アネモネの育て方に必要な5つのポイント

アネモネの育て方に必要な5つのポイント秋植えの球根花、アネモネ。アネモネは育て方が簡単な球根花のひとつで、誰でも綺麗に咲かせることができます。色とりどりの花はブーケとしてとても人気がありますよね。

アネモネは原産地がヨーロッパ南部から地中海東部沿岸に分布するキンポウゲ科の植物で、120種ほどの原種があり、日本にもユキワリイチゲなどの約12種の仲間が自生しています。

涼しい気候を好むアネモネの球根は、円錐またはダイヤモンドのような形、お家でも鉢植えやプランターで楽に育てることができます。そして早いもので2月〜5月にかけて、一重や八重咲などの花を咲かせます。どうすれば越冬させて、花を咲かせればよいのか、気になりますよね。

アネモネの育て方は、いくつかのポイントがありますので、それさえ覚えれば大丈夫。寒くなる季節、あなたもポイントをつかんで、アネモネのかわいい花を咲かせてみませんか。そこで今日は、アネモネの育て方に必要な5つのポイントをお伝えします。

 

アネモネの育て方に

必要な5つのポイント

 

球根を植える時期、種をまく時期

アネモネの育て方では、まず大切な要素があります。冷気にあてることです。球根も種も、植え付けのときにはつねに5度の外気温が必要です。冷たい外気にあてないと、花芽がでません。外気温が低くなる10月から11月にかけての時期が、植え付けにもっとも適しています。

初心者の方は、球根から育てるのがおすすめです。球根は、持ってみてずっしり重たく、傷のない、艶のよい球根を選びましょう。球根の中には、越冬して花を咲かせるための栄養がたっぷりと含まれています。しかし、表面に傷がついていると、最悪の場合には土中で腐ってしまうこともあるため、注意してください。

 

球根の仮植え、本植えについて

アネモネの育て方で、次に大切な要素は仮植え、と呼ばれるものです。アネモネの球根は土に植える前に、湿らせた脱脂綿などの上におき、吸水させて膨らませます。これが仮植えです。

ただし、高い気温のなかで急激に吸水させると、球根が腐ってしまうことがあるため、必ず外気温の低い場所で球根の仮植えをしてください。湿らせた脱脂綿の上で、アネモネの球根から白い根が出始めます。

根が出てきたら、本植えを始めましょう。本植えをする土は、弱アルカリ性のものが望ましいです。軽く土を湿らせておき、球根を植え、1センチほどの土を上からかぶせましょう。根は必ず、とがった方を下にして植えます。

そして、本植えの際は気温に注意して、外気温が低いことを確かめてから行ってください。植えた直後の水やりは控えてください。アネモネの育て方で特に忘れてはならない場面です。

 

球根は戸外に

アネモネの育て方で、越冬はとても大切な時期です。土に植えた後の球根は、乾かない程度に水を与えながら、土のなかで冬を過ごします。しっかりと冷たい外気に当ててください。

芽が顔を出す頃は1月の中旬です。鉢植えの場合は、日の当たる場所へ移動させましょう。多い水気は、球根を腐らせてしまいますから、水やりは土が乾いたら行いましょう。庭植えで雨水が十分な場合は、新たな水やりは必要ありません。

 

害虫に注意して

どの植物の育て方にも言える事ですが、アネモネの育て方にも害虫や病気の問題はあります。アネモネにつく主な害虫は、センチュウです。センチュウは土中の根に寄生する虫で、球根の栄養を奪います。

農薬での除去が一般的ですが、センチュウを減らす効果のあるローズマリーをアネモネと一緒に植えるのは、アネモネの育て方として特におすすめです。病気の主なものは白絹病という、土中の菌が付着し、株にカビが生えて腐ってしまう病気です。

有効な方法はなく、白絹病にかかった株は抜くしかありません。病気にかかって抜いた株の周りの株は、日光によく当て、風通しを良くしましょう。アネモネの育て方では、日光と風通しでかなりの病気が予防されます。

 

堀り上げ

寒い冬を経て育てたアネモネ、春先から花が咲き始めます。花が咲き始めたら、球根の収穫の準備を行いましょう。6月過ぎ、花と葉が枯れてきたら堀りあげの時期です。土から2〜3センチの高さで茎を切り落とします。

その後スコップで球根を掘り上げましょう。アネモネの育て方を頑張ってあなたには、きっと立派な球根が姿をみせてくれるでしょう。彫り上げた球根は涼しい日陰で吊るし干しや新聞紙にくるんで水気を飛ばします。その後、ネットのような通気性の良い袋などに入れて保管してください。そして冬が近づくころ、再び球根を土に植えてみましょう。

 

いかがでしたでしょうか。アネモネの育て方は、広い場所を必要とせず、小さな鉢で育てられますので、マンションのベランダでも簡単にアネモネを楽しむことができます。気温に気をつけて水をあげ過ぎなければ、冬の間は屋外に放置しておけることも、手軽さのひとつです。忙しい毎日のなか、お家で植物や土にふれるのは、ほっと安らぎますよね。

アネモネという名前はギリシャ語の「アネモス(風)」に由来し、風通しのよい場所に好んで自生することからつけられたといわれます。また花言葉も多様で、赤いアネモネは「君を愛す」、白いアネモネは「真実、希望」、青いアネモネは「あなたを信じて待つ」という意味があります。

お家で綺麗に咲かせたアネモネの花を、大切な方にプレゼントするのも素敵です。ぜひあなたも、アネモネの育て方をマスターして、毎年色とりどりの花を咲かせてみてください。

 

まとめ

アネモネの育て方のポイントは

・植える時期は10月〜11月、寒くなってから
・仮植えで球根に水を吸わせ、根がでたら土に植えましょう
・球根の入った鉢は戸外の寒さにあてて冬越させましょう
・害虫や病気に注意、ローズマリーを植えると害虫予防になります
・花が咲き終わったら球根を掘り上げ、涼しいところで保管しましょう


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