アーティフィシャルフラワーという新しいタイプの造花をご存知ですか?どのようなものか簡単に言いますと、ポリエステルやポリエチレンで作られた「高品質の布花」と言えるものです。
もともとポリエステルやポリエチレンは化学染料によく染まり、きれいな色を表現できる性質があります。アーティフィシャルフラワーはその特徴を生かして、生花をリアルに再現するばかりか、生花にはない色などで美しさをさらにアップさせた花なのです。
このアーティフィシャルフラワーは、個人でも様々なアレンジが可能です。お手入れも若干の注意事項を守るだけですし、もちろん水や肥料要らずですので、贈り物にもピッタリです。ぜひ長く楽しめるこの花をプレゼントしてみませんか。
アーティフィシャルフラワーって?
その特徴と贈り方☆
アーティフィシャルフラワーにはこんな特徴があります
アーティフィシャルフラワーの最大の特徴は、耐久性に優れていることです。繰り返し使うことができ、メンテナンス性も高いので、企業や店舗のインテリアフラワーとしても用いられています。
花や葉などは、生花と見間違えるほどのリアルな色の表現がなされています。この発色の良さを生かして、花弁にプリントを施したものもあります。ラメやビーズなどで彩られているものもあり、従来にはなかったフラワーアレンジメントが出来るようになりました。
また、アーティフィシャルフラワーは、花や葉、茎を簡単に分けることができます。つまり加工がしやすいのです。接着剤で様々なものに貼り付けるのも可能ですので、応用のしやすい花材と言えます。
取扱いの注意としては、直射日光を避けることと、湿度の高い場所には置かないことです。どちらも色褪せや素材の変質のもととなります。また、油に弱い性質があるので、花や葉の表面につかないように気をつけましょう。
贈り方① そのまま飾れるアレンジメント
それでは、アーティフィシャルフラワーの贈り方のアイディアをご紹介します。まずはすぐにお部屋に飾ってもらえるように、小さなかごにまとめたり、フラワーボックスにアレンジしてみてはいかがでしょうか。
かごの場合は中にフラワーアレンジメント用の吸水性フォーム(もちろん水は必要ありませんので、そのまま使います)をセットし、そこにバランスよく花を挿します。フラワーボックスの場合も箱の中にフォームをセットし、花を挿します。アレンジメントの初心者の方でしたら、花を平面に配置していくフラワーボックスの方が作りやすいでしょう。
ポイントは、同系色でしたら咲き方が違う花や大きさの違う花を合わせて、リズムをつけること。また、様々な季節の花を組み合わせるのではなく、やはり「その季節に咲く」花をまとめる方が美しく仕上がります。葉もアレンジを素敵に仕上げる大きなポイントとなるので、組み合わせをよく考えてくださいね。
また、ドライフラワーやラフィアなどの自然素材を合わせることもできます。アクセントに使うとナチュラルなやさしい雰囲気を醸し出すことができますよ。
贈り方② アクセサリーにアレンジ
アーティフィシャルフラワーは強力接着剤やグルーガン(樹脂を熱で溶かして接着するもの)でいろいろなものに貼ることができます。この特徴を生かして、アクセサリーや雑貨にアレンジすることができるのです。
簡単なものでしたら、茎をカットした花をヘアゴムやバレッタに貼り付けて、オリジナルのヘアアクセサリーを作ることができます。大輪の花の裏にブローチピンを接着して、コサージュに加工するのも簡単です。
小さな花束を作って、コサージュにするのもかわいいですね。花芯を抜き取って、その中心にビーズやラインストーンなどを留めることもできるので、アイディア次第でナチュラルなものからゴージャスなものまで、何でも表現することができるのも嬉しい特徴です。
他にもピアスやペンダントトップなど、様々なアクセサリーへの応用が可能です。贈る相手のイメージに合わせて、手作りのアクセサリーを贈ってみてはいかがでしょうか。
贈り方③ パーティーグッズにアレンジ
ここでご紹介するのは、個人的なギフトというよりも、ブライダルパーティーやバースデーパーティーの演出用のアレンジメントです。文字通り、パーティーに花を添えることができますよ。
ウエルカムボードのフレームの角に花を添える手法も、アーティフィシャルフラワーを接着すれば手軽に表現できます。もしフレームがガラス製だったら、接着剤もガラスに接着可能なものを使ってくださいね。
おススメは、アーティフィシャルフラワーで作ったガーランド(花輪)。輪の中心になるワイヤーを用意し、花茎をワイヤーに沿わせて、フローラルテープ(内側に糊がついている、伸縮性のあるフラワーアレンジメント用のテープ。100均ショップでも手に入ります)を巻きつけながら固定します。
使う花によって印象がかなり変わってくるので、イメージをしっかり描いて花を選んでくださいね。会場に飾ったり、パーティーの主役に身に着けて貰ったりと、いろいろ活用できます。
もちろん、大掛かりなアレンジではなくても、座席のネームカードに花を一輪添えるなど「ちょっとした使い方」もできます。アーティフィシャルフラワーは精巧に出来ているので、見る人をびっくりさせるかもしれませんよ。他にもいろいろな演出方法を考えてみてくださいね。
いかがでしょうか。これまでのフラワーアレンジの花材と同様に扱うことのできるアーティフィシャルフラワーですが、このように加工がしやすく、しかも花の見た目が生花のように繊細でみずみずしいという特徴は、フラワーアレンジの可能性を大幅に広げたと思います。
現在のところインテリアフラワーの花材としての扱い方が主流となっていますが、今後もっと身近な所でも、アーティフィシャルフラワーを目にすることが増えるかもしれませんね。
なお、アーティフィシャルフラワーを飾っているうちにホコリがついたら、柔らかい布や筆で、そっと表面を花や葉の表面を払えばOKです。長く手元で楽しんで貰うためにも、ぜひこのお手入れ法をお伝えしてくださいね。
まとめ
アーティフィシャルフラワーって?その特徴と贈り方☆
・生花のように瑞々しい色彩、アーティフィシャルフラワー
・フラワーボックスやバスケットにアレンジ
・グルーガンを利用してアクセサリーアレンジ
・ブライダルやバースディパーティでも大活躍!