押し花が今、オシャレな雑貨のデザインとしてじわじわと人気が出ています。
一昔前では本のしおりなどで見かける程度で、ちょっとレトロなイメージをお持ちかもしれませんが、最近では、ピアスやスマホケース、アロマキャンドルなどのオシャレな雑貨や、ネイルなどのデザインとしても良く使われているんです。
押し花作りはとっても簡単なので、お庭で咲いたお花や、プレゼントでもらった花を押し花にして、ハンドメイドやセルフネイルの時に取り入れれば、思い出も一緒に残せて素敵!
でも一方で、「押し花を作るのは、とっても時間がかかりそう!」なんて、ついつい敬遠してしまいがちですよね。いえいえ、実は、押し花はたった1日で簡単に作れてしまうのです!
そこで今回は、1日で簡単にできてしまうアイロンを使った押し花の作り方をお伝えします。とっても気軽に作れちゃうので、新しいお花の楽しみ方にチャレンジしてください!
押し花の簡単な作り方☆
初めてでも成功!7つの手順
押し花にする花を選ぶ
まずは押し花にする花を選びます。咲きたての花の方が色鮮やかな押し花に仕上がります。
【 押し花の花選びのポイント 】
★ どんな花でも押し花にできなくはないですが、水分が多い花の場合、水分を抜く行程に時間がかかることも…。
・ その間に花びらが変色することが多く、色がくすんでしまうことがあります。
初心者の方なら、水分が少なく花自体が小ぶりで、花びらが薄く、さらには花びら同士があまり重なっていない、ビオラや桜、コスモス、ミモザ、アジサイ、ハーブなどがオススメです。
バラのような花びらの多い花を押し花にするのであれば、花ごとではなく、花びらを一枚ずつ分解した方がキレイに仕上がります。
押し花にしやすいように下処理をする
押し花にする花が決まったら、乾燥させる前に下処理を行います。
【 押し花の下処理 】
★ 上手に押し花を作るコツは、しっかり乾燥させること!
・ 厚みがあると乾燥しにくくなり、キレイに仕上がらないので、できるだけ厚みを残さないのがポイントです。
まず、押し花にする花には茎が残らないように、根元からカットしておくことも大事!茎を残したい時や、つぼみや、花を正面ではなく横向きににして押し花にしたい時は、見えない側の茎を削いでおいたり、花を半分にカットして花芯などの不要な部分を取り除いておきます。
ティッシュの上にキレイに花を並べる
下処理が終わったら、いよいよアイロンを使った乾燥作業です。
【 アイロン台での乾燥作業 】
★ アイロン台の上にティッシュを引いて、その上に花を並べます。
・ 花は一度にたくさん並べるのではなく、アイロンからはみ出ない大きさの中で、花同士が重ならないようにするのです。
花を並べる時には、キレイに花びらが開いた状態で押し花ができるように、花びらがちぎれない程度に優しくひっぱりながら、できるだけ花を広げて置くようにします。
もしアイロン台がなければ、熱が下に伝わらないように、分厚い雑誌の上に新聞紙などを引いて、その上にティッシュをひけば大丈夫!
ティッシュをかぶせてアイロンをあてる
【 アイロンの当て方 】
★ 押し花にする花をティッシュの上にキレイに並べたら、その上にティッシュをかぶせます。
・ アイロンを低温に設定して温まったら、ティッシュの上から30秒程あてて、水分をとばすのです。
ただし、アイロンをあてすぎは、花を焦がしてしまうので、温度は必ず低温にして、長時間当てすぎないように注意しなければなりません。
粗熱がとれたら再びアイロンをあてる
アイロンを一度あてただけでは、花の水分を全て蒸発させることはできません。
【 押し花にアイロンを再度当てる 】
★ アイロンを30秒あてたら、粗熱がとれるのを待って、再び10秒程アイロンをあてます。
・ 2回目以降のアイロンは、すでに花が温まっている状態でさらに焦げやすくなっているため、温めすぎに注意しながら作業してください。
パリパリになるまでアイロンをくり返す
花が乾いたかをこまめに確かめながら、粗熱をとりながらアイロンを10秒あてる作業を、完全に水分がとぶまで繰り返します。きちんと乾燥させておかないと、押し花がすぐに変色してしまいますので、注意深く乾燥具合をチェック!
【 アイロンを繰り返す目安 】
★ 花の大きさや種類にもよりますが、大体6~8回くらい繰り返すと、パリパリになります。
・ 繰り返しアイロンを何度かかけて、作業を繰り返しても、パリパリになるまではわずか3分程度。
アイロンを使うと、驚くほど速くて簡単に押し花ができるのです!
ピンセットで剥がせば出来上がり
【 ピンセットで押し花を取る 】
★ パリパリになるまで水分をとばしたら、ピンセットでティッシュから優しく剥がしましょう。完全に乾いていれば簡単にピンセットで持ち上げることができます。
・ もし水分が残っている場合は、しんなりとしてだらんと垂れ下がるので、完全にパリパリになるまで、再度アイロンを繰り返します。
出来上がった押し花は、すぐに使わない場合は、密封できる袋で保管しておくのが最も安心!一緒に乾燥シートを入れておくと、長期間の保存でも変色しにくくなります。
いかがでしたでしょうか。押し花を作ろうと、分厚い本の間に何日も花を挟んで、今か今かと出来上がりを待ちわびていた、子どもの頃のことを思い出した方もいらっしゃるかもしれません。
今では、アイロンをお持ちなら、たった1日という感動の早さで押し花が作れてしまうのです!家にある道具だけで、とっても簡単でキレイにできあがるので、わざわざ時間をかけて作る必要がないのも魅力!
花の命は短いですが、美しく咲いた花を枯らすことなく、思い出と一緒にいつまでも色鮮やかに楽しむことができる押し花。
たくさんのアレンジ方法があり、色んな楽しみ方ができますので、是非、押し花を作る過程も愉しみながら、色んな花で押し花を作って、素敵な押し花雑貨をハンドメイドしてください。
まとめ
押し花を1日で作る、簡単な方法
・押し花にしたい花を選ぶ
・キレイに仕上がるように下処理をする
・ティッシュの上に花を並べる
・ティッシュをかぶせてアイロンを30秒あてる
・粗熱をとばして再び10秒アイロンをあてる
・パリパリに乾燥するまでアイロンあてを繰り返す
・ピンセットで剥がして完成☆