輪で形作られているために、「永遠」の意味合いを持っています。

今回お伝えした花図鑑における、春に咲く花はどれも有名。誰しもが名前を聞いたことがあったり、写真を見ると思い出す花ばかりでした。それなのに、意外な花言葉の意味を持つ花もあったでしょう。自分の気持ちを表す花を部屋に飾ったり、人にプレゼントすると素敵です。

まとめ

花図鑑、春に咲く9つの花と、その花言葉

・切ない恋を意味するアネモネ
・母への感謝の気持ちを込めたカーネーション
・若き日の青春の思い出が香るクロッカス
・四葉の伝説で幸せのイメージ、クローバー
・才色兼備をそのまま表したかのような桜の花
・新しい門出にはスズランの花
・控えめだけど誠実な愛を表すスミレ
・小さいけれどありがたい意味を持つたんぽぽ
・愛する人に告白する時にプレゼントしたいチューリップ