チューリップの花言葉☆プレゼントする時に注意すべき点

チューリップの花言葉と言えば、一般的には「思いやり」で知られていますが、中にはプレゼントする際に気をつけた方がよいチューリップの花言葉もあります。

小さな子供からお年寄りまで、誰もが知っている春の花といえばチューリップ。童謡にも歌われる特徴的なチューリップの花は、様々な色があり親しみやすいイメージがあります。花束にして大切な人に贈りたい、愛らしい花と言えるでしょう。

チューリップは中央アジア、地中海沿岸、北アフリカを原産とするユリ科の植物です。ペルシャ語ではターバンを意味し、15世紀から16世紀のトルコで多彩な園芸品種が生まれています。

17世紀になるとオランダを中心として、ヨーロッパの上流階級にもてはやされ、「チューリップ狂時代」と呼ばれる時代が到来します。かつて一世を風靡しただけに、色ごとに数多くのチューリップの花言葉が存在しています。

今回はフラワーギフトの定番である、チューリップの花言葉について注意すべき点をお伝えします。チューリップを贈る際の参考にしてください。

 

チューリップの花言葉☆
プレゼントする時に注意すべき点

 

黄色いチューリップの花言葉

チューリップの花言葉としてまず気をつけたいのは、黄色のチューリップです。

★ 黄色のチューリップの花言葉は「実らぬ恋」です。

・ 恋人や好きな人に贈る際や、友人を励ましたい時は避ける方がいいかもしれません。

黄色は明るさを感じさせる色ですが、ヨーロッパなどキリスト教文化圏ではイエス・キリストを裏切ったユダの衣の色ということで、ネガティブな意味を与えられることがあるのです。花には罪がないですが、余計な誤解を与えないように気をつける必要があります。

 

白いチューリップの花言葉

★ 白い色には「失われた愛」というチューリップの花言葉があります。

・ 「失われた愛」だけに、贈る際は注意が必要です。純白のチューリップは清純なイメージで美しく、つい愛する人に贈りたくなってしまいますが、花言葉はネガティブな意味を持っています。

白は純粋さを表わしている一方で、死と再生を象徴する色としても捉えられてきました。ただし、「失われた愛」とともに「新しい愛」の花言葉もある白いチューリップは、まさに愛における死と再生を表わしています。

古いものが浄化され、リセットされるイメージがあるのでしょう。

 

他にもある白いチューリップの花言葉

★ 白い色には「長く待ちました」というチューリップの花言葉もあります。

・ チューリップにまつわる言い伝えの中には悲恋の物語がいくつかあるので、そのあたりに由来していると言われます。また、長い冬の後に春の到来を告げる花であることも関係しています。

「長く待ちました」という花言葉は、場合によっては相手に誤解を生むメッセージになりかねません。白いチューリップを贈りたい時には、「新しい愛」のような花言葉を添えるようにすると、相手に伝わります。

★ 白いチューリップの花言葉「新しい愛」をメッセージカードに添えると安心です。

 

斑入りのチューリップの花言葉

チューリップには白に赤の斑が入ったものなど、斑入りの品種があります。複数の色が入った花びらの模様には妖艶な美しさがありますが、花言葉には注意が必要です。

★ 斑入りのチューリップの花言葉は「疑惑の愛」です。

単色のチューリップの真っすぐな印象と比べると、複数の色が混じり合ったチューリップはいくつかの思惑が入り混じった心を連想させるのです。

愛情を表現するためにチューリップの花束を贈るのであれば、斑入りは避けた方が無難かもしれません。

 

黒色のチューリップの花言葉に注意

珍しい色のチューリップとして、黒いチューリップがあります。実際には濃い暗赤色や暗紫色ですが、かなり黒に近い色の品種もあります。少し珍しく深みを感じさせるので、贈りたくなる時もあるかもしれません。

★ 黒いチューリップの花言葉は「私を忘れてください」です。

・ フラワーアレンジに黒いチューリップを使うと、シックで特別感のある印象になりますが、恋人に贈ると別れのメッセージになる恐れがあります。

神秘的で大人っぽいチューリップですが、贈るには注意した方がよさそうです。ちなみにアレクサンドル・デュマは『黒いチューリップ』という小説を書いています。黒いチューリップをめぐる陰謀が描かれた作品です。

 

全ての色に使われる、チューリップの花言葉

チューリップ全般の花言葉と言えば「思いやり」が有名ですが、チューリップの花言葉は、他にもいくつかあります。

★ チューリップの花言葉には、「博愛」もあります。

・ この花言葉は、心優しい乙女が三人の騎士から求婚され、誰か一人を選ぶことができずにチューリップに姿を変えたという伝説に由来しています。

チューリップは三人の求婚の贈り物を表わしていて、花は王冠、葉は剣、球根は宝石と言われています。

「博愛」はすべてに愛を注ぐという美しい言葉ですが、恋愛においては八方美人や優柔不断の印象を与えます。チューリップを贈る際は「思いやり」という花言葉をメッセージカードに添えて贈ることをおススメします。

 

よい花言葉でも使い方に注意しよう

ここまでネガティブな花言葉や、誤解を与えかねないチューリップの花言葉をお伝えしてきました。けれどもチューリップの花言葉には、贈るのにぴったりなよい意味もたくさんあります。

★ 愛する人に贈りたい、チューリップの花言葉

・ 赤いチューリップの「愛の告白」
・ 紫のチューリップの「不滅の愛」
・ ピンクのチューリップの「愛の芽生え」

などがあります。

ただし、よい花言葉でも贈るシチュエーションには気をつけたいもの。例えば、まだ関係が深まる前なら「不滅の愛」といったメッセージが、ちょっと重く感じられるかもしれません。どんな花言葉も場面に合った使い方をしたいですね。

 

選ぶ時には注意して贈りたい、チューリップの花言葉の数々はいかがでしたでしょうか。春を感じさせる愛らしいチューリップの花は、プレゼントとして選ばれることも多いです。

真っすぐな茎の上に、一つずつ大きくて独特の花をつけるチューリップは、ほかの花にはない魅力を持っています。愛らしい雰囲気を持つ女性へ、「チューリップの花言葉を活かして、素敵なプレゼントをしたい!」と考える男性もいます。

チューリップには恋愛にまつわるエピソードが多いのですが、本文中にお伝えしたものの他にも、恋愛のエピソードがあります。

ペルシャの伝説では恋人の死を嘆き悲しんだ男性が崖から飛び降り、その血から赤いチューリップが咲いたとも言われています。悲恋のエピソードの影響もあってか、ネガティブな印象のチューリップの花言葉もあるのです。

しかしそれぞれのチューリップの花言葉を知っておけば、ふさわしいシチュエーションで花を贈ることができます。チューリップの花言葉をむやみに怖がらず、ぴったりのものをプレゼントしてみてください。

 

まとめ

花束を贈る時、知っておきたいチューリップの花言葉

・黄色いチューリップの「実らぬ恋」という花言葉に注意して
・白いチューリップには「失われた愛」という花言葉も
・「長く待ちました」という花言葉を持つ白いチューリップ
・斑入りチューリップは「疑惑の愛」という花言葉を持つ
・黒色のチューリップには、「私を忘れてください」の言葉が
・全般の「博愛」という花言葉の由来は、三角関係
・恋愛のそれぞれのシーンに合わせて、ピッタリの言葉をチョイス


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