野原や花壇に咲く可憐なすみれの花言葉は、とても慎ましやかで美しいと有名ですよね。すみれは、花の色によって少しずつ意味が異なります。紫のすみれの花言葉は「誠実」「謙虚」「ちいさな愛」、白いすみれの花言葉は「あどけない恋」「無邪気な恋」「純潔」、黄色いすみれの花言葉は「田園の幸福」「つつましい喜び」、ですがどの花言葉も可憐なすみれのただずまいをイメージします。
密かな恋に憧れている人、愛と信頼を育んでいる人、また、穏やかな心をとり戻したいと願っている人。そんなあなたに、すみれの花言葉はぴったりのイメージを与えてくれるはず。また、すみれの姿を思うことですみれの花言葉の美しいイメージがさらに高まり、現実に幸せと愛を引き寄せることができます。
あなたの心に、すみれの花言葉は優しくしみわたり、明るい未来への道をともに歩んでくれること間違いなし。そこで今回は、すみれの花言葉を知って前向きに生きる5つのコツをお伝えします。
すみれの花言葉を知って
前向きに生きる5つのコツ
1.誠実
誠実とは、他人や仕事に対して、まじめで心がこもっていることを指します。「あの人は誠実です」と、周りの人からそんな風に思われたいですよね。誠実な人は、行う物事に心をこめられる人。時には日陰になって誰かを助けることも多々あります。
そんな誠実な人の姿と、ひっそりと道端で咲くすみれの花の姿は、どこか似ている雰囲気があります。可憐に咲くすみれの姿は、目立たぬ場所からそっとあなたに、心優しく手を差し伸べてくれる人のよう。
すみれの花言葉があなたへ贈るメッセージは、「誠実であれ」です。何事も誠実さを忘れずに生きてください。そうすれば、あなたの姿もきっとすみれのように、一層愛される存在になります。
2.謙虚、謙遜
謙虚とは、控えめで素直なこと。謙遜は控えめな態度でふるまうこと。控えめで素直な人柄は、素晴らしい美徳として男女問わず憧れますよね。道端や草陰にひっそりと咲くすみれの姿は、そんな控えめなイメージそのままです。
小さく俯いて咲く花の形は、自分をアピールするように咲き誇る花とは異なり、とても謙虚な印象です。花の色、紫色を思い出してください。じつは紫色は、自然界の中ではなかなか手に入りにくく、非常にまれな色です。
ですから野の中でどんなに小さくても、すみれの紫色は一筋の光明のように、人目を引き魅了します。謙虚、謙遜の裏返しで「私は地味だから」、「私は目立ちたくない」など、時折そんな言葉を口にしそうな場面がありますよね。
そんな言葉がでそうになった時こそ、一旦言葉は心に留め、すみれの花言葉とその姿を思い出してください。控えめで慎ましいいでたち、しかしその素直な魅力で人を感動させずにおかないすみれ。
どんな人であっても、その存在を消すことはできません。そしてだからこそ、その姿や行いが、まるですみれの紫色のように、人の目に確かに留まります。どんなに控えめでも安心してください。あなたの行いは必ず見てくれる人がいます。紫のすみれの花言葉に込められた、あなたへの励ましのメッセージです。
3.あどけない恋、無邪気な恋
子供の頃に誰かを好きになった思い出。大人になってから思い出すと、淡くて甘酸っぱい気持ちになりますよね。無邪気さ、あどけなさとは、邪心がなく可愛らしいことを指します。その姿は赤ちゃんや子供に例えられます。
子供はとても素直で、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと、はっきりと意思表示しますよね。しかしだんだん大人になるにつれて、人は自分の印象を良く見せるために努力をし、嫌いな相手ともにこやかにお付き合いする場面も増えてきます。
職場で好きな人ができても、表立って「あなたが好き」などと言えるわけがありません。大人になればなるほど、あどけない昔が懐かしく思われるに違いありません。人は誰しも心の中に、インナーチャイルドと呼ばれる純真な面を持っています。そこはあなたの心の中で最も大切な場所です。
そこからの声はあなたの本心であり、その声を無視して物事を進めると、心がちくちくと痛みます。恋をする時、その恋の声はインナーチャイルドからの声です。そしてあなたの理性とぶつかって、恋の悩みが生まれます。それはとても愛おしい悩みであるはず。白いすみれのように小さなインナーチャイルドは、あなたの本当の願いを知っていて、そっと花開いてあなたに思いを伝えます。
あどけない恋は昔の思い出だけではなく、あなたの心に住まう、白いすみれのようなインナーチャイルドが育むものです。もし恋に悩んだら、心の中に白いすみれの姿を想像してください。白いすみれの花言葉は、インナーチャイルドの声として、あなたの心の奥底にいつまでも寄り添い続けます。
4.純潔
白いすみれの花言葉は、純潔。純潔とは、心に汚れがなく清らかなこと。邪念や欲がなく潔白で、無垢なこと。自分自身でそうあるには難しいですよね。なぜ難しいか、白い色を思うと良く分かると思います。白い色。私たちが目にする白は、実はほんの少し、色が加わっています。
本当に白いピュアホワイトという色は、自然界の中で光や雪の姿で突如現れますが、人の手では作り出せない色なのです。ですから、ピュアホワイトは神様の色として良く用いられますし、この白いすみれの花言葉である「純潔」は、白の宿命をとても忠実に表しています。
専門的なお話は割愛しますが、印刷のカラーモードにはRGBとCMYという記号があります。色料の三原色CMYは、シアン、マゼンタ、イエローの意味で、お家にプリンターを持っている方なら、これにK(黒)が加わったインクの色としてお馴染みですよね。
また光の三原色RGBは、パソコンやテレビモニターの色で、レッド、グリーン、ブルーです。CMYは全部の色を混ぜると黒になります。ところが、光であるRGBは全部の光線を重ねると、白になります。私たちは、様々な人や物事に関わって生きています。日々疲れますし、そんな純潔な人間ではいられません。しかしそう思えてしまう時、どうぞ白いすみれとRGBを思い出してください。
私たちは様々なものに影響を受けて暮らしていますが、それによって汚れて黒くなるのではなく、重なり合って白に、神様の色に近づいてゆくのです。白いすみれの花言葉は、それをあなたにメッセージとして伝えています。ぜひ、白いすみれの花言葉を受け止めて、毎日の疲労が汚れたものではなく、あなたの心が清らかなピュアホワイトに近づくための、心地良い疲れなのだと気づいてください。
5.田園の幸福
田園は郊外や地方のこと。田園には、都会の雑踏から離れたのびやかな空気があります。都会の中で私たちはどんな存在でありたいか、日々思考を巡らせていますよね。仕事ではスキルを積み、能力の高さを認めてもらうことが大切ですし、容姿ではファッションに気をかけ、常に洗練させていないと、だらしのない人、という印象を周囲に与えてしまいます。
都会では人と比べられることが多く、それゆえに自分のイメージを作り上げなくてはなりません。一方地方ではどうでしょうか。田畑を耕す人々、庭の手入れをする人々は、見た目の洗練よりも自分の作り上げたものの充実を想います。
自分の育てた野菜やハーブを食卓にのせられるのは、地方での暮らしの大きな魅力であり、そこに人との対比は、ほぼありません。黄色いすみれの田園の幸福は、人と比べられずに、ありのままのその人でいられる喜びを表しています。
すみれだからと言って、常に紫でいなくてはだめ、という価値観の押し付けはありません。黄色くても良いのです。田園にあるかのように、あなたはあなたのままでいてください。それは黄色いすみれの花言葉から、あなたへ贈る最後のメッセージです。
いかがでしたでしょうか。すみれの花言葉から、様々な思いが湧き起こりますよね。小さなすみれの花は、その姿ゆえにある一定のイメージが持たれやすい花です。しかし、色んな視点でその姿を見ることによって、深いひらめきや気づきがもたらされます。
すみれは世界中に広く分布し、その姿は多くの人が知っています。また、品種改良されたすみれは、パンジーとして今やポピュラーなお庭用の直物にもなっています。そんなすみれの花言葉に秘められた思いを、様々な国の人々が読みとり、どの国も「つつましく優しい」イメージと、すみれの花言葉を持っていることは、とても驚きますよね。
あなたもすみれの花を思い出して、明るく毎日を送ってください。すみれはいつも、あなたが踏みしめる大地のそばで、そっと咲いてあなたを見守っています。
まとめ
すみれの花言葉から見つかるものは
・誠実・・・・・・すみれのように誠実に。
・謙虚、謙遜・・・・・・でも、あなたの姿は、多くの人の目に留まります。
・あどけない恋、無邪気な恋・・・・・・心に住まう子供の声に耳を傾けて。
・純潔・・・・・・出会いや物事を重ねると、心が清らかなピュアホワイトに近づきます。
・田園の幸福・・・・・・あなたはあなたのままでいいのです。