88歳のお祝いは『米寿』と呼ばれています。なぜ『米』なのかというと、『米』を分けると『八十八』に見えることからきています。米の祝いとも言われており、お米を主食とする日本と、末広がりを表す八が2つ重なっていることで、とてもおめでたいとされています。
長寿のお祝いは人生に一度ずつしか訪れません。両親や祖父母に普段からお世話になっていたり、遠くに住んでいてなかなか会うことができなくても、せっかくの機会なのでぜひお祝いをしましょう。子供や孫たちから素敵な贈り物をもらったら、きっと喜んでくれるはずです。
ただどんな物を贈れば良いのか、贈って失礼になってしまう物がないかなど、選ぶのに迷ってしまいますよね。そこで、今回は米寿のお祝いに贈り物をする際に役に立つマナーをご紹介したいと思います。
88歳の誕生日に!
米寿の贈り物選びで知っておきたい7つのマナー
その1:お誕生日を確認しましょう
まずはきちんとお誕生日を確認しましょう。若く見られることは嬉しいですが、お祝いの席でお歳を間違えてしまうのは、失礼にあたります。
還暦は満60歳、数え年で61歳でお祝いしますが、米寿などその他の長寿祝いは一般的に数え年でお祝いすることが多いようです。くれぐれもお歳を間違えないように注意しましょう。
ただ、体調面を考慮して満88歳でのお祝いになっても問題はありません。最近は数え年でのお祝いにこだわらない方も増えているようです。その場合は米寿を迎える方と、一緒にお祝いする方と相談して決めましょう。
その2:誰とお祝いするか決めましょう
お祝いをする際は誰かと一緒にするか、個人的にするか決めておきましょう。一人だけ抜け駆けのようにならないように、周りの方とどのようにお祝いするかをよう相談して決めておいてください。あとでごたごたになると、逆に迷惑になってしまいます。
贈り物自体を一緒にするのか、それぞれ用意するのかも考えておく必要があります。各自用意する際は、贈り物が被ってしまわないようにしましょう。
また食事会を予定する際は、ご本人の体調面もありますし、参加される方の日程も合わせなければなりません。まずは身近な人に相談してみましょう。
その3:金茶色の物を贈りましょう
還暦では赤いちゃんちゃんこを贈るということは広く知られていますよね。実はほかの長寿祝いにも、お祝いの色があるんです。
米寿は『米』がつくことから、稲穂の色の『金茶色』の物を贈るのが良いとされています。金茶色のちゃんちゃんこや座布団を贈ってみてはいかがでしょうか。
色合いも華やかでとても素敵ですし、お食事会の席で贈れば、より一層盛り上がること間違いなしでしょう。
ただ、この金茶色にとらわれる必要はありません。こだわりすぎて、贈り物が決まらなくては意味がありませんので、一応頭にはインプットしておきましょう。
その4:趣味や好きなことをリサーチしましょう
米寿を迎える方の趣味や好きなことはご存じですか。一生に一度の米寿のお祝いですから、しっかりとリサーチしてプレゼントを贈りましょう。
体を動かす元気な方には、質の良いウォーキングシューズや万歩計、帽子などはどうでしょうか。また、自宅でゆっくりされるのが好きな方には、湯呑みなどの食器類や回転式の座椅子などがおススメです。
サプライズで贈り物を選んでも良いですし、何を贈れば良いかわからない時には、ご本人に尋ねても良いと思います。せっかくの贈り物なので、喜ぶ顔と実際に使っている姿を見たいですからね。
その5:避けた方が良いものもあります
避けたい贈り物は、その方をお年寄り扱いしてしまう物です。例えば、よくお散歩や外出をされるからといって『杖』を贈ることは避けた方が良いと言えます。
ご本人が欲しい物であれば、問題はありませんが、こちらからお祝いとして贈るのは失礼にあたります。まだまだ健康で元気でいてほしいという思いを込めて、長寿祝いをするのですから、元気がでるような物にしましょう。
また『お茶』も避けた方が良いと言われています。お茶が好きな方も多く、贈りたくなる気持ちはわかりますが、お茶は香典返しの品として頂くことも多いですので注意しましょう。
その6:お祝いの席を設けましょう
せっかくのお祝いなので、食事会を開いてみてはいかがでしょう。もちろん、ご本人の体調を第一に考えて、無理のないようにはしてください。
ホテルや料亭などで豪華な食事を楽しまれても良いですし、ご自宅でゆっくり会話を楽しまれても良いと思います。どこで行うかはご本人の希望を聞いて、検討するようにしましょう。
料亭では長寿祝いの席と予約をすれば、それに見合ったものを提供してくれます。ご自宅で行う際は、長寿食材とされているエビやブリを使うと良いでしょう。また、予算があれば伊勢海老や鯛を出すと喜ばれますよ。
その7:手紙を贈りましょう
贈り物ももちろん嬉しいですが、お祝いの気持ちが一番喜ばれます。その気持ちを表すために、お手紙を書いてみてはどうでしょうか。
普段からよく会っている方であれば、なかなか言えない気持ちが伝わりますし、遠くに住んでいて頻繁に会えない方は、その手紙でまた思い出してくれるはずです。
また、かしこまって手紙を書くのは苦手という方は、皆さんで寄せ書きなどもいいかもしれません。寄せ書きであれば、今は様々なデザインの物もありますし、もらったあともご自宅に飾れるのでおススメです。毎日見ることが出来れば、ますます元気が出るでしょう。
いかがだったでしょうか。
米寿などの長寿祝いは、一生に一度しか訪れません。贈り物を考えたり、食事会を開いたりするのは大変かもしれませんが、きっと喜んでくれるはずです。
私たちがこうしてこの世に生を受けたのも、ご先祖様がその時代を一生懸命に生きてきたからこそです。その感謝の気持ちと、まだまだこれからも健康で長生きしてね」という願いを込めて、盛大にお祝いしましょう。
その思いを受けて「こんなに愛されている」と実感し、さらに元気に歳を重ねていってくれるでしょう。
長生きの秘訣は毎日笑顔で過ごすことです。頻繁に会えなくても、この米寿の日にもらった贈り物や手紙を見て思いだし、笑顔になるでしょう。一番大切なのはお祝いしたいという気持ちです。その気持ちが伝わるように、心を込めて準備しましょう。
まとめ
88歳の誕生日に!米寿の贈り物選びで知っておきたい7つのマナー
その1:お誕生日の確認をしましょう
その2:誰とお祝いするか決めましょう
その3:金茶色の物を贈りましょう
その4:趣味や好きなことを知りましょう
その5:杖やお茶は避けましょう
その6:食事会を楽しみましょう
その7:手紙を贈りましょう