えのきの栄養は、安価で手に入る点や見た目のせいか、何となく少ないようなイメージを持っている方が多いですよね。白く細長い姿が特徴的なえのきだけ。鍋やお味噌汁の具としても代表的なきのことして、日本の食卓で愛されてきました。
えのきの栄養、少ないどころかあまり注目されていないキライがありますが、実はえのきの栄養には、きのこ全般に含まれるとされる、栄養素がバランスよく凝縮されている、いわば「きのこの優等生」!
あの細い体の中に、たくさんのえのきの栄養素を秘めているなんて、意外な感じ!と言う感想がほとんど。
実際にはきのこの代表として思い浮かぶしいたけと比べても、同じ可食部あたりに含まれる栄養素の量は、ほとんどえのきの栄養が上回っているとは、驚きですよね。
そこで今回は、家族みんなで食べたくなる、えのきの栄養とその効果についてお伝えします。
えのきにも栄養がいっぱい☆
家族で食べたくなる効果
えのきの栄養素
えのき(えのきたけ)は、現在日本で最も多く生産されているきのこの一種。名の由来ともなっている、えのきを始めとした広葉樹の枯れ木に寄生します。
白くてひょろりと長い姿が印象的ですが、これは光を当てない栽培法によるもので、野生のえのきは淡い黄色のかさを広げた姿をしています。生産量が多いこともあり、安価で手に入ることも食卓で広く愛される理由のひとつ。
そんなえのきには、きのこ全般に期待される次のような栄養素がバランスよく含まれているんです。
【 えのきの栄養 】
・食物繊維
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ナイアシン
・カリウム
えのきの栄養は、ダイエットに最適♪
きのこ類全般に言われていることですが、えのきもまたダイエットに非常に効果的な食品。低カロリーであることは言うまでもありませんが、えのきに含まれるキノコキトサンという物質がその最大の理由。
【 えのきの栄養☆ダイエット 】
★ なんと、キノコキトサンには、内臓脂肪率の低下を促す効果が確認されているんです!
・ また、えのきに多く含まれるナイアシンには、糖質・脂質・タンパク質など、肥満の原因となる物質の代謝を促進する効果があります。
低カロリーな上に、元々の脂肪率を低下させ、さらに新たな肥満の原因となるものを防いでくれるなんて、明日からでもえのきダイエットを始めたくなっちゃうのではないでしょうか♪
ビタミンB1・B2は家族みんなに嬉しい!
えのきの栄養にはビタミンB1・B2が多く含まれています。ビタミンB1は脳のエネルギー源となる糖質を、エネルギーとして吸収しやすい形に変えてくれるはたらきをもっている栄養素。
【 えのきの栄養☆ビタミンB1・B2 】
★ これが不足してくると、疲れやだるさを感じたりと、夏バテのような症状に陥ってしまいます。疲れが抜けにくいな…と感じる人は、えのきでビタミンB1を補給して元気を回復!
・ また、ビタミンB2は子供の発育・成長に欠かせない栄養素。育ち盛りの元気なお子さんがいるご家庭では、特に不足に注意しなければいけません。
皮膚や粘膜を保護してくれる役割も持っているので、肌荒れが気になる方や、口の中をかんだわけでもないのに口内炎が出来る…という方は、ぜひえのきを食べてみてください。
食物繊維を安価に取り入れる
食感からもなんとなく感じられますが、えのきはきのこの中でも食物繊維が豊富な種類。食物繊維とは食べ物に含まれる酵素で分解されない物質の総称で、腸内環境を整えて便秘を防いでくれる栄養素というイメージが定着しています。
便秘は女性を中心に現代日本人に非常に多くみられる症状ですが、ただお通じが悪くなるだけでなく、肌荒れなどの症状も引き起こす女性の大敵!
【 えのきの栄養☆食物繊維 】
★ 実は、日本人に多く食べられるきのこの中で最も食物繊維を多く含むのは松茸だそうなんですが、食物繊維が豊富だから…なんて理由で気軽に購入できるお値段じゃありません。
・ その点、えのきは安価で手に入れやすい点も魅力の一つ。スーパーで気軽に手にとって、便秘対策を始められちゃいます。
えのきの栄養でがん予防!?
えのきの栄養についての最新の研究で最も注目されているのが、がん予防効果。
【 えのきの栄養☆がん予防 】
★ えのきを食べない家庭に対して、えのきを日常的に食べる家庭では、がん発症率がなんと半分以下になっているという研究結果が出ているんです!
・ 特に胃がん、食道がんなど、消化器系のがんには非常に高い効果が見込まれているとか。えのきのような手に入りやすい食材で、がん予防が出来ちゃうなんて、驚き!
がんは、高齢者に限らずだれでも発症の恐れがある病気。日本人の死亡理由では未だにトップになっているにも関わらず、特効薬となる物質も完ぺきな治療法もまだ見つかっていないのが現状です。
えのきの栄養で日頃からがん予防を心がけて、家族で健康に過ごせれば嬉しいこと、間違えありません。
いかがでしたでしょうか、えのきは見た目の頼りない印象に反して非常に栄養豊富な食物。低カロリーな食べ物としてしか注目される機会があまりありませんが、実際にはこんなにも嬉しい効果をたくさん持っていたなんて驚き!
いずれの効果も老若男女問わず取り入れたいものばかりなので、ぜひ今日の食卓からえのきを取り入れてみてください。
ただ、これらの効果を十分に取り入れるためには、毎日飽きずに美味しく食べられるような、えのきの調理方法も重要になってきます。実は、今回お伝えしたえのきの栄養素は大半が水溶性なので、ゆでたうえでゆで汁を捨ててしまったりすると、栄養素のほとんどが無駄になってしまうことに…。
効果的にえのきの栄養を食卓にとりいれるためには、汁物などで水に溶けだしたえのきの栄養もしっかり摂取すのがポイント!水溶性であることに気を付けた料理を意識してみてください。
まとめ
嬉しいえのきの栄養と効果
・ダイエット効果がある
・ビタミンB1で疲労回復効果
・ビタミンB2で子供の成長促進効果
・食物繊維で便秘改善効果
・がん予防の効果アリ!