ヒヤシンスを水耕栽培で上手に育てる5つのコツ


春になると色鮮やかに星形の花をたくさん咲かせるヒヤシンス、とっても可愛いですよね。そんなヒヤシンスは水耕栽培できることでも知られています。土を使わない分手軽に始められるヒヤシンスの水耕栽培ですが、いったい何が必要でどういう方法で育てればいいのか分からないという人も多いはず。

切り花では1週間ほどで枯れてきてしまいどうしても楽しめる期間が少なくなってしまいますが、ヒヤシンスを水耕栽培すれば家の中でも長い期間鑑賞することができます。部屋の中にちょっとした彩りをプラスして、育てる楽しみをくれるヒヤシンスの水耕栽培を、ご家庭でぜひ始めてみませんか。そこで今回はヒヤシンスを水耕栽培で上手に育てるコツについてお伝えします

ヒヤシンスとは

ヒヤシンスはヒヤシンス科ヒヤシンス属の多年草です。秋植え球根植物で、地植えや鉢、水耕栽培で育てることができます。耐寒性も強く全国各地で育てることができ、紫やピンク、青、黄色などの色鮮やかな花は濃い香りを漂わせます。

皆さんの中には、小学生の頃、理科の授業でヒヤシンスの水耕栽培をしたことがある人もいるのではないでしようか。ヒヤシンスの球根は9月頃店頭に並び始めますが、ヒヤシンスを水耕栽培する場合は球根選びにも注意が必要です。ヒヤシンスには「ダッチ系」と「ローマン系」があり、多く出回っているのはダッチ系なのですが、水耕栽培で育てることができるのもダッチ系になります

 

始める時期と必要な物

ヒヤシンスの水耕栽培は、10~11月を理想とし、遅くても12月初旬までには始めます。それ以降だと、すでに土に植えられた球根が出回ってしまいますから、土から掘り起こして水耕栽培に切り替えなくてはいけないので手間もかかりますし、何よりヒヤシンスにストレスがかかるのでおすすめできません。

容器は「ヒヤシンスグラス」というヒヤシンスの水耕栽培専用のもの(ガラス製やプラスチック製)もありますが、ペットボトルなどで代用することも可能です。球根がどっぷりと水に浸かると腐ってしまうので、水が球根の底にぎりぎり浸かるくらいが理想です。容器を手作りする場合ですが、根っこが伸びるスペースを考えて、ある程度深さのあるものを準備しなくていけません。

 

芽が出るまでは冷蔵庫へ

セットできた球根は、根が出るまで暗くて寒い場所に置きます。これは土の中と同じ状況にするためと、球根が一定の寒さにさらされないと開花しないことによります。ヒヤシンスやチューリップなどの秋植え球根の多くは、冬の寒さに当たることで花を咲かせることができます。

野外で育てる場合は冬の寒さを感じることができますが、室内の場合は人為的に冷やすことが必要となってきます。そこでヒヤシンスの水耕栽培には、球根から芽が出るまでは冷蔵庫に入れるのをおすすめします

 

水を交換して根腐れを防止

根っこが伸びて来たら、それに合わせて水位を下げます。根の先が水に浸かるくらいがちょうど良いです。10日に一度は水を替えましょう。いずれ冷蔵庫から出す時が来ますが、それ以降は1週間に1回は水を替えます。

動きのない水は雑菌が増殖しやすいので根腐れの原因となってしまいます。根腐れ防止剤を水に加えるのもひとつの手段です。水を交換する時に、ヒヤシンスの根っこが折れやすいので気をつけてください。

 

芽が出たら明るい場所へ

根っこが容器の半分くらいまで伸びてきたら芽が出始める頃。冷蔵庫から出して十分に光を当ててあげます。光に当てることで、茎がぐんぐんと成長を始めます。冷蔵庫から出したら、1週間に1回は水を交換します。あとは花が咲くのを待つだけ。始めた時期で多少前後はありますが1月~2月には花が咲き始めます。

 

以上、ヒヤシンスを水耕栽培で上手に育てるのコツについてお伝えしましたが、園芸を敬遠する人には、虫が苦手という人が少なくありません。ヒヤシンスの水耕栽培なら土を使わない分、虫と遭遇する確率はごくわずかで安心して楽しむことが出来ます

また、花が終わった球根は花がら摘みをして土に植えれば、来年もまた楽しめるが嬉しいところ。その場合は球根に十分栄養を蓄えられるようにするため、カリウムの多い肥料を与えます。葉や茎が枯れてきたら球根を掘り起こし、風通しの良い日陰で保管し、秋には土に植えましょう。

翌年はちょっと小さいながらも、しっかりと花を咲かせてくれますよ!多くの生物たちが活動を止める寒い冬、ヒヤシンスの水耕栽培で、生命の素晴らしさを目の当たりにしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

ヒヤシンスを水耕栽培で上手に育てるコツ

・水耕栽培に向いているのはダッチ系
・球根の底が水に浸り、根が十分に伸ばせる容器を準備する
・暗さと寒さが必要。ヒヤシンスの水耕栽培は芽がでるまで冷蔵庫で冷やす
・根が伸び始めえたらそれに合わせて水位を下げ、10日に1回は水を替える
・芽が出たら光を当てる


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