彼岸花は花言葉に注意?名前の由来と世界の伝説ご紹介!

彼岸花は花言葉に注意?名前の由来と世界の伝説ご紹介!

お彼岸の頃に咲く彼岸花の花言葉をあなたは知っていますか?赤い花を多く見ますが白もあり彼岸花は色によって花言葉が違います。赤い色の彼岸花の花言葉は「情熱」や「再会」「悲しい思い出」「独立」など。また白い色の彼岸花の花言葉は「想うはあなた」や「また会う日を楽しみに」などがあります。

彼岸花はマンジュシャゲ(曼珠沙華)とも呼ばれ、地方などの呼び方を含めると1000以上の名前があります。それぞれ住む地域で彼岸花についての言い伝えがあったりするなど、とても謎が多い花ですよね。この謎めいた彼岸花は小説やゲームなどあらゆるシーンで使われていて、近年ではドラマのタイトルにもなりました。

彼岸花は開花する時期には葉がなく、秋彼岸のころに長い茎の頂点に赤い花を咲かせます。とても綺麗な花を咲かせますが花姿は少し変わっているような、一般的な花とはちょっと違う感じがしますよね。どうやら彼岸花は私たちが知らない伝説や生体の謎がありそうです。

今回は彼岸花の花言葉や名前の由来、伝説、生体の謎などを詳しくお伝えします。

 

彼岸花は花言葉に注意☆
名前の由来と世界の伝説

 

名前がいっぱい!?彼岸花とはどんな花

彼岸花は中国が原産地で日本に伝わりました。日本に稲が伝来した時に彼岸花の球根が混ざっていたらしく、その球根から日本における彼岸花は始まっていきました。

中国には種子を持つ彼岸花の種類がありますが、日本に伝わった彼岸花は種子を持つことがなく球根で増えていくため、現存している彼岸花はすべて同じ遺伝子を持っています。墓地や田んぼの畦道などあちこちで秋彼岸の時期になれば赤い花が見られますよね。

彼岸花の名前の由来は、秋彼岸の時に花を咲かせることから名前を付けられました。どんなに気候が荒れていても秋彼岸ピッタリに花を咲かせる姿を見て、この不思議な花には根強いファンがいるようです。現在では彼岸花をがたくさん咲いている場所を観光スポットにする地域もあります。

過去の歴史を振り返ると彼岸花は、墓地に咲いている、種子を持たない、奇妙な赤い花を咲かせる、秋彼岸の時期ピッタリに花を咲かせるなど、これらの特徴から忌み嫌われている花でした。

これらの特徴から、「ジゴクバナ」「シビトバナ」などあまりいい印象をもてない呼び名もありました。現在では昔のように忌み嫌われるような習慣はありませんが、秋彼岸の時期に突然赤い彼岸花がたくさん現れると不気味に思う人もいるかもしれませんね。

 

多くの謎が存在する!?彼岸花の花言葉や謎

彼岸花の栽培は誰でもできると言われるくらいとても簡単です。とても強い生命力を持っているため、球根を地面の上に放置しておいても球根から根が生えてきて、根の力で球根を地中に埋めていきます。

また、暑さや乾燥にも強いため特に水やりなどをする必要がなく完全放置でも生きていくことができます。日当たりのいい場所を好むため、植える場所さえ気をつければ特に問題なく栽培できるでしょう。

彼岸花には「葉見ず花見ず」という別名があります。これは、花が咲いている時期にはあの世に葉が咲いていて、葉が開いている時はあの世で花が咲いている、という言い伝えからこの別名が付けられています。

彼岸花の花言葉は「悲しい想い出」という彼岸花の特徴から連想できるような良くない意味ですが、園芸の世界では彼岸花類をリコリスと呼び花言葉は「情熱」「再開」というプラスの意味の花言葉になっています。

彼岸花には毒があり昔は畑の周りに植えてモグラやネズミ除けに使っていました。毒があるため年貢の対象にならず作物が取れない飢饉が起きた時に農民は、彼岸花の球根を水につけて解毒をして食べて飢えを凌ぎました。また、球根をすりおろした物を医薬品として使い、彼岸花は人々の生活の中でとても役立ってきました。

 

彼岸花にまつわる世界の伝説とは

韓国では、彼岸花の特徴である生命力の強さと葉かなどに一夜で真っ赤な花を咲かせることや、冬に見慣れない葉だけ茂ることから「花は葉を思い葉は花を思う」と言われ「サンチョ(相思華)」の異名が付けられています。

赤い花のイメージが血しぶきのイメージになっておりこのことから彼岸花には「悲しい思い出」という花言葉が生まれたと言われています。

中国では、昔から彼岸花に毒があると信じられていました。ある年に日照りが続いたため作物が収穫できず大飢饉で人々は食べるものがなく苦しみました。

殿様は植物の研究をしていたため彼岸花の球根の解毒方法をわかっていたため球根が食べれると知っていました。そのため、蔵の中には彼岸花の球根がたくさんありこれを食べて飢えを凌いだそうです。

日本では、地域の人がそれぞれ種をまいたが目が出てきたのは彼岸花のみで、その彼岸花を植えた人は彼岸花が育つにつれて体の調子が悪くなり亡くなりました。次第にその彼岸花には人が近づかなくなりました。

ある雨の日、その彼岸花の近くを通った人が彼岸花の目の前に見える白い人影を見たそうです。彼岸花の近くには他の植物がなくなっていき、まるで植えた人が彼岸花の中に入って周りの植物から生気を吸い取っていた、という話がありました。これもまた彼岸花の花言葉「悲しい思い出」にふさわしい話です。

 

いかがでしたか。彼岸花には他の花にはない特徴があってその特徴から付けられた別名がありました。現在では一風変わった赤い花に根強いファンがいて、昔とは違った価値観で開花を楽しむ人もいるようです。

昔は姿や形によって判断されることも多いため、忌まわしき存在として嫌われていたとしても不思議ではありません。

彼岸花を見ていると不思議な感じがするのは、「この世とあの世」を順番に咲いているからでしょうか。生きている私たちにとってあの世というものがどんなものかわかりませんが、現実世界で咲いている彼岸花はとても美しいですよね。

様々な言い伝えや伝説がありますが、彼岸花のありのままの姿を見て自然に触れあってみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

彼岸花の生体の謎と、花にまつわる世界の伝説

・秋彼岸に花を咲かせる種子を持たない花の歴史
・彼岸花の毒性が避けられる一方、農民の餓えを凌いだ歴史
・彼岸花のイメージから生まれた、世界と日本の伝説


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