初夏にかけて花を咲かせるあやめには、数多くの素敵な花言葉があります。凛と咲く優雅なあやめの花言葉をたくさんの意味の中から使いこなせたら素敵ですよね。あやめの英名は「アイリス」。

ギリシャ神話の虹の女神「イリス」にちなんで付けられた「アイリス」は、勇気と知恵の象徴とされたり、ヨーロッパでは古くからアイリスから受け取った「メッセージ＝良いサイン」のおかげで恩恵にあずかったという伝説や言い伝えが数多くあります。国花や王家の紋章、様々なデザインの重要なモチーフとして広く使われたため、あやめの花言葉もいくつもの意味を持つようになりました。

アイリスは、日本ではあやめだけではなく、広くアヤメ科全体の植物を指すため「あやめ（ショウブ、カキツバタ）」の花言葉も共通です。人気があったからこそ、埋もれて隠れてしまうほど数多く生まれたあやめの花言葉。そこで今回はあやめの花言葉に隠された意味をお伝えします。

あやめの花言葉に

隠された７つの意味

あやめをヒントにして窮地を脱した事から「吉報」「良い便り」

「吉報」「良い便り」は、古くヨーロッパの王が戦いの中、窮地に立たされた時、川の中から対岸へ続くあやめの姿から浅瀬を知る事ができ、そこから活路を見出した事にちなんで付けられたあやめの花言葉。

自分の道しるべになってくれたおかげでいい結果につながったという出来事があった時に、道しるべになってくれた人への感謝の気持ちや、入学や入社など何か新しい環境で挑戦する事にした人へ応援の気持ちを伝えたい時には、あやめと「吉報」の花言葉がぴったりです。

清楚な佇まいに隠しきれない気品溢れる姿から「雄弁」

「雄弁」は、凛とした立ち姿に大きな美しい花を咲き揃えるあやめの、清楚な佇まいの中に隠しきれずに溢れ出てしまう気品を称えて付けられたあやめの花言葉。外見や雰囲気にその人の心の美しさが滲みでている、誠実な人柄の中に秘めた情熱が溢れ出ている、そんな人に何かを贈りたい時には、その人からいつももたらされているものへの感謝と尊敬を込めて、あやめと「雄弁」の花言葉を贈るのがおすすめです。

本来適さない場所でも力強く茎を伸ばす姿から「希望」

「希望」は、真っすぐに空に向かうあやめの美しい姿や、土からだけでなく水面からもしっかり茎を伸ばして花を咲かせる力強い姿から付けられたあやめの花言葉。どんな大変な中でも前向きに自分を見失わない強さを持っている人。

どんな時でも心の美しさと秘めた強さを感じさせる人、そんな人に何かを贈りたい時、未来への希望を感じさせるようなお祝い事や記念日の贈り物には、あやめと「希望」の花言葉を贈るのが良いでしょう。

女神イリスの知性溢れる美しさから「知恵」「叡智」

「知恵」は、女神イリスの知恵や叡智を備えた美しさと、あやめの高貴で美しい色や姿になぞらえたあやめの花言葉。内側から溢れる知的で深みのある美しい佇まいの人へ。

いつも的確なヒントやアドバイスをくれる素敵な人に何かを贈りたい時には、いつもお世話になっている感謝と尊敬の気持ちを込めて、あやめと「知恵」の花言葉を贈るのがおすすめです。女性に好まれる事が多い花言葉ですが、「知恵」「叡智」を添えれば、男性にも喜ばれる贈り物になります。

芽を出せば必ず空に向かって伸びていくあやめの姿から「信頼」

「信頼」は、芽を出せば、迷いなく必ず空に向かって伸びていくあやめの姿から、ひたむきで真っすぐな美しい心をイメージして付けられたあやめの花言葉。誠実で優しくまさに「信頼」にあまりある心の美しさをもっている人。

真似ができないほど真っすぐに素直で素敵な人へ、またいつも身近でいつも頼りにさせてもらっている感謝と尊敬の気持ちを込めて、あやめと「信頼」の花言葉を贈るのがピッタリです。贈る人、贈られる人の年齢や性別を問わずに喜ばれる花言葉です。

大きく美しい色の花から優しい心をイメージした「友情」

「友情」は、女神イリスの美しさや、ふんわりと大きく美しい色の花を咲かせるあやめの姿から、優しい心をイメージして付けられたあやめの花言葉。いつも優しい心で思いやりのある気遣いをしてくれる人に、いつも見守りながら支えてくれる友人へ、普段なかなか伝えられない、ありがとうの感謝の気持ちを込めて、あやめと「友情」の花言葉を贈れば、さらに友情を深めることができます。

虹の女神イリスが届けたメッセージになぞらえた「消息」

「消息」は、女神イリスがメッセージを届ける使者・虹の女神であったため、様々なメッセージを天から地上へ届け続けたイリスのイメージになぞらえて付けられたあやめの花言葉。

いつも折りに触れて自分を気遣ってくれる人に、なかなか会えないけれどどうしているかなと思い出す人へ、「おかげさまで元気に過ごしています」「ごぶさたしておりますが元気にお過ごしですか」と近況を伝えながら、感謝と会いたい気持ちを込めて、あやめの花と「消息」の花言葉を贈るのがおすすめです。

いかがでしたでしょうか。あやめの花言葉は、ギリシャ神話の女神イリスやその伝説から付けられたもの、あやめの姿からイメージされたものなどが多く、一般的な花言葉に隠れて「雄弁」「消息」などちょっと変わった花言葉もあってユニークです。素敵な意味だけれど、その言葉だけでは伝わりにくいものもあるので、必ず花言葉とその言葉を選んだ理由が伝わるように短いメッセージをつける事が大切。

花屋さんの切り花や花束、フラワーアレンジメントとしてだけでなく、植物園や庭園に行けば必ず美しく育っているその姿を見る事ができるあやめ。花を贈るのが難しい時には、あやめが美しく咲く季節に一緒にあやめを見に出かけるのもおすすめです。

あやめの花を一緒に見に行きたかった理由をあやめの花言葉で伝えれば、気持ちが伝わってとても喜んでもらえます。古くから使われてきた隠されたあやめの花言葉は、きっと大切な人との絆を深める素敵な思い出をたくさん積み重ねてくれるはずです。

まとめ

あやめの花言葉に隠された意味

・あやめをヒントにして窮地を脱した事から「吉報」「良い便り」
・清楚な佇まいに隠しきれない気品溢れる姿から「雄弁」
・本来適さない場所でも力強く茎を伸ばす姿から「希望」
・女神イリスの知性溢れる美しさから「知恵」「叡智」
・芽を出せば必ず空に向かって伸びていくあやめの姿から「信頼」
・大きく美しい色の花から優しい心をイメージした「友情」
・虹の女神イリスが届けたメッセージになぞらえた「消息」