4月の花と言えば桜やフリージア、ネモフィラなど、色とりどりで春らしい爽やかな花色の草花がたくさんありますよね。そんな4月の花々を見ると、華やかな春の訪れを感じるもの。
ガーデニングをしている方なら、こんな4月の花が咲き乱れる春先こそ楽しい季節。とは言え、どんな花を植えようか、自分の好みの花を見つけるのも、はじめのうちはとても大変な作業ですよね。
そこで今回は、ポット売り苗購入を中心に、初心者の方々でも育てやすい4月の花々をお伝えします。温かな4月に花を植える作業はとても楽しく、一年の中でもガーデニングを始めやすい季節。
4月の花だけではなく、色の種類、品種の豊富さ、比較的手間のかからない草花をピックアップしていますので、ぜひ参考にしてください!
4月に花を植える☆
初めてさんにすすめる7つの花々
4月に咲き始めるロベリア
★ 開花時期 4月~6月 / 苗時期 3月~4月 / 暑さ・湿気に弱い
4月から楽しめる花らしく、蝶々が飛んでいるかのような形をした、可愛い小花が株いっぱいに咲き群れる4月の花、ロベリア。人気の藍色の他、白やピンク、ブルーと様々で、植え方しだいでは花壇をカラフルに彩り賑わせてくれるに違いありません!
草丈も10㎝から25㎝と低目なので、他の花を邪魔することなく植え付けができるのも魅力です。ただし、本来多年草なのですが、夏の暑さと過湿に弱く、夏の間で枯れてしまうことがほとんどです。
【 4月の花ロベリアの育て方 】
★ ロベリアはアブラムシがとてもつきやすいため、薬の散布も必要!
・ ロベリアは群生するのが特徴なので、花々や葉、茎、の間の通気性を悪くしているため、病気になりやすい環境に!その点の注意も大切です。
日本では難しい、ロベリアを夏越し。4月から6月の開花後に広がった短く枝を切り戻す作業がポイントです。切り戻したら通気性の良い涼しい場所を選んでください。うまくいけば、秋にもロベリアを楽しめるかもしれません。
生命力旺盛で育てやすい、松葉菊(マツバギク)
★ 開花時期 3月~6月 / 苗時期 2月~4月 / 日陰・乾燥に強い
4月に植える花として初心者に特におすすめなのが、繊細な花弁が綺麗な円を描くように咲く松葉菊。棒状の葉は肉厚で、多肉植物と言われているのですが、日当たりが良く乾燥気味の場所を好む性質をもち、痩せた土でも育つ生命力の旺盛な植物です。
【 カバーグラウンドに最適な4月の花、松葉菊 】
★ 草丈は、10㎝~30㎝と低目で、繁殖は土を横に這うように広がってゆく特徴があるので、ガーデニングの際には花壇の縁取りやカバーグラウンドとしても適しています。
・ また、石垣の上に植え付け土止めの役目として利用される場合も!色は赤紫をはじめとして、赤、ピンク、黄色、白など良く知られています。
ただし松葉菊にはいくつか種類があり、種類によって耐寒性が違います。まずは霜に当たらないようにすれば、どの松葉菊も毎年4月には花を咲かせ楽しませてくれます。
花期が長く楽しめるペチュニア
★ 開花時期 4月~11月 / 苗購入時期 3月~9月 / 暑さ・乾燥に強い
開花時期が4月~11月と、長く花を楽しむことができる4月の花。乾燥に強く丈夫な為、とても育てやすい花で、寄せ植えにも向いています。
【 寄せ植えに適した4月の花、ペチュニア 】
★ 寄せ植えにボリュームを与えてくれるのが魅力です。
・ ガーデニング初心者や寄せ植え初心者が、4月に花を植えるなら、断然ペチュニアがおすすめ!
ただし、梅雨時期から真夏にかけて葉が茂る性質上、株が傷みやすく花付きも減る場合も…。多湿を嫌うだけに、ペチュニアをより美しく咲かせるためには、花がら摘みの手間を惜しまないよう、こまめに摘んであげることがポイント!そうすれば、とても綺麗に咲いてくれます。
花色が豊富で育てやすい、ベゴニア
★ 開花時期 4月~10月 / 苗購入時期 4月~9月 / 日陰に強い
この4月の花ベゴニアも、開花時期が4月~10月と花期が長いのが特徴。葉が少し厚く、乾燥に強く半日陰の場所でも育つ、とても育てやすい4月に植える花です。
【 彩りを加える4月の花なら、ベゴニア! 】
★ 花色が豊富で、白、赤、ピンク、オレンジ、黄色など、花壇に植えても良いし、鉢植えで育てても良いし、どちらも気軽に彩を増やしたい時にとっても重宝!
・ ベゴニアは外気温または、室温が15度以上あれば、1年中咲いていてくれるので、秋口の花の彩り寂しくなる時期にあると助かる花です。
ベゴニアには種類や品種が多くありますので、自分の好みの花色や品種を見つけるのも楽しみの一つかもしれません。
ここでポイント!ベゴニアは開花時期が長いので、8月ころに一度切り戻しを行うと、その後の花付きが良くなります。葉や茎が腐ってしまうこともあるので、密生したらある程度切り戻すことで防ぐことができます。
4月に植える花、育てやすいゼラニウム
★ 開花時期 3月~11月 / 苗購入時期 いつでも / 乾燥・寒さ・暑さに強い
4月に植える花では、ダントツの育てやすさと丈夫さ!花色も豊富で、ピンク、赤、白、グレデーションなど様々で、種類も豊富。鉢植えやコンテナでの寄せ植えにも利用されています。
【 育てやすい4月に植える花、ゼラニウムの注意点 】
★ 性質は強健で乾燥にも強く、めったに枯れることはないのですが、過湿をとても嫌います。
・ 風通しの良い、雨のあまり当たらない場所を選んで育てるのが適切。日当たりがとても大好きなので、玄関先など日当たり良いが屋根のある場所などでの生育を心がけてください。
ゼラニウムの育て方のコツは水を上げすぎないこと!ゼラニウムはとても乾燥に強いので、夏場でも朝一回の水まきで十分。多めに水を上げてしまうと根腐れや、ゼラニウムが枯れてしまう恐れがあります。
多湿な日本に適した4月に植える花、アスチルベ
★ 開花時期 5月~8月 / 苗購入時期 3月~5月 / 寒さに強い
4月に植える花では、梅雨前後にかけて咲くモフモフとした可愛い花。多湿な日本の気候環境によく順応し、育てやすい草花です。葉はスラッとした羽状複葉で見た目で邪魔になることはありません。
【 4月に植える花、アスチルベの栽培ポイント 】
★ アスチルベの株は横へと広がり成長していくので、広い場所での生育が向いています。
・ 生育の際にほぼ放任で育ってしまいますが、枯れた花穂は切り取ってあげるとより美しく鑑賞できるはず。
様々な品種や種類があるので合わせて植えておくと、開花時期には一斉に色鮮やかに咲いてくれるので壮観な眺めになります!
害虫も少なく、ほとんど発生しませんが、芋虫が出る場合もあります。生育に関しては、放任でも丈夫なので成長してくれますが、株が大きくなりすぎたら晩秋あたりに大まかに株分けし、植えなおしてあげてください。
カラフルな色を楽しむ、ガザニア
★ 開花時期 4月~10月 / 苗購入時期 3月~5月 / 暑さに強い
赤、白、黄、ピンク、オレンジ、と様々な花色が楽しめる4月の花、ガザニア。花びらの巧みなグラデーションは芸術的で、人目を惹きます。日光が当たると花が開き夕方には花を閉じる姿が印象的。
曇り空の薄暗い天気でも花が閉じていることもあり心配になりますが、様子を見て対処が必要です。
【 秋まで楽しめる4月の花、ガザニア 】
★ カザニアは高温と乾燥にはとても強いのですが、湿気を嫌うので、日本の梅雨時期には湿気で腐ってしまうことも…。
・ 特に梅雨の時期には風通しよく動かしてあげるのがポイント!
放任でも育ちますが、あまりにも放っておくと群生していくので、その点でも切り戻すなど、工夫をしてください。日が当たらないと花が開かないので日陰にならない場所を選んで植えつけをします。
いかがでしたでしょうか、これで初めてでも簡単に、4月に花を植えることができるはず。日本の梅雨時期には群生する草花は、通気性などの面で難がある部分など注意が必要な点もいくつかあります。蒸れると枯れやすいので、こまめに摘んで通気性を良くすることが、基本的なポイントです。
今回は、基本的な手入れで綺麗に咲いてくれる、4月の花々を中心にピックアップしているので、初心者さんにもピッタリ。さらに多年草なら、毎年同じ花を楽めます。
本記事ではそんな多年草も多く含めていますので、来年以降の花々も気にした花選びをしてみてください。初めてさんなら、まずは育てやすい草花から挑戦して育てていき、毎年育てる草花を増やしていく、と言う方法もあります。
本記事を参考にしながら、自然にステップアップして、4月のガーデニングを楽しんじゃいましょう!
まとめ
初心者さんにおすすめの、4月に植える花
・花壇を手軽にカラフルに彩る、ロベリア
・痩せた土でも丈夫!カバーグラウンドに最適な松葉菊
・寄せ植えにボリュームを持たせたいなら、ペチュニア
・半日陰でも育つベゴニアは、8月に切り戻しをする
・ダントツの育てやすさで人気!ゼラニウム
・多湿気味に日本で育てやすい、アスチルベ
・日が当たると芸術的な花を咲かせる、ガザニア