綺麗なお花を長く楽しめる、ブリザーブドフラワー。英語の「Preserve(保存する)」に由来するように、生花のフラワーアレンジメントやブーケよりも長期間お花がもち、作品としても飾る事ができて素敵ですよね。
「お気に入りのお花を使ったブリザーブドフラワーが欲しいけれど、お店で買うのは高いなぁ…」と思う事もあるのではないでしょうか。そんな時は、DIYで簡単にブリザーブドフラワーを作ってみましょう!
必要な材料を揃え、一連の作業の流れを覚えてしまえば、ブリザーブドフラワーはとても身近な存在になります。
そこで今回は基礎の基礎から学べる、ブリザーブドフラワーDIYの方法についてお伝えします。お花が好きな方や新しい趣味が欲しいと考えている方も、ぜひご覧ください。
必要な道具の大半は、100円ショップでも購入可能
ブリザーブドフラワーを自作するには、まずは以下の必要な道具を揃えましょう。
・新鮮なお花(お好みで!)
・フラワーアレンジメント用のハサミ(茎が切れるのであれば、キッチンバサミでも代用可能)
☆密閉可能な容器(蓋つき)
☆ピンセット
☆ゴム手袋
☆アルミホイル
・消毒用エタノール
・精製グリセリン
・染色液
・乾燥剤
☆マークの物は、100円ショップに売っている物を購入しても問題ありません。なるべく低コストで作りたい場合は、染色液をプリンターのインクで代用しても良いでしょう。
使うお花は基本的には自由で良いのですが、あまりにサイズの大きいハイビスカスやユリなどは作業が大変になってしまいます。だからといってスイートピーやサクラなどの花弁の弱い花を選んでしまうと、脆くバラバラになってしまう事もあります。
ブリザーブドフラワーDIYを初めて行う場合は、カーネーションやバラなど、大きさが中くらいで花弁がしっかりとしたものを選ぶと上手くいきます。脱色や着色のコツなどを掴んだら、ユリやヒマワリなどのビッグサイズに挑戦してみましょう!
脱色と脱水をしっかり行う事がコツ
必要な道具を用意出来たら、ブリザーブドフラワーを作ってみましょう。まずはフラワーアレンジメント用のハサミを使い、花の茎を3㎝程のところで斜めに切ります。茎を斜めに切る事で、真っすぐ切るよりも水を吸い込む面積が広くなります。茎を切ったら30分ほど水に挿しておきます。
次に、密閉容器に消毒用エタノールとお花を入れます。もし花が浮かんでしまう場合は、アルミホイルでおさえましょう。蓋をしっかりと閉めたら、1日程放置します。すると、だんだんと脱色と脱水が行われていきます。この作業はブリザーブドフラワーづくりに必要不可欠で、しっかりとお花本来の色を抜いた上で着色します。
溶液を温める事で、綺麗にお花が色づく
脱色と脱水が完了すればいよいよ、ブリザーブドフラワーDIYのお楽しみである着色作業ができます。まずは以下の方法で、専用の着色液を作りましょう。
1. 小さめのビンなどに精製グリセリン2:水1の割合で入れ、混ぜる。
2. 染色液を入れる。
3. 電子レンジで35度ほどに温める。
溶液を温めれば、花が色づきやすくなるので、スピーディーかつ綺麗な仕上がりになります。溶液が出来たら、お花の茎を浸して1日程待ち、色づくかどうか確認してください。お花は繊細なので、様子を見る際はピンセットなどでそっと掴みましょう。
着色後は、2日ほど日陰で乾燥させる
理想の色にお花が色づいたら、お花を引き上げ、軽く水気を拭き取ります。そして乾燥材を入れた容器に移します。乾燥材は、よくお菓子などについている「シリカゲル」も利用できます。
その容器を2日ほど日陰で乾燥させればブリザーブドフラワーの完成です!この容器は、完成後に花弁の色が透けてきてしまった場合にも使う事ができます。
完成した作品は、高温多湿を避けて置こう
せっかく作ったブリザーブドフラワーは、良い状態のままで長期間鑑賞したいですよね。生花と違って特別な処置は必要ありませんが、ブリザーブドフラワーを置く場所の環境には注意しましょう。
長くブリザーブドフラワーを楽しみたい場合には、高温多湿の場所を避ける事がポイントです。特に湿度の高い場所に置いてしまうと、着色料が染み出てしまい、色が薄れてしまいます。湿度は40%前後の場所が保存に適していますので、作品の置き場所を考える際の参考にしてみてください。
今回はブリザーブドフラワーDIYの基礎的な情報について、詳しくお伝えしました。お店で買うとなると高いので、ブリザーブドフラワーは作るのに相当な手間がかかりそうなイメージがありますよね。しかし、必要な道具の一部は100円ショップで買えたり、お家にある物も使う事が出来ます。
脱色や染色、乾燥など、ひとつひとつの作業をじっくり行う事で、みずみずしさを保ち、綺麗に色付けをする事が可能になります。理科の実験のようで面白いので、お子さんと一緒に作ってみても良さそうですよね!
ブリザーブドフラワーを自作できれば、お花に囲まれる生活が実現可能になります。プレゼントとしても人気ですので、興味が湧いたらぜひ作ってみてください。