芍薬の花言葉を女性に贈ると超喜ばれる7つの理由☆


芍薬といえば、美人を花で例えた言葉で、「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」という有名な言葉があります。芍薬の花は、すらりと上に真っ直ぐ伸びるので、その姿が和服をきた女性の美しい立ち振る舞いと重なったといわれています。

この言葉ができたのは、なんと江戸時代なんだそうです。現代では、そんな花に例えられる美人にお目にかかることも少なくなりましたが・・・。
芍薬も、牡丹も、百合の花も、慎ましやかな理想の女性の象徴のような花であることは間違いありません。

芍薬が似合う女性だなんて言われたら、きっと鼻高々になってしまいますよね。美人と切っても切れない関係にある、芍薬の花には古くからの数々の言い伝えがあるんです。

芍薬を女性に送るということは、こんなに深い意味があるんですよ。そこで今日は、芍薬の花言葉を女性に贈ると喜ばれる理由についてお伝えします。ではご覧ください。

素敵な芍薬の花言葉から

芍薬の花言葉。「恥じらい」「はにかみ」「清浄」「威厳」。「恥じらいや、はにかみ」など、つつしみ深いですが、「威厳」を持ち芯は強い。

さらに「清浄」で心は清らか・・・という、まさに男性の理想とする女性像が浮かび上がってきますね。

日中は花が開いていても、芍薬は夕方になると、花びらを閉じてしまいます。それが、「女性が恥ずかしがっているように見える」と、花言葉に「恥じらい」「はにかみ」がついたのですが。え?夜には??・・・と、ちょっと顔が赤くなってしまいそうですね。

 

恥じらいを持った女性に

日中は、あでやかに咲き誇りながらも、夜は花を閉じてしまう芍薬の花。芍薬の英語名は「Peony」と呼ばれています。英語で「顔を真っ赤にする」という時には “blush like a peony(シャクヤクのように顔を赤らめる)”と言うそうです。

日本だけではなく、西洋では花の赤さが、恥ずかしさをあらわしていると思われているんですね。

恥じらいを持った女性は、男性から見ても、女性から見ても魅力的です。恥ずかしがりやな芍薬の花に見習って、何歳になっても「恥じらいをもった女性」でいたいものです。

 

世紀の美女に愛された花

「世界三大美女」といえば、クレオパトラ、楊貴妃 小野小町ですが、芍薬は小野小町に愛された花でした。小野小町は、平安時代に名を馳せた美女ですが、今もなお絶世の美女として、1000年以上たった今でも語り継がれています。

美しく才女でもあったために、京でも可愛がられていました。小野小町は、出羽の国(秋田県と山形県の間)に生まれ、13歳の時に上京し、その後20年間京にとどまりました。

天皇の側に控えた女房と呼ばれる女性たちの一人であったようです。その生涯の中で、多くの男性から求婚された小野小町が、懐かしんだのは故郷に咲いていた芍薬の花だったのです。

こんな歴史上の美女に愛された花にあやかって、モテモテになれたらいいんですけどね。

 

深い愛を寄せられた「百夜通い伝説」

こちらも、小野小町と芍薬の花の、深い深い愛のお話です。「百夜通い伝説(ももよがよいでんせつ)」は、小野小町に求婚する数多い男性の中でも最も深い愛を寄せた男性のお話。

小町は36歳の時、都から、郷里にもどりますが、小町へ思いを寄せるを深草少将は、小町を追って引っ越してきます。何度も恋文を送り続けたところ、やっと小町より返事が届きます。

それは、「昔庭で大事に育てていた芍薬の花が少なくなってしまったので、毎晩芍薬を一株ずつ植えて100株になったら契りを交わす」というもの。

少将は、毎日野山に芍薬を探しにでかけては、芍薬を植え続けますが、なんと100日目の夜、あと1本というところで、不運な事故で亡くなります。

小野小町は、少将の死を悼み、芍薬1本1本に99首の歌を詠んだものが「法実経の花」と呼ばれるようになりました。こんな深い愛を捧げてくれる人がいたら、女性冥利に尽きるというものです。

 

女性ならではの痛みを和らげる

ギリシア神話には、生まれ変わったら花になるという話がたくさんあります。これは芍薬に生まれ変わった、ギリシアの医術の神、パイエオンの話です。

医薬の神パイエオンは、出産の女神レトがゼウスの子を出産するときに、陣痛の痛みを芍薬の根を使って軽くしました。そのことで、パイエオンはゼウスに褒められ名声を得ます。

ですが、同じく医術の神で、パイオエンにとっては恩師にあたるアスクレピオスが、このことを良く思いませんでした。アスクレピオスの嫉妬心から、パイエオンは命を絶たれてしまいます。

女神レトは、その死を悼んでパイエオンを芍薬に生まれ変わらせました。芍薬には、女性の痛みを和らげる力があるんですね。

 

万病に効く女性の強い味方

芍薬は、英語名では「ピオニー」と呼ばれます。これは先に登場した、ギリシア神話の中に出てくる医薬の神パイエオンからきています。日本名も「芍薬」という名前で「薬」という言葉が含まれていますが、その効果は西洋でも良く知られています。

漢方の生薬では、乾燥させた根を使います。女性ホルモン分泌を整えてくれるので、生理不順や、月経痛にも聞きますし、肌もきれいになるそうです。

冷え性や、貧血、更年期など、婦人病の全般にも効くということで、女性の強い味方になってくれます。花も美しいですが、根もとても貴重なものなのです。「清浄」という花言葉がつけられているのも、納得ですね。

 

芍薬の香りの香水

芍薬の香りを知っているという人はあまり多くないかもしれませんが、バラの香りに似ていると言われます。バラのような甘さと、グリーンがまじった爽やかな香りがします。

芍薬は、ヨーロッパでは「5月のバラ」と呼ばれるのも納得です。芍薬の香水は「ピオニー」と言う名前で探してみましょう。

芍薬の花からは、天然の香料を採ることができないため、似た香りを香料などで合成をさせて作ります。ピオニーの香水では、フランスの自然派コスメでもお馴染みのロクシタン(L’OCCITANE)から出ているものが有名です。甘く爽やかな香りで、女性らしさを演出してくれます。

 

さて、美人のたとえにも用いられている芍薬の花は、やはり女性らしさを存分に生かしてくれる花でした。身の回りにおいて、芍薬のようなキリリとした中にも、恥じらいを忘れない素敵な女性になりたいですよね。

芍薬の根にも、女性を助けてくれる効果があるというところも、たくましい。絶世の美女、小町が愛した花ですから、芍薬を大事にすると小野小町のような美人さんになれるかもしれませんよ。

美しさも、高い薬能も、両方を兼ね備えているなんて、才色兼備の小町のようだと思わずにいられません。

まとめ

芍薬の花言葉とそれにまつわるetc…

・素敵な芍薬の花言葉には「清浄」で心は清らかというものがある
・恥じらいを持った女性という意味もあり
・世紀の美女に愛された花である
・深い愛を寄せられた「百夜通い伝説」の花である
・女性ならではの痛みを和らげる
・万病に効く女性の強い味方
・芍薬の香りの香水は甘く爽やかな香りで、女性らしさを演出してくれる


連記事