アロマシャンプーの作り方と効果的な使用方法


髪と地肌のためにシャンプー選びに気を使っている人は多いですよね。中でもアロマシャンプーは天然の精油を使って無香料のシャンプーに混ぜ自分好みのシャンプーにできることから人気があります。

昔は、炭酸ソーダやケイ酸アルミなど、アミノ酸系の洗浄成分が含まれる泥や、サポニンという洗浄成分を含むマメ科の植物をすりつぶしたものなどにハーブを混ぜて髪を洗っていましたが、それらはまさに手作りのアロマシャンプー。ハーブやその成分を抽出した精油には、肌や髪に良い成分を含むものがあります。

そういう昔ながらの知恵が受け継がれ、アロマテラピーの知識とシャンプーは皮膚を洗うものだという新たな常識が結びついて、アロマシャンプーが定着したと言えるでしょう。さらに自分だけのオリジナルシャンプーを作れたら、シャンプータイムも格別です。そこで今回はアロマシャンプーの作り方と効果的な使用方法についてお伝えします。

用意するものと基本の作り方

1.シャンプー容器(トラベル用のものなど)を用意します。
2.元になる洗浄剤として無香料・低刺激のアミノ酸シャンプー25mlをビーカーなどに入れ、ホホバオイル5mlと精油を合計で5~6摘加えてよくかき混ぜます。
3.容器に移します。

使っているシャンプーに足したい香りの精油を1~2摘垂らせばいいのではと思うかもしれませんが、それは間違い。いくら少量と言っても精油を直接肌につけることになるので良くありません。香り的にもそれほど効果はありませんし、精油は必ずキャリアオイルで薄めるのが鉄則ですので気をつけて下さいね。

混ぜるキャリアイルはスイートアーモンドオイルなど、ホホバオイル以外のキャリアオイルでもかまいませんが、ホホバオイルは毛穴の中を洗浄する力や保湿力に優れているのでおすすめ。また、肌に刺激を感じる精油もあるので作る前に1%に薄めた精油でパッチテストをして、かゆみなどがあったら水で洗い流してそれは使わないで下さいね。

 

脂っぽい地肌向けのアロマシャンプー

オイリーな頭皮には皮脂のバランスを整えるものを中心に、ウッディな香りや柑橘系のフレッシュな香りが気分も爽やかにしてくれます。頭皮にハリを与え皮脂バランスを整える働きがあり温かみと甘みのある爽やかなレモングラス、森林を思いおこさせるスッキリとした香りのジュニパー、脂性肌を整える働きがあるクラリセージ、殺菌する力も強いティーツリーなどは代表的なもの。

夏場などのクール系のおすすめとしては、デオドラント効果にも優れているサイプレス、レモン、ローズマリーが頭皮をさっぱりとさせてくれます。皮脂の分泌を押さえてくれるのがレモンですが、光毒性があるのでよくすすいで下さい。

 

乾燥地肌向けのアロマシャンプー

柑橘系の精油は皮脂分泌を抑えるので多く使うのはおすすめできませんが、皮脂バランスを整える働きのある精油はOK。やや甘い重めの香りゼラニウムやイランイラン、また、深みのある香りのサンダルウッドもトラブル肌を改善する働きがあります。入浴剤にも使われているスキンケアに役立つ消炎作用のあるカマズレンの含まれているカモミールローマンや、ローズウッド、ラベンダーなども良い精油。

 

ノーマルヘア向けのアロマシャンプー

血行を促進し、皮膚組織再生作用などの働きもある万人向けのラベンダー、フケを抑え毛髪の成長を促すローズマリーをはじめとして、ゼラニウム、カモミールローマン、高価ですが素晴らしい香りのローズやネロリなどもちろん使えますよ。

中でも、ローズマリーは髪にとても良く、西洋の女性たちは昔、ローズマリーを入れた水で髪をすすいでいました。頭皮の血行を良くしたり、引き締め効果があり、細胞成長促進作用もあるため抜け毛防止や薄毛にも役立ちます。

市販のヘアケアにもローズマリーを配合したものが多いです。頭皮の状態が良いと顔のたるみなども解消されますから、ローズマリーは押さえておきたいアロマシャンプーの材料です。

 

アロマシャンプーの活用法

アロマシャンプーを作ってはみたものの、思い通りの香りにできなかったり、半端に余ってしまったりした時、捨てるしかないのでしょうか。そんな時には是非、洗剤代わりに使ってみて下さい。

シャンプーはタンパク汚れを落とすものなので、優しく洗いたいランジェリーをアロマシャンプーで洗えば、大切なランジェリーを傷めることなく素敵な香りに洗い上げることが出来ますし、ニットなどにも使えますよ。

また、皮脂汚れが気になるメイクブラシを洗ったり、歯磨き剤や洗顔料などが飛び散りやすく意外に汚れている洗面所のシンクなども、アロマシャンプーをスポンジにつけて軽くこするだけですっきりと汚れを落とすことができ、しかも良い香りで一石二鳥

 

さてアロマシャンプーの作り方と効果的な使用方法についてお伝えしましたが、市販のシャンプーの中にも有名なアロマシャンプーがいくつもあり、リンスやトリートメントなどのヘアケアラインで同じ香りが揃っているものも多くあります。

香りの持続性が高いのが人気を呼んでいますが、最近はスメル・ハラスメントといって強すぎる香りに嫌悪感を持つ人も増えています。柔軟剤の強い香りとぶつかってはせっかくのアロマも台無しですよね。

手作りのアロマシャンプーは、香りはそこまで持続しないので、洗っている最中とシャンプー後しばらくすれば消えてしまいますが、むしろそのほうが自然。そして作り置きができない分、成分の劣化による香りの変化も少なくてすむメリットもあります。

手作りアロマシャンプーは1回20~30mlくらいで作り、大体2週間以内で使い切りましょう。例え思い通りの香りができなくても少なめに作ればいろいろチャレンジできます。ぜひ、あなただけのオリジナルアロマシャンプーを作ってみて下さいね。

まとめ

手作りアロマシャンプーの作り方と効果的な使用方法

・無香料のアミノ酸シャンプーにキャリアオイルと精油を混ぜて作る
・オイリーヘアには皮脂のバランスを整えるレモングラスやジュニパー
・ドライ、ダメージヘアには消炎作用のあるカモミールローマン
・ノーマルヘアには毛髪の成長を促すローズマリー
・余ったら洗濯用や洗剤に代用する


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