花言葉とは、植物に象徴的な意味を持たせるために考えられた言葉で、現在の花言葉は19世紀のヨーロッパ社会で盛んになったものを起源としています。その種類はとても多く、同じ花の中でも赤い花、白い花など色で花言葉が違うこともあります。
日本人が花言葉を利用するようになったのは、明治の初期とされています。当初は輸入された花言葉をそのまま使っていましたが、だんだん日本独自の花言葉も考えられるようになり、今では花言葉に思いを託して贈り物とするのもすっかり一般的になっています。
花束というのは、もらえるだけでとても嬉しいものですが、贈る側の想いが花言葉によって代弁されていると、より一層受け取る側の喜びも大きいものです。逆に、贈る相手やシチュエーションにマッチしていない花言葉の花束を贈ってしまうと、残念なことになってしまいます。今回は、花束に人気でよく使われる赤い花にスポットをあて、花言葉を添えて贈る場合のおすすめの花をお伝えします。
赤い花に花言葉を添えて贈るなら☆
相手別おすすめ7種類
赤いガーベラで情熱を伝えよう
ガーベラには、赤・ピンク・黄・オレンジ・白などあらゆる色があり、色ごとに花言葉がありますので、贈る相手によって選びやすい花です。赤いガーベラの花言葉は「燃える神秘の愛」「常に前進」「チャレンジ」などです。赤い花だけに情熱的な言葉ですね。
こんな花言葉を持つ赤いガーベラは、情熱的なプロポーズや愛の告白をしたい時にぴったりです。他には新しい何かを始める人への応援に。例えば入園や入学、就職のお祝い、スポーツや資格取得を頑張っている友人へのプレゼントにしても良いですね。また、11月の誕生花なので誕生日プレゼントにも最適です。
真っ赤なバラは女性へのプレゼントの定番
赤い花束といえばバラを連想する方は多いです。バラは同じ赤い花でも、色の濃さや形で花言葉が違っているくらいです。一般的に赤いバラの花言葉は「愛情・情熱・美・あなたを愛します」のように、愛や情熱を表します。
つぼみの状態では「純潔・純粋な愛・あなたに尽くします」となり、濃紅色になると「死ぬほど恋いこがれています・内気・恥ずかしさ」などの花言葉になります。やはりプレゼントにするなら、咲いている状態の真っ赤なバラがいいでしょう。
さらに、赤いバラは本数によっても花言葉が変わります。代表的なのがプロポーズに使う108本の「結婚してください」です。また、1本だと「一目惚れ」の意味があります。そして999本のバラは、「何度生まれ変わっても貴方を愛します」となります。若い女性への愛のプレゼントだけでなく、還暦のお祝いにも喜ばれます。
母の日の定番、赤いカーネーション
カーネーションも赤い花が人気です。花言葉は「真実の愛」「愛情」「情熱」「母への愛」で、母の日のプレゼントの定番となっています。しかし、同じ赤でも「濃い赤」のカーネーションだと花言葉が変わります。「私の心に哀しみを」「欲望」となり、全く意味が違ってしまいますので、注意してください。赤いカーネーションは母の日のプレゼントとして定着しすぎているので、他の用途に使うのは少し難しいですね。
クリスマスにぴったりのポインセチア
ポインセチアと言えば赤というイメージですが、白やピンクのポインセチアもあります。定番の赤い花の花言葉は、「祝福する」「聖なる願い」「聖夜」「私の心は燃えている」です。
花言葉からも連想されるように、クリスマスに贈ったり飾ったりすることが多いです。花の色と葉の緑色がクリスマスカラーですし、葉の形が星に似ていることからも聖夜の贈り物に相応しい花ですね。
アネモネで愛の告白
アネモネも、色によって花言葉が違います。赤い花の花言葉は、ずばり「あなたを愛しています」です。片想いの相手への告白、彼氏や彼女のお誕生日、プロポーズに最適です。
ちなみに、アネモネ全体の花言葉は、「儚い恋」「辛抱」などネガティブなイメージが強いので、アネモネを贈るなら赤い花だけを使うか、他の種類の花と合わせるようにしましょう。
チューリップで明るくプロポーズ
大きくてカラフルな花を咲かせるチューリップは、陽気な春の到来を感じさせる花ですね。チューリップの代表的な花言葉は「博愛・思いやり」です。プレゼントや観賞用に人気ですが、色によっても花言葉が変わります。
赤いチューリップは「愛の告白」です。ペルシャでは、プロポーズの時に真っ赤なチューリップの花を贈る風習があります。チューリップの鮮やかな赤い花は、当人達だけでなく周囲の人も見ているだけで明るい気持ちになれそうです。
大事な人の旅立ちにはスイートピー
松田聖子さんの歌で有名な「赤いスイートピー」。なんとなく恋愛関係の花言葉がありそうですが、残念ながら赤い花固有の花言葉はありません。スイートピー全体の花言葉は「ほのかな喜び」「門出」「優しい思い出」「永遠の喜び」「私を忘れないで」などです。3月、4月に最盛期を迎えるので、卒業や入学のお祝いの花束にぴったりの花言葉ですね。
花の姿も蝶が飛び立つように見えるため「門出」なのです。赤を中心に色とりどりのスイートピーの花束で、大切な人の門出を祝うと素敵です。
いかがでしたでしょうか。
こうしてみると、赤い花には「愛」をテーマにした花言葉が圧倒的に多いですね。それでなくても、赤は情熱的でエネルギッシュな色です。自分も勇気をもらって前向きになれますし、さらには愛情を伝えられるとあれば、愛の告白やプロポーズによく使われるのもうなずけます。
次に、母の日やクリスマス、卒業など家族や友人にも贈りやすい色ということがわかります。赤い花単独で使えば力強いイメージに、白やピンクなどの花とあわせると優しいイメージになり、贈る相手によってアレンジしやすいのもポイントです。
ただ、時と場所に合わないとせっかくの花束も台無しになってしまいます。例えば、香りの強い花束は食事のまえに渡さず外で、というように配慮するべきです。真っ赤なバラの大きな花束を、小柄なかわいらしいイメージの女性に贈るのも、場違いな感じがしますね。花束に使う花の本数やラッピングなどの仕上げでも雰囲気は変わってきます。
花言葉を念頭におきつつ、贈る人や場所のことをイメージしながら選ぶようにしましょう。せっかく贈る花束ですから、あなたの気持ちが相手に十分に伝わるよう願っています。
まとめ
赤い花に花言葉を添えて贈るなら☆相手別おすすめ7種類
・使い道の多いガーベラ。愛の告白だけでなく新生活へのエールにも
・真っ赤なバラは女性に愛情を伝えるのに最適
・赤いカーネーションは母への愛 ただし濃い赤はNG
・クリスマスにはポインセチアで聖夜を演出
・ストレートな愛の告白に最適 赤いアネモネ
・チューリップで陽気なプロポーズを
・門出を祝うならスイートピー