ドライフラワーは思い出を形にして残したいと思った時に最適な保存方法ですよね。確かに現代ではブリザーブドフラワーに定評があますが、ドライフラワーはその昔から愛されてきたお花の保存方法のひとつです。
結婚式のブーケなどに使われた花など、今では押し花のサービスが有名ですが、昔はドライフラワーでも保存されてきました。30代以降の年代ならば、幼い頃に家の中で逆さまに吊るされた花々を見た記憶がある人も、多いのではないでしょうか。
このようにドライフラワーは初心者でも簡単に作ることが出来ます。ドライフラワーの良いところは、咲いている状態のまま保存できることです。その時の思い出をそのままの形で残せるなんて、記念日などを大切にしたい女性にはとても嬉しいことでしょう。
そんな初心者でも簡単に出来るところが手軽でよいのかもしれません。そこで今回は、そんなドライフラワーの作り方をお伝えします。
ナチュラルに乾燥させる
ドライフラワーの作り方として、最もポピュラーで手軽な方法は自然乾燥でしょう。風通しの良い場所にドライフラワーにしたい花を下向きに吊るす方法です。よくご年配の方のお宅へお邪魔すると、この方法でドライフラワーを作っている光景を目にします。冒頭で述べた家庭の風景も、この方法ですね。
【ナチュラルに乾燥させる方法】
・期間は1~2週間ほどかかります。
・完全に水分が抜ける点がメリットです。
【ナチュラルに乾燥させる裏技】
・葉っぱを極力少なくして、葉や花びらを重ねずに吊るすこと。
・1本ずつを目安に、少量ずつ吊るすこと。
・直射日光を避けること。
ドライフラワーを作る時に一番大切なのは、水分をいかに抜ききるかということです。なのでキレイなドライフラワーを作りたいときは花びらがなるべく重ならないように、葉っぱなどは極力なくすことを意識するのが裏技です。
また早く乾燥させたいからと、直射日光に当てるのはいけません。せっかくの花の色があせてしまいます。もう一つの裏技としては、確実に水気を切るためにも1本1本で吊るしたほうがキレイなドライフラワーが完成し用途もいろいろと使えるので便利でしょう。
時間短縮で作るドライフラワー
ナチュラルな方法で作るドライフラワーは1~2週間ほど水分を抜くのに時間がかかります。この時間短縮で作るドライフラワーは、ドライヤーを使った裏技の方法です。ドライヤーを使用することによって、かなりの時間短縮が出来ます。
【ドライヤーを使った裏技とは】
①紙袋を用意しまず。
②その中に花が下向きになるように入れます。
※ドライヤーが直接当たってしまっては花がダメになってしまうので、しっかりとかぶせましょう。
③花に直接風が当たらないことを確認する。
④ドライヤーの風を紙袋の中に入れます。
⑤時間にして5分程度で完成です。
ドライヤーを当てる時に、時々直接花を手で触って水分の抜け具合を確認しながら行うのがポイントです。
天気の良い日に作るドライフラワー
週間天気予報で3~4日ぐらい天気の良い日が続くときは、裏技として車の中で吊るしておくとキレイなドライフラワーが完成します。通常かかる日数よりはるかに短い、2~3日で水分を切ることが出来ます。
【車内に吊るす裏技とは】
・もちろん直射日光に当ててはいけません。
・ハンドルにS字フックなどでひっかけて吊るす方法がおすすめです。
・車内に突っ張り棒をしてフックで吊るす方法もあります。
夏場などは、車内温度は50度以上になります。乾燥させるにはもってこいの場所ですね。
花の色まで残すドライフラワーの作り方
記念に残しておきたい花は、形だけでなく色まで鮮やかに残しておきたいものです。できるだけ色を残すドライフラワーの作り方の裏技をお伝えします。
【手軽に出来る方法】
・お菓子などによく入れられている乾燥剤(シリカゲル)を使う方法です。
【乾燥剤(シリカゲル)を使うメリット】
・花の色も比較的キレイに花の形もキレイなまま乾燥させることが出来る。
【乾燥剤(シリカゲル)を使う方法】
①密閉出来る容器に乾燥剤(シリカゲル)を敷き詰めます。
②その上に花を入れます。
③花が完全に隠れるようにさらに乾燥剤(シリカゲル)を入れていきます。
水分を吸った乾燥剤(シリカゲル)は、色が青から薄いピンクに変化するので乾燥しているかの目安となります。大きな花などは1度では十分に乾燥できなかったりするので、2~3回同様の手順で乾燥させることが必要です。
溶液を使ったドライフラワーの作り方
薬局などで買えるグリセリンを使用したドライフラワーの作り方もあります。この方法は、実や葉をひたして仕上げる方法ですが、色が生花とほとんど変わらず保存できるメリットがあるほか、葉も落ちにくくなります。
【グリセリンを使用したドライフラワーの作り方】
①グリセリンと熱湯を1:3の割合で混ぜ合わせ、グリセリン溶液を作ります。
②瓶にグリセリン溶液を入れます。
③花材を挿し冷暗所で保存します。
④1週間から10日ほどで完成です。
この時、枝の先に少し切り込みを入れておくとグリセリン溶液を吸い上げやすくなります。
以上、その昔から愛されてきたドライフラワーを、初心者でも手軽に作ることができる方法をお伝えしてきました。一般的には室内で吊るす方法が多いですが、より手軽な方法も多くお伝えしましたので、ぜひ挑戦してくださいね。
せっかく頂いたお花はいつまでも記念に残しておきたいものです。そんな時はドライフラワーにすることで、生花ほどの鮮やかさはありませんが、長期間保存できるというメリットがあります。いただいた生花をドライフラワーにすることによって、あらたにフラワーアレンジをして別の飾りを作ることも可能です。
ドライフラワーをより手軽に、より短期間で作ることの出来る裏技はどれも画期的なイメージです。またポピュラーな吊り下げで作るドライフラワーも、部屋で除湿機などを運転することによってより水分の切れが速くなるようです。これもちょっとした裏技ですよね。
まとめ
初めてのドライフラワーが、簡単にできる裏技
・一般的なナチュラル乾燥は、少量ずつを吊るして風を通す
・時間を短縮して作りたいなら、ドライヤーを活用する
・天気の良い日には、温度が上がる車中で吊るす
・シリカゲルを利用して、鮮やかな色合いをより残す
・グリセリンに挿して作ると、生花と変わらぬ仕上がりに