桜の種類と特徴☆花見前に知りたい7つの基礎知識

桜の種類と特徴☆花見前に知りたい7つの基礎知識

桜の種類がどのくらいあるか正確に知っている日本人は多くないでしょう。桜の花は、日本人に最も馴染み深いため、象徴や事実上の国花として扱われることが多いですが、桜の種類と言われると、せいぜい数十種類程度だと思う人もいるのではないでしょうか。

しかし、桜の種類は現在600種類程あると言われています。そんなにあるのかと驚かれるでしょう。しかも、600種類ほどの桜は日本にあるのです。

たくさんの種類が存在する桜の花ですが、桜の季節と言えば、お花見です。友人や近所の人たち、また、同僚と、気候のいい春の季節に行うお花見はまさに日本人ならではのイベントです。そんなお花見をより一層楽しむために、桜の種類とお花見の時に役立つ桜の基礎知識を解説します。

 

桜の種類と特徴☆
花見前に知りたい7つの基礎知識

 

最も一般的な山桜や大山桜

古くは江戸時代から、日本人の庶民のお花見の桜として、最も一般的で馴染みがあった桜の種類が、山桜や大山桜です。

【 桜の種類: 山桜や大山桜 】

★ 山桜や大山桜は、山に咲く桜の花で、花と葉が同時咲くという特徴があります。

山桜は、日本の広域で山に自生する桜の種類で、大山桜は寒さに強いため、北海道など北の地方に多くある桜の種類です。大山桜はその花の色が赤紫色で珍しいため、北の地方に行った時には一見の価値があります。

 

現代の代表格、染井吉野や大島桜

現代の日本人に最も馴染み深い、街の公道や公園に多く植えられている桜の種類が染井吉野です。

【 桜の種類: 染井吉野 】

江戸時代に人工的に作られた桜の種類ですが、現在では最もポピュラーとなっています。

花の大きさは2~3センチメートルで、薄いピンク色がとてもキレイで春にぴったりの色合いです。

【 桜の種類: 大島桜 】

染井吉野の花の色よりやや薄く、白に近い桜の花を咲かせるのが大島桜です。

 

日本三大桜、江戸彼岸桜

日本三大桜の桜の種類は、江戸彼岸桜です。江戸彼岸桜は枝がとても長いため、その枝が垂れて、その下でお花見をすると、まるで桜の花が降ってくるように見えるのです。

江戸彼岸桜は、木の大きさ自体がとても大きいため、都会の公道や公園ではあまり目にする機会がありません。

【 桜の種類: 江戸彼岸桜 】

お花見の季節に山梨県、岐阜県、福島県に行くことがあれば日本三大桜の江戸彼岸桜を鑑賞できます。

 

濃いピンクの花が特徴的な緋寒桜

一般的な桜の種類の花は、薄いピンクから白に近い桜ですが、珍しい濃いピンクの花を咲かせるのが緋寒桜です。緋寒桜は、寒さに強く、季節的には早春の少し肌寒い時期に咲きます

【 桜の種類: 緋寒桜 】

花は、枝から垂れるように咲くという特徴があるため、花の重さで、花が咲いたまま落花します。

お花見シーズンはどこも混み合いますから、緋寒桜があるスポットで早春にお花見をすると混雑を避けることができます。

 

平安時代から続くお花見の由来

日本におけるお花見の歴史は、平安時代にさかのぼります。当時の桜の種類は現在ほど多くありませんでしたが、奈良時代までは梅の花を花の代名詞として使っていたのに対して、平安時代の頃から桜の花を花の代名詞とするようになり、桜の花を見て宴を開くことをお花見と呼ぶようになったのです。

【 平安時代のお花見 】

貴族が春に桜の花を鑑賞しながら優雅に歌を詠むという楽しみ方でした。

お花見で俳句や短歌を読みあうという楽しみ方もおすすめです。現代でも俳句や短歌を詠み合う俳句の会やサークルが数多くあります。

 

徳川将軍が植えたお花見用の桜

江戸時代には庶民の間でもお花見が春のイベントとして一般的になっていました。現代のような賑わいを見せていたようです。

★ 徳川家光と桜

時の徳川三代将軍、徳川家光も上野に桜を植えました。その桜の種類は多岐に渡ります。

★ 徳川吉宗と桜

八代将軍吉宗は、隅田河畔や飛鳥山に桜の木を植えています。

そんな江戸時代から続く桜の木の下で、和装でお花見をすると風流です。現代ではお酒を飲んで宴会をするイメージが強いですが、お子様と家族で、和菓子を食べながらのお花見も良いですね。

 

お花見団子の三色の意味

「花より団子」ということわざは有名ですが、元々は、お花見をする時に、花を鑑賞するよりもお団子に気がいってしまうという意味があります。

そのお花見団子の色は、ピンクと白と緑の三色と決まっていて、それぞれ意味があるのをご存知ですか?

【 お花見団子、三色の意味 】

桜は種類に関わらず、花の色がピンク色なので、ピンクは桜の色白は冬の名残である雪緑は夏の予兆を表しているのです。

 

いかがでしたでしょうか。桜の種類を知っていると、お花見をするときの楽しみ方もより一層深まります。上野公園など、広い敷地に数々の桜の種類の木が植えられていると、その桜の種類の違いを楽しむことができます。

お花見というと、お酒を飲んで美味しいものを食べ、友人たちと騒いで楽しむことが目的になりつつある人が増えた現代ですが、桜の種類の基礎知識を身につけてお花見をしてみると、全く違う楽しみ方ができるのです。

一言で桜の花と言っても、その木の出で立ちや花のピンクの色合い咲く姿にはたくさんの種類があります。今回お伝えした桜の種類はそのほんの一部ですが、代表的な桜の種類なので、ぜひ参考にしてお花見シーズンを目一杯楽しんでください。

 

まとめ

桜の種類を知って、美しさを愛でる花見の楽しみ

・昔から有名で日本人に親しみがある山桜や大山桜
・街なかでもお花見ができる染井吉野や大島桜
・垂れた枝に咲く桜がきれいで日本三大桜にもなっている江戸彼岸桜
・早春の寒い時期から濃いピンク色の花を咲かせる緋寒桜
・お花見の由来は平安時代の貴族の優雅な宴だった
・江戸時代の徳川将軍が植えたお花見用の桜が都内にある
・お花見に欠かせないお花見団子はピンクと白と緑の三色


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