牡丹って聞いてどんなイメージが浮かびますか?華美なイメージでしょうか?それとも和のイメージでしょうか?
牡丹の品種は数多くありますが、花の咲き方はシンプルな一重から、重なる花びらが華やかな八重、千重、万重と様々で、花の色も赤、濃いピンク、紫、桃色、白、黄色と豊かな色彩が楽しめます。そして牡丹の品種名が特徴的です。ほとんどが和名なので名前からその花の意味やイメージができるのです。牡丹の花言葉と名前で、女性にも男性にも喜ばれる贈り方をまとめてみました。
牡丹の花言葉で華やかに☆
シーン別贈り方の演出ポイント
「王者の風格」のある男性には<王>の名前の牡丹を
牡丹の花言葉には「王者の風格」「富貴」「高貴」「壮麗」「恥じらい」など幾つかの意味があります。
女性らしい言葉を想像しがちですが、意外にも「王者」と男性的な花言葉もあるようです。「王」「富み」「貴さ」を表すことから、古来より中国や日本では、絵画や陶磁器などのモチーフにも多く描かれ、貴族や文人たちの間でブームが起こったり、立身出世を願う武将達にも人気があったようです。
「王者の風格」という花言葉から浮かぶイメージに合う牡丹はその名も<花王(かおう)>という真っ赤な万重咲きの牡丹や、大きくて白い<白王獅子>、濃淡が美しい<王華錦>など威厳のある名前の牡丹を贈るのはいかがですか?上司や得意先、年上の男性への昇進祝い、還暦のお祝いなどにもおすすめです。
「富貴」身分や地位の上昇を目指して頑張ってる方には<金>の名前の牡丹を
「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」という言葉は美しい女性の容姿を表すことで有名ですね。その言葉の通り、芍薬も牡丹も百合も美しい花の代表です。華やかな花の代名詞とも言えるバラと比べると、バラがきらびやかな美しさに対して牡丹は華やかでありながらも、やはり日本女性を思わせるような、凛とした美しさがある花だと感じられますね。
「富貴」という花言葉から浮かぶイメージに合う牡丹は<金閣><金晃><金鵄><金帝>など黄色からオレンジ色の風水的にも金運が上がりそうな牡丹を贈りましょう。ワンランク上を目指している方、新しく開業、開店された方などへのお祝いにも縁起がいいと思っていただけるでしょう。
「高貴」な大人の女性には<夫人>の名前の牡丹を
そういえば10年程前に、牡丹と薔薇を女性に見立てた人気ドラマもありましたね。牡丹と聞くとこちらを思い浮かべる方もいるかもしれません。過酷な運命に翻弄される姉妹の愛憎劇を描いたものでしたが、派手でわがままな妹・薔薇と比べると姉・牡丹は芯の強い控えめなタイプの女性でした。牡丹にはそういう古風なイメージがあるのでしょう。
「高貴」という花言葉から浮かぶイメージに合う牡丹は白色から淡いピンクの絶妙な色合いの<貴婦人>、淡いクリーム色の<伯爵夫人>など気高さを感じさせる名前の牡丹を贈りましょう。奥様への誕生日や結婚記念日、カーネーションとはひと味違う母の日の贈り物にされても喜ばれるでしょう。
華やかで「壮麗」な女性には<姫>の名前の牡丹を
「壮麗」という花言葉から浮かぶイメージに合う牡丹は淡いピンクの「神姫」、桃色の「佐保姫」「越の舞姫」「織姫」など姫のつく名前の牡丹を贈ると喜ばれるでしょう。
姫と呼ばれて嫌な気分になる女性はいないと思います。彼女や、お姉さんや妹さんなど親しい女性へのさりげない贈り物にされると愛情を感じていただけることでしょう。
「恥じらい」のある女性には<雪><白>など楚々とした名前の牡丹を
牡丹は中国原産の花ですが、奈良時代から平安時代に日本に伝わったと言われており、日本人にも親しみの深い花です。また、牡丹は古くから薬としても使われて来ました。牡丹の学名である[Paeonia suffruticosa]はギリシャ神話の医の神である「Paeon」の名前に由来しているそうです。
「恥じらい」という花言葉から浮かぶイメージに合う牡丹は淡く重なる花びらが繊細な<暁の雪>、クリーム色の<小町白>、佇むように咲く<薄化粧>、淡いピンクの<娘花桜>など奥ゆかしいイメージの名前の牡丹を贈りましょう。
片思いの相手や大和撫子のような女性への贈り物に最適です。告白したいシーンなどに、したためた恋文の様な効果を生むかもしれません。
現代でも牡丹の根っこの皮は牡丹皮(ぼたんぴ)と呼ばれ、漢方の生薬としても使われています。血液の障害や月経困難、更年期など婦人病や鎮痛・鎮静剤として用いられて来ました。見た目の美しさだけでなく、人の役に立つ植物としても愛されてきたようです。
深く人々に愛されてきた牡丹の花。大切な方へ、想いを込めて贈ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
牡丹の花言葉で華やかに☆シーン別贈り方の演出ポイント
・「高貴」な大人の女性には<夫人>の名前の牡丹を
・「王者の風格」のある男性には<王>の名前の牡丹を
・「壮麗」で華やかな女性には<姫>の名前の牡丹を
・「富貴」を目指して仕事を頑張ってる方には<金>の名前の牡丹を
・「恥じらい」のある女性には<雪><白>など楚々とした名前の牡丹を