カーネーションと言えば母の日の花束ギフトで有名です。日本ではすっかり母に贈る花として定着していますが、現代では多くの品種で溢れ、母の日ではなくても充分に可愛らしい花。ぜひ、他の場面でも贈りたい花です。
母の日に贈るカーネーションは赤と決まっていますが、これは赤いカーネーションに母への感謝と言う花言葉が込められているためです。カーネーションには、色別の花言葉がそれぞれあるのです。
ちなみにばらやチューリップなど、他の花々にも色別の花言葉が存在します。色によっては全く真逆の意味合いを持つものも多くありますので、花言葉を込めて花束を贈るならば、色別の花言葉もチェックする必要があります。
そこで今回は、贈り物に華やかなカーネーションの、色別の花言葉に着目し、お伝えします。贈り物におすすめの品種まで、カーネーションの解説をしていますので、花束の贈り物に参考にしてください。
カーネーションを贈る☆
色別7つ花言葉とおススメ品種
赤いカーネーションの花言葉
★ 母の日に代表される赤いカーネーションの花言葉は、まさしく母への愛。
この赤いカーネーションを母の日に贈る習慣ができたのは、1907年のアメリカにはじまります。アンナ・ジャービスが平和活動家であった母の活動を称えようと、命日に教会でカーネーションを配ったことに由来します。
母の日という名前そのものは、すでにイギリスに存在していましたが、1914年にアメリカのウィルソン大統領が5月の第2日曜日を正式に記念日としたことで定着していきました。
実は赤いカーネーションの花言葉は、母の日が制定される以前はちがうものでした。
★ 母の日制定以前の、カーネーションの花言葉
・以前は、哀れな心という花言葉だったのです。
あなたに会いたくてたまらない、という意からきた哀れな心。会いたいという思いが母への愛の言葉へと変遷したようです。
ピンクのカーネーションの花言葉
★ 愛らしいピンクのカーネーションの花言葉は、女性の愛。
やさしく優美な花びらの様子からも、その花言葉がうなずけます。他には、「美しいしぐさ」とあり、やはり女性美を連想させる花言葉があります。一輪でも愛らしく、美しく存在感たっぷりのピンクのカーネーションだからこそ、こんな花言葉が生まれたのでしょう。
またピンクの花言葉は、恋愛の花言葉でもあります。優美な姿の内に熱愛の花言葉を秘めているのです。すてきな恋を実らせたい人。
★憧れの彼、彼女との恋愛を成就させたい人にも、ピンクのカーネーションはとっておきの花なのです。
あなたの気持ちをこめて、部屋の片隅にピンクのカーネーションを置いてみてはいかがでしょうか。あなたの思いをピンクのカーネーションが叶えてくれるかもしれません。
ピンクのカーネーションでおすすめの品種は、「クリスティーナ」や「カーネーション・ドヌープ」のスタンダードタイプ。カーネーションらしい淡くやわらかな出で立ちです。女性らしい可憐な姿で人気の品種です。
白いカーネーションの花言葉
すっきりとした白いカーネーション。赤やピンクなど他のカーネーションと合わせても、スタイリッシュで華やかな雰囲気を装うことができます。
★ 白いカーネーションの花言葉は、「純粋な愛」です。
この花言葉には、「私の愛は生きています」という言葉が添えられています。自分の心に正直に向き合い、愛をうけとめて生きる。そんなまっすぐな純粋さが感じられます。
★白いカーネーションのアレンジ
・それだけでブーケを作ることも可能です。
他のカラーのカーネーションと合わせたり、また他の花と合わせてもすてきにアレンジすることができます。純粋な愛という花言葉も他の花言葉とあわせても相性が良さそうです。
紫のカーネーションの花言葉
街中のフラワーショップでもたまに見かけることがあるでしょうか。紫色のカーネーションをあなたはご存知ですか?
落ち着いた紫色が、ややアンティークな香りを漂わせる紫色のカーネーション。大人の女性に向けたプレゼントや、シックな落ち着いたお部屋の演出にもぴったりの花です。
★ 紫のカーネーションの花言葉は、誇りと気品。
その花言葉のように紫のカーネーションには、どことなく上品さと大人らしい誇りが感じられます。
落ち着いた色合いのため、店頭では冬に見かけることが多いかもしれません。
★ 紫のカーネーションアレンジ
・グリーンとあわせてブーケにアレンジしてもすてきです。
・オレンジや赤い色合いの花とアレンジするのもよいです。
好みや目的にあわせてアレンジ自在な点も魅力的です。
レモンイエローのカーネーションの花言葉
やや黄緑色がかったレモンイエローのカーネーション。最近ではよく見かける方も多いのではないでしょうか。ピンクや赤いカーネーションと花束になっていることも多いですね。
明るい印象が誰にでも受け入れられやすいカーネーションです。手軽さもあり好印象なレモンイエローですが、実は花言葉については少し残念な意味あいがつけられています。
★ レモンイエローのカーネーションの花言葉は、何と軽蔑。
この花をプレゼントする時には少し注意してください。
レモンイエローのカーネーションがお好きな方は、がっかりしてしまいますが、古く品種改良された、現代のカーネーションになる前の花言葉です。それほど気にする必要はないですが、やはり贈る時には、相手を想像して注意は必要です。
カーネーションのおすすめ品種
母の日でもお馴染みですが、日々、品種改良が重ねられているカーネーションには、実にさまざまな品種があります。花輪の大小はもちろんのこと、花びらや枝分かれまで豊富な品種があります。
求める人にとってぴったりの品種を見つけ出すことができたら、きっとすてきなことでしょう。そこで、カーネーションの品種を厳選しおすすめのものをお伝えします。
★ まず1番はアップルティーです。
花びらは淡色ではなく、淡い背景にストライプのコントラストが美しい花。ブライダルなどの華やかな場面でも用いられる品種です。自宅用としても丈夫で長持ちしやすくおすすめです。
★ 次におすすめなのは、アイスクリーム。
フローリストから非常に人気のある品種です。淡い単色の花はブーケ作りにぴったりです。
★ 切花におすすめの品種は、ナージャ。
枝分かれの先から幾つもの小ぶりの花が咲き、魅力です。
いかがでしたか。カーネーションの歴史は古くギリシアローマの時代から栽培されていました。はじめは香料として用いられていましたが、今ではすっかり観賞用として愛されています。
ヨーロッパでは、キリストの処刑を知り聖母マリアが悲しみに流した涙のあとから生えたとも伝えられています。今ではカーネーションは母への愛、女性の愛として、母の日のプレゼントをはじめ、日々多くの人々から愛されています。
最近ではカーネーションは、母の日に鉢植えで贈る人々が増えています。ブリザーブドフラワーなどにして贈っても喜ばれます。昔ながらの贈り方では赤が定番ですが、今では純粋な花言葉で結婚式では花嫁のブーケにも利用する、白いカーネーションとの組み合わせも人気です。
様々な品種が揃っているカーネーション。贈る際には、相手の好みや顔をイメージしながら、ぜひお好みのカーネーションを選んで、すてきにアレンジしてみてください。
まとめ
色別で違う、カーネーションの愛の花言葉と品種
・赤いカーネーションの花言葉:母への愛
・ピンクのカーネーションの花言葉:女性の愛、美しいしぐさ
・白いカーネーションの花言葉:純粋な愛
・紫のカーネーションの花言葉:誇り、気品
・レモンイエローのカーネーションの花言葉:軽蔑
・カーネーションのおすすめ品種:アップルティー・アイスクリーム・ナージャ