なすの育て方は難しそうなイメージがありますよね。でも、プランターで育てる野菜としても人気があるなすは、野菜作りを始めたら、ぜひ作ってみたい作物のひとつですよね。
このなすの育て方の難易度は中くらいで、コツを覚えると初心者でも十分育てて収穫することができるのです。麻婆なすやなすの揚げびたしなど使われる料理も多く、煮ても焼いても揚げてもおいしく食べることができる野菜。
水分が多い野菜ですが、ビタミンやミネラル、食物繊維など嬉しい栄養成分も豊富で、動脈硬化やがんの発生を防ぐ成分も含むといわれている、栄養的にも優秀野菜!
さらに実のなる野菜を育てる楽しみを得られるうえに、美味しく栄養満点に食べられるとなれば、一石二鳥ですよね。そこで今回は、庭が無くても野菜作りが出来る、ベランダ菜園でのなすの育て方、その手順を詳しくお伝えします。
なすの育て方☆
プランターでも大丈夫!ベランダ菜園の手順
苗の選び方
なすの育て方は、種から始めるのは中級者向けなので、初心者では苗から植えるほうが簡単で上手に育てられます。どんな苗を選んだかでその後の生育や収穫の量が違ってくるので、良い苗を選ぶことが大事!
【 なすの育て方:苗選び 】
★ 良い苗の条件はいくつかあります。
・ 本葉が7~8枚程度ついていて双葉もまだ残っている。
・ グリーンが鮮やかで葉に厚みがある。
・ 茎が太くしっかりしている。
・ 傷や虫が付いていない。
・ 茎の節と節の間が長すぎてひょろっとしているものは避ける。
いろいろとチェック事項がありますが、これらをメモして確認しながら、より丈夫で育てやすい苗選びをしてください!
適したプランターと土づくり
広く根を張るなすの育て方では、たくさんの水を必要とするので、なるべく深く大きなプランターを用意するのも、大きなポイント!
【 なすの育て方:プランター選び 】
★ 深さ30cm以上長さ70cm程で、容量は30リットルあれば、二株の苗を育てることが出来ちゃいます!
・ 栽培に使う土を自分で配合する人もいますが、初心者には中々難しいもの。市販の培養土を使ってはいかがでしょうか。
市販の培養土なら、野菜に適した酸性度に調整してあり便利!元肥も配合されているのでそのまま使えて簡単なのです。
苗の植え方
なすの育て方で、植え付けに適した時期は4月の終わりから5月の中頃までです。
【 なすの育て方:苗の植え付け 】
① プランターの底に水はけを良くするための鉢底石を敷く。
② その上にプランターのふちから2~3cm下まで土を入れていきます。
③ 苗を植える場所の目安を付けるために、複数の苗を植えるときは30cmほど間隔をあけ、苗を仮置きして調整してみる。
④ 場所を決めたら、苗がすっぽり入る大きさの穴を掘り、苗を入れて周りを土で埋めていく。
⑤ 苗が風に揺らされて折れるのを防ぐため、株から少し離して支柱を土に差し込み、茎と支柱を紐で軽く八の字結びに固定し苗を支えます。
⑥ たっぷり水をあげたら、苗の植え付けは完了です。
日当たりと風通しが大事
なすは暑い土地が原産の野菜なので、なすの育て方では暖かく日当たりがいい場所が適しています。
【 なすの育て方:置き場所 】
★ ベランダの中で日当たりのいい場所を探してプランターを置くようにして管理し、乾燥には弱いので、土の表面が乾いたら水分をたっぷり補うようにすればOK!
脇芽を摘んで、丈夫に育てる
最初の花が咲いた頃に脇芽を摘んでおくのが、なすの育て方のポイントのひとつ。
【 なすの育て方:脇芽摘み 】
★ 咲いた花のすぐ下にある脇芽ふたつを残して、他の脇芽をすべて摘んでしまうことで、茎が太く育ち実の付き具合も良くなります。
さらに花の様子でなすの栄養の状態を見ることが出来ます!白っぽい花なら栄養が足りていない証拠。追肥が必要です。一方、紫色の花が咲いていれば大丈夫!それは良い状態なのです。
病気と害虫の対策
なすの育て方ではやはり病気や害虫対策は不可欠!アブラムシやハダニなどの害虫が付いているのを見つけたら、早いうちに薬剤をかけるか、手作業で取って駆除してください。
【 なすの育て方:病気や害虫対策 】
★ ハダニは温度が高く乾燥した状態になると多く発生するので、時々葉の裏に水をかけるようにして防ぐのも大切です。
・ また、なすの葉は大きくたくさん生えるので、そのままにしておくと、風通しが悪く病気の原因にも!前項でお伝えした脇芽取りが有効に働くはず。
脇芽を取ることで風通しが良くなり、病気の予防にもなるのです!
いよいよ、なすを収穫!
なすは育て方のポイントを押さえると、プランターでも十分な収穫が楽しめます。ここまで手入れを続けたら、いよいよ、なすの収穫です!
【 なすの育て方:収穫 】
★ 収穫の目安は、花が咲いて枯れた後に付いた実が10㎝くらいの大きさになったころ。
・ 植え付けからは実が付くまでは30日くらいで、それから10日ほどで収穫できる大きさになります。
数センチの可愛いなすが、次第に大きくなっていくのは見ていても、とても楽しいもの!上手に育てると、ひとつの株から7~10本は収穫することが出来ちゃいます。ただし、なすはヘタに小さく細いとげがあるので、収穫するときには注意してください。
いかがでしたでしょうか、ベランダ菜園で行うなすの育て方、案外簡単だったと言う感想を持つ初心者の方々も多いです。手順を覚えて、なすに適した環境を整えてあげると、初心者でも失敗なく育てられるため、今からでも挑戦したくなった方も、多いのではないでしょうか。
長く収穫を楽しむためには、収穫の最盛期を迎える7月に葉を1~2枚残し、育ちの良い芽の上で枝を切り戻す方法がおすすめ!約ひと月で一番花が咲いて、10月中頃まで秋なすの収穫も楽しむことが出来ちゃうのです。
さらにこのとき古い根も切っておくことも忘れずに。新しい根が生えて株がより良く育ち、収穫を増やせます。春に植えると秋の終わりころまで長く収穫できるなす。育て方のポイントをおさえて、たくさん収穫!
ぜひ採れたてのなすを料理して、優雅に味わってください。自分で育てたなすの味はきっと格別に違いありません!
まとめ
プランターでなすを育てるコツ
・丈夫で良い苗を選ぶ
・大きいプランターと市販の培養土がおすすめ
・苗を植えたら支柱で支える
・日当たりのいい場所で風通し良くする
・脇芽を摘んで茎を太くする
・害虫は見つけたら早めに駆除
・花が咲いて枯れ、実が10cmで収穫!