マルゲリータにジェノベーゼ、ガパオライスはバジルがメインといっても過言ではありません。その他にも、チキンやシーフード、アボカドやトマト、チーズなど、数多くの食材と相性の良いバジルは、料理の必須スパイスのひとつでしょう。そんなバジル、実はとても簡単に育てられるのです。
ハーブを育ててみたいけど、何から始めていいかわからない。バジルが大好きだけど、育てられるか不安。そう思っていたなら、今年はバジルを育ててみましょう。本当に簡単にぐんぐん大きくなってくれるバジルですが、さらに大きくするために、7つのコツをまとめました。
ハーブ初心者におすすめ☆
バジルの育て方7つのコツ
種まき
バジルの種は、とても小さいものです。ゴマよりも小さく、砂と紛れてしまったらもう探すのは不可能なくらい。それくらい小さな種なので、種まき時には、手のひらに少し出して、指でつまんでぱらぱらとまきましょう。あまり密集しすぎないように注意します。上から土はかぶせる必要はありません。水をかけたら種が流れそうで心配になり、思わずたくさん土をかけたくなるところですが、ぐっとこらえましょう。
種まきに適した時期は4月から7月です。だいたい、ゴールデンウィークを過ぎたあたりが最適だと思っておくと間違いないでしょう。
なお、土は、野菜の土やハーブの土が園芸店に売っているので、それを利用するのが簡単でオススメです。
日当たり・水やり
バジルは太陽が大好きなハーブです。バジルの育て方での一番のポイントは日当たりだと思ってください。ベランダガーデニングでも十分育ちますが、それでもできるだけ日当たりの良い場所においてあげましょう。葉は大きくなり、株がぐんぐん育ちます。
水やりに関しては、乾いたらたっぷりとあげるようにします。発芽してすぐは、カイワレの小さいもののような状態になるので、霧吹き等を使うと、水やりがしやすくなるでしょう。大きくなるにつれて夏の暑い時期に差し掛かっていきます。朝晩と2回水やりをしてもいいでしょう。
間引き
間引きは、バジルを育てるうえで、日当たりの次に大事な項目です。一気に1つか2つの苗まで絞り込むのではなく、混み合ってきたと感じたら、その都度間引きを行っていきます。目安としては、葉がぶつかって株同士が日当たりの邪魔をするようになってきた頃です。育成状態の良い方を残します。それを繰り返して、最終的に一番育つ株が残るようにします。
間引いたバジルは、捨ててしまうのではなく、料理に使いましょう。使いきれないようなら、乾燥させてドライハーブにしたり、ジェノベーゼソースにしたりと保存方法はいくらでもあります。躊躇なく間引いてどんどん使いましょう。
摘芯
バジルが育って、15センチくらいになったら、先端部分をはさみで切ります。そうすることで、脇芽が育ち、横にぐんぐん大きく伸びてきます。その後花芽が付くのですが、花芽はすぐに摘み取ってしまいましょう。
花が咲いてしまったら、栄養がほとんど花にもっていかれて、葉の香りや味が落ちてしまいます。また、株も成長の勢いをなくしてしまうため、最初のうちは早い段階で摘み取ることをオススメします。
摘み取ったつぼみはしその実のようにてんぷらにしてもおいしくいただけます。
肥料
芽が出て最初のうちは肥料を与える必要ありません。そもそも、肥料なしでもよく育ちますが、肥料を与えた場合、育成の勢いが増し、とても大きな株になります。ちゃんと育てられるか心配な場合や、せっかくだから株を大きくしたい場合には、是非与えてみてください。
一気にぐんと大きくなる姿に感動すら覚えることでしょう。タイミングとしては、本葉が4~5枚に増えてきた頃から2週間に一回くらいの頻度で、薄めた液肥を与えます。また、固形の有機肥料を与えても良いでしょう。
収穫
摘芯後、ある程度大きくなってきたら、どんどん収穫をしてください。そうすることで、脇芽が育ち、株がぐんぐん大きくなります。ともすれば毎日収穫が望める状態にまでなるでしょう。
使いきれない場合は、その3で紹介した方法の他に、フレッシュバジルに熱湯を注ぎ、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて冷やします。バジルウォーターは夏の暑い時期に喉をすっきりとさせ、気分も爽快にしてくれます。
こぼれ種
8月に入り、そろそろバジルも終わりの時期が近づいてきたら、花芽をいくつか残して、種を育ててみましょう。種を育てるのは、花芽を摘まずに放置するだけでOKです。もしかしたら、翌年にこぼれ落ちた種が芽をだし、再びバジルをたくさん収穫させてくれるかもしれません。こぼれ種は大きくならないといわれますが、バジルは育て方によっては非常に大きくなるハーブです。繰り返していけば毎年自家製バジルを手に入れることができるでしょう。
どうでしたか。難しいことは何もないと分かってもらえたかと思います。簡単に育てられて、しかもうまくいけば毎年何もしなくても勝手に芽が出てくれる。そんなハーブなら育ててみたいですよね。日当たりと摘芯(収穫)さえ押さえておけば、大きく失敗することはまずありません。この春はぜひ、バジルを育てることにチャレンジしてみてください。
まとめ
ハーブ初心者におすすめ☆バジルの育て方7つのコツ
・種まき
・日光・水やり
・間引き
・摘芯
・肥料
・収穫
・こぼれ種