柔らかな質感の花びらと、まるで大きな星が地上にそびえ立っているように思えるアマリリス、その大胆ながら繊細さを備えた出で立ちはとても美しいですよね。少し切ない物語が起源といわれるアマリリスの花言葉をご存知ですか。
古代ローマの詩人ウェルギリウスが詠んだ『牧歌』に登場する、羊飼いの娘の名前をアマリリスと言い、彼女は同じ羊飼いの少年に恋をしました。しかし、花が好きな少年はいつもお花を届けてくれる違う少女に恋をしており、アマリリスは振り向いてもらえない悲しさからその身を傷つけたと言われています。
流れた血から咲いた花がとても美しく、それを見た少年はアマリリスの花に愛を告げたという逸話があるのです。そんなアマリリスの花言葉を現代の私たちが暮らす日々のワンシーンに用いて、誰かを素敵な気持ちにさせることができます。そこで今回はアマリリスの花言葉をシーン別に使い分けて贈る5つのコツについてお伝えします。
アマリリスの花言葉を
シーン別に使い分けて贈る5つのコツ
「おしゃべり」したい相手にプレゼント
アマリリスの花言葉の一つに「おしゃべり」というキーワードがあります。星形に咲いた大きな花が隣に並んで咲く様が、まるで顔を寄せ合いおしゃべりしているように見えることからつけられたと言われています。
そんな花言葉を持つアマリリスは相手に気持ちを伝えるきっかけにすることができます。例えばいつも自分の話をにこやかに聞いてくれる大切な人と、アマリリスがたくさん咲く花畑へお出かけしてみるのです。
アマリリスの花言葉が「おしゃべり」であることを教えながら、あなたといると嬉しくてつい「おしゃべり」になってしまうのだと伝えてみてください。これからもそんな時間を大切にしたいという気持ちを、アマリリスの持つ花言葉をきっかけにプレゼントすることができます。
「おしゃべり」の時間を花言葉で彩る
あのひと「おしゃべり」ね。そう言うとマイナスなイメージになりますが、「おしゃべり」であることが相手をワクワクさせることも。会うたびに話し出すと止まらない「おしゃべり」な友人に、嬉しそうにいろいろな話を聞かせてくれるあなたの笑顔をみたり、話を聞いたりするのがとても楽しいのだと教えてあげてみたら。
それがその人の長所なのだと気付くきっかけになるかもしれません。そんな友人に会いに行くとき、ついつい手がのびてしまう美味しいお菓子と、小さな花束にしたアマリリスを持って出かけるサプライズを。
友人がそのお花どうしたのと尋ねてきたら、あなたとの「おしゃべり」の時間がとても好きなのと伝えれば、「おしゃべり」が弾んで楽しいひとときになること間違いなしでしょう。
「誇り」高き生き様を讃える
その見た目にまるでふさわしいがごとく与えられたアマリリスの花言葉には「誇り」という意味もあります。「誇り」を持って自らを律しているあの人に、いつもお疲れさまと労い、尊敬の意を伝えるのにはぴったりです。
例えば常に仕事に全力を尽くすタイプの意中の人、長い年月の間に責任と「誇り」を持って自分を育ててくれた保護者、険しいながらも自分で決めた道を歩み信念を貫くことにまっすぐな友人へ。周囲にいるそんな人たちへ、あなたのことを見ているよと伝えてあげることはささやかながらその人の力になるはずです。
あなたからそんな想いを込めてアマリリスを贈られたら、笑顔が咲いたり、ほっと安心したりします。いつも使うことができるマグカップや小さなブローチにさりげなくアマリリスのモチーフを忍ばせて贈ります。あなたのセンスにも一目置かれるかもしれません。
「素晴らしく美しい」ことをストレートに
気高く弱さを見せようとしないあの人へはアマリリスの花言葉からこのフレーズを選んで、あなたのその強さが「素晴らしく美しい」のだと伝えてみてください。また、音楽や絵画、技術など「素晴らしく美しい」ものを生み出す人があなたの近くにいるのなら、その作品や制作の姿勢に対してあなたがそう感じているのだと伝えるのも良いのでは。
あえて何も言わずにアマリリスだけを贈り、メッセージに気づいてもらえるようにするのも粋です。「素晴らしく美しい」ものやこと、人に対しては手放しで称賛したくなるもの。そこにいつもとは少し趣を変えて、まさに美しいアマリリスの花言葉をあなたの感動とともに贈れば、あなただけの特別なメッセージに。
「素敵」な人がわくわくするように
これまで出会ってきた人たちの中にはどこか「素敵」な人が必ずいますよね。それは身のこなしであったり、生まれ持った素質であったり、目に見えない部分での努力からこぼれ落ちる雰囲気であったり。「素敵」というキーワードを持つアマリリスの花言葉の出番です。アマリリスのコサージュや、アクセサリー、絵画やポストカード、テーブルクロスもおすすめです。
「素敵」な人が『これ素敵ね、どこで見つけたの』、と思わず聞いてしまうものをアマリリスのモチーフと共に贈ってみましょう。『実はあなたのことがとても素敵だなと思って』と選んだ理由を伝えたら、とっても喜んでくれるのではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか。アマリリスの花言葉をシーン別に使い分けて贈るコツについてお伝えしました。アマリリスの花言葉は、その起源とされるストーリーから「美しさ」や「気高さ」などを讃える場面に向いていますよね。
日常の中で身近にいる人や、素敵に思っている相手にアマリリスの花言葉を用いていつもとは少し趣向を変えたちいさなサプライズを演出することで、何気なく使っている単語が相手にとってとても大きな意味を持つ魔法の言葉に変身します。
「素晴らしく美しい」や「素敵」、「誇り」といったアマリリスの花言葉はとてもストレートで、相手にも伝わりやすいものです。ちょっと勇気が出なかったり照れくさかったりするときには是非、アマリリスの花言葉を場面別に使い分けて、相手にプレゼントしてください。きっと素敵な笑顔と優しい気持ちがあなたにも返ってくるはずです。
まとめ
アマリリスの花言葉をシーン別に使い分けて贈るコツは
・「おしゃべり」したい相手にプレゼント
・「おしゃべり」の時間を花言葉で彩る
・「誇り」高き生き様を讃える
・「素晴らしく美しい」ことをストレートに
・「素敵」な人がわくわくするように