観葉植物が自宅にひとつあるだけで、部屋が明るくインテリアとしてオシャレにもなりますよね。けれど、毎回枯らしてしまうから…と悩んでいる方も少なくはありません。観葉植物の育て方は決して難しくはなく枯らしてしまうのには何かしらの原因があります。
日向を好むものから日陰を好むもの、最低でも10℃以上の温度が必要なものから氷点下まで耐えられるものなど、観葉植物と一言で言っても種類や育て方は様々ですが、置き場所から水の与え方、肥料を与えるタイミングなど基本的な部分を押さえていれば、大体の観葉植物は元気に育ってくれるものです。
そもそも観葉植物に詳しくない人は、例えば[明るい日陰に置いてください。]と書かれていてもピンとこないでしょうし、肥料と活力剤の違いすらよく分からない場合が多いです。そこで今回は観葉植物の育て方に必要な5つのコツについてお伝えしますので、初心者の方も前回上手に育てられなかった方も是非、観葉植物にトライしてみてください。
観葉植物の育て方に
必要な5つのコツ
日当たりのコツ
観葉植物を育て方で重要となってくるのが日当たりです。多くの植物が日光の当たる窓際のような「日当たりの良い場所」で元気に育てることができますが、夏場の直射日光は避けてください。
次に、レースのカーテン越しのように直射日光が当たらない「明るい日陰」ですが、観葉植物の多くが、この環境を好みます。それ以外には「日陰」「暗い日陰」がありますが、日陰は蛍光灯の明かりと白熱灯の明かりでも違ってきます。暗い日陰でも育つ植物もありますが、日光に当たらなくては光合成ができません。たまには日光浴も必要です。
水やりのコツ
水をあげるタイミングの基本は、土の表面が白っぽく乾いたら。底から流れ出すくらいにたっぷりと与えてください。この時、受け皿にたまった水は必ず捨てないと、根腐れを起こしてしまいます。
観葉植物を枯らす原因の1位は、水の与えすぎによるものという統計もあるくらいです。過湿を好むものは土の表面が乾く前に、乾燥を好むものは土の表面が乾いてから2~3日後に水やりをします。
ベランダなどに観葉植物を置いている場合は、水やりの時間にも注意が必要です。夏場は午前の早い時間と、夕方日が落ちてから水を与えてください。気温が高いと土の中の水分が蒸発し、その時の熱で蒸れてしまいます。
観葉植物の育て方でひと手間かかるのが、葉水を与えることです。もともと観葉植物は熱帯で育つ種類が多く、適度な湿度を好みます。また、病害虫の予防にも繋がりますから、できれば毎日葉水を与えることが望ましいです。この時、幹にも水を吹きかけることで丈夫に生長させることができます。
温度管理のコツ
観葉植物の育て方では温度も重要となってきます。一般的に15℃~20℃前後が望ましく、10℃を目安にそれ以下まで温度が下がりそうな場合は暖かい部屋に移します。冷えそうな晩は、寝る前に段ボールや発泡スチロールにいれて保温するのをおすすめします。
また、湿度と温度の高いお風呂場に置くのもいいです。観葉植物の種類によっては耐寒性が強く氷点下まで耐えられるものもありますから、住む地域によって育てやすい植物を選ぶことも大切です。
風通しのコツ
観葉植物の育て方でついつい忘れがちになるのが風通しです。特に水やりをした後、土がなかなか乾かないと根腐れの原因になってしまいます。また、土の表面にカビが発生したり、葉に水分が残っていることで病害虫が発生しやすくなります。とは言え、エアコンの風が直接当たるような場所は絶対に避けてください。必要以上に乾燥して枯れる原因になります。
肥料のコツ
肥料を与えるタイミングの目安は、元気がない時と花をつけたい時です。観葉植物に少し元気がないと思ったら、三大栄養素(窒素、リン酸、カリウム)が同程度の、バランスの良い固形肥料を与えます。花を咲つけたい時はリン酸の割合が高い肥料を与えます。
注意として、グッタリしている時に肥料を与えるのは逆効果です。まず水不足、根詰まり、根腐れなどはないか、根本的な問題を解決する方が先です。また、肥料の与えすぎも枯れる原因になりますから注意してください。
では反対に、肥料を与えてはいけない時期についてですが、植え替え直後は根が傷ついていますから、肥料焼けをおこす原因になります。また、植物が休眠期に入る11月以降も与えないでください。活力剤についてですが、あくまで肥料がメインであり、活力剤はその補助的に使ってください。
いかがでしたでしょうか。観葉植物の育て方に必要な5つのコツをお伝えしました。初心者でも育てやすい、丈夫な観葉植物もたくさんあります。例えば「ユッカ」は氷点下3℃まで耐えることができますし、少しくらい水やりを怠っても平気です。
他には「モンステラ」が見た目もオシャレで育てやすく、とても人気があります。上に挙げた以外にも、観葉植物の育て方で意外と守られていないのが植え替えです。本来は、2~3年に一度植え替えをしなくてはいけません。
鉢と植物のバランスが悪くなっていたり、最近元気がないなと感じたら、植え替えのタイミングかもしれませんよ。ただし、植え替えをする場合は適した時期があります。ちなみに梅雨前が最適とされており、冬と夏は避けてください。観葉植物の育て方に必要な5つのコツを実践して、観葉植物を取り入れた生活を楽しんでみてください!
まとめ
観葉植物の育て方に必要なコツ
・日当たりの管理を適時しっかり行う
・土の表面が乾いたタイミングで水をあげる
・温度は15℃~20℃が望ましい。冬場は保温対策を行う
・風通しを行い蒸れを防ぎカビや病害虫予防する
・肥料は元気がない時と花をつけたい時に与える