街を歩くとショウウィンドウには、色とりどりの花が溢れています。湧き立つような色に後押しされているようです。いま、そんなカラフルな色やファッションの世界で注目されているアーティフィシャルフラワー。
アーティフィシャルフラワーとは、生花をリアルに再現し、生花にはない美しさを表現して造られた花です。近年、欧米はもとより日本でも大変注目されており、年々クオリティも向上しています。生花では出せない高い芸術性と耐久性が何よりの魅力です。
造花よりも精巧で繊細な造り。プリザーブドフラワーも人気がありますが、アーティフィシャルフラワーはブリザーブドフラワーよりも耐久性が高いです。
それが世界的に高い評価を受けている理由です。今回はまだご存じない方のために、アーティフィシャルフラワーを贈る時に、ぜひ抑えたい基礎知識を、7つの項目に分けてお伝えします。
アーティフィシャルフラワーを贈るための
7つの基礎知識
アーティフィシャルフラワーを知りましょう
アーティフィシャルフラワーは主にポリエステルやポリエチレンといった素材で作られており、他のフラワーマテリ アルと比べ耐久性に優れています。また、人工的な花のため、劣化しないこと、花材として再度利用しやすいこと、水やりや防虫などの手間もないことから、ビジネスシーンにおいて近年その価値が上昇しつつあります。
軽いほこりなどは鳥の毛でできた毛払いか柔らかい布で払ってください、もう少し汚れているようでしたら薄めた中性洗剤を布に湿らせてふき取るようにします。コーティングスプレーが販売されていますのでスプレーをすると汚れを防ぎながら型崩れを防ぐことができます。
アーティフィシャルフラワーのお手入れについて知りましょう
汚れが繊維にからみついたり、ニコチン、ヤニ、油などがしつこいようでしたら適当な容器にぬるま湯を入れて中性洗剤を少量溶かしてください。その中へアートフラワーを入れて数分おきます。
後にアートフラワーを充分ゆすいでから水洗いします。後は日陰干しをしていただいたら本来の色と表情を取り戻せます。(若干の型崩れや劣化は避けられません。)まれに花芯の部分に胡粉(ごふん)を使用したものがありますのでその場合はぬるま湯を避けて手早く洗うようにします。
アーティフィシャルフラワーの特徴を理解しましょう
人工素材のため耐久性に優れ、輸送などに強い。生花と比べ、長期間利用することが可能。また水などが必要ないためメンテナンス性に優れます。 花から茎まで多様な花材が開発されている途中で、ストックすることが可能なため、ビジネスシーンで利用しやすい。
生花ではないため、鮮度・香りといった花本来の特徴がありません、そのためお見舞いなどでもアレルギーを気にすることなく贈ることができるのも特徴です。
アーティフィシャルフラワーの使われ方
卒業式や式典といった場面でも、前もって準備しておけます。基本的に生花で販売されている花材のほとんどが、多くの メーカーからアーティフィシャルフラワー用の花材として商品化されているため、バリエーション豊富なコーディネートを楽しむことができます。
そのため、ショップ販売・ネット販売・ディスプレイ・冠婚葬祭など、多様化しているフラワービジネスの贈り物商品でも必要不可欠になりつつあります。
アーティフィシャルフラワーの資格を取りましょう
アーティフィシャルフラワーはこれからのフラワーアレンジメントをますます魅力的にしていく優れたマテリアルです。JAFAのカリキュラムはアーティフィシャルフラワーをベースにした実用新案を取得した実践的なカリキュラムで、フローリストになることが出来ます。
JAFA独自の新しいアクセサリーお花の魅力を活かしたアーティフィシャルフラワーとアクセサリーの融合アーティサリーのつくり方なども学ぶことが出来ます。ほかにも多くの教室が展開されています。
長持ちするリースを作りましょう
例えば梅雨の季節なら、アジサイのリースでお客様をお出迎えするのも良いかもしれません。ヒゲズルリースを用意します、100円ショップのヒゲヅルリースでも構いません。あじさいを房ごとにカットして(茎はある程度残す)、適量をワイヤーで束ねていきます。リースの土台に束ねたあじさいをグルーガンで固定します。
このとき、最初に全体に配置してみてから留めていきます、グルーガンは冷めると固まるので、冷める前にリースに差し込み固定します。バランスを見て、土台の外側や内側にもあじさいを固定すると良いでしょう。最後に、リースをひっかけるためのワイヤーやシュロを結んで完成です。
花材の種類を知っておきましょう
アーティフィシャルフラワーの生地には絹や綿、コットンの種の周りに生えているうぶ毛でつくる再生セルロース繊維 ベンベルグや天然に産出される木材から再生したセルロース、レーヨン。綿や羊毛などの単糸で平織りした薄地の織物モスリンなどがあります。材料の違いによって同じ花でも様々な表情を見せるのも魅力です。
花材問屋や、大手手芸ストアや手芸チェーン店で取扱いをしているので、自分の好みに合う花を厳選すると良いでしょう、気に合えば10年も長持ちします。
いかがでしたでしょうか。アートフラワー、手芸の世界は奥が深く、最終的には芸術の分野に入っていくため、その世界を極めるには終わりがないといえます。アートフラワー教室等に通い何十年も通っていらっしゃる生徒さんも、たくさんいらっしゃいますし、その生徒さんは先生でもあったりします。
とは言え、アーティフィシャルフラワーはブライダルやパーティなど、あらゆるシーンで需要があるため、活躍の場も多いでしょう。あなたの決断次第では、アーティフィシャルフラワーの技術で独り立ちできる可能性さえあります。
奥深いアーティフィシャルフラワーですが、その魅力の最初の部分だけでも伝えられたら幸いです。魅力に溢れたアーティフィシャルフラワー。リースやブーケ、コサージュ、小物などさまざまに楽しみ、いつか自分の作ったものをプレゼントにする…というのもいいですね。
まとめ
アーティフィシャルフラワーの魅力を知って、大切な人に贈るには
・アーティフィシャルフラワーが芸術性が高いのは、素材の魅力
・アーティフィシャルフラワーは丁寧なお手入れでさらに長持ち
・アーティフィシャルフラワーの造花ならではのメリット
・アーティフィシャルフラワーが活躍する様々なシーン
・アーティフィシャルフラワーを極めるなら資格も考慮に
・アジサイのリースを作ってみよう!
・美しい作品を作るなら、花材の種類の知識は必須