ナスの育て方をマスターできたら、気軽に使えて料理の幅も広がりますよね。淡白な味で癖もないので、天ぷら、野菜炒め、麻婆ナス、お味噌汁に煮びたしと幅広く夕食のおかずとして活躍してくれる野菜です。
種類も豊富で、ピンポン玉サイズの可愛らしい小ナスから、天狗の鼻のように細長~いナス、真丸のボールのようなナスまでバラエティーに富んでいるのも魅力!
最近ではスーパーでも、様々な種類が簡単に手に入るので、料理によって使い分けをする家庭も増えています。そんな皆に優しい野菜のナス。ちょっとしたナスの育て方のポイントを押さえるだけで、美味しく育てて楽しめたら、一石二鳥ですよね。
そこで今回は、食卓の定番野菜、ナスの育て方の「ちょっとしたポイント」をお伝えします。ぜひ、参考にして美味しいナスで食卓を彩ってください!
ナスの育て方、最初の一歩。
収穫までの手順とポイント
ナスの特徴
ナスの育て方だけではなく、ほとんどの野菜にそれぞれ適した環境や特徴があるため、育てたい野菜の特徴を、まず知っておくことは、収穫するためにはとても大切。
最近では、品種改良され弱点を克服している野菜もあったりと、育てたい野菜を詳しく知ることで、野菜の育てやすさはかなり変わってくるのです。まずはナスの特徴をお伝えします。
【 ナスの育て方:特徴 】
・ 一年草(土地によって多年草)
・ 原産地はインド東部
・ 収穫期は、早ければ5月~9月頃
暑さに強く寒さに弱い、しっかり育てれば長く収穫できるのがナス。実は初心者にもおすすめの野菜なのです!
ナスの種類を選ぶ
ナスの育て方で悩むのが、ナスの種類。どれがイイのか迷う初めてさんは、意外に多いのです!そこで、ナスの種類と特徴、どんな料理に合うのかを、ここでは解説します。
【 ナスの育て方:種類 】
★ スーパーでよく見かける、中長ナス
・ 特別な環境でもない限り、一番身近なナスと言えば14㎝前後の長さを持つ中長ナス。品種としては、「千両ナス」と言われるナスです。
濃い紫の皮と果肉は、硬すぎず、柔らかすぎず、揚げ、焼き、煮、どの調理でも美味しいので、千両ナスは間違えありません!
★ 丸マルのボールのような、丸ナス
・ 濃い紫の皮は少し硬めだが、肉質はとてもつまっているので、田楽や揚げ物などにおすすめ!しっかりとした身持のナス。
この丸ナスは、京野菜の「賀茂ナス」や奈良の「大和丸ナス」などが有名!他にもさまざまありますが、まずは長ナスか丸ナスから選ぶのがシンプルです。
プランターの準備
ナスの育て方、まずはプランターの準備から!ナスは根が深く張るので、用意するプランター幅30㎝以上のものがぴったり。
【 ナスの育て方:土入れ 】
★ 準備ができたら土を入れますが、はじめは底に底石か底土を敷いていきます。
・ 通気性排水性がナスの育て方には必須!根を健やかに保つためにはこの底石や底土がポイントです。
土はホームセンターで売っている野菜の土で大丈夫!プランターの2分の1程度まで入れてください。
ナスの苗植え
【 ナスの育て方:苗植え 】
★ 苗をポットから外すときは、苗を逆さにして、人差し指と中指の間に株元を挟み外していくのがポイント。
・ 土を少し堀って、株元がプランタ―の縁から、3~4㎝程度下に来るような位置に調節して植えればバッチリ。
土が足りない部分には土を足しながら植えていけば、問題ありません。
支柱の立て方
ナスの育て方では、支柱を立てる必要があります。ゴーヤやトマト、支柱立てが必要な野菜の経験があれば、問題ないのですが、ここでも基本的な立て方をお伝えします。
【 ナスの育て方:支柱立て 】
★ 準備する支柱は、株1つに支柱2本。
・ 苗の前でクロスするように支柱を立てるので、クロスした中心より上部が長く、土に刺さる部分は苗の背丈ほどの三角が出来ているはず。
支柱は苗が倒れないようにする役目もありますが、それだけではありません。伸びた茎を支える役目もあるので、最初からしっかりと立てるのがコツ!
ナスを育てるための水やりのコツ
定植が終わったら、たっぷりと水を与えます。水だまりができるようにプランター縁より土は3~4㎝下にあることが大切!
【 ナスの育て方:水やり 】
★ 土をぎりぎりに入れすぎると、水やりの時に土が流れてしまうので注意!
・ もし、ぎりぎりに植えてしまった場合は、土の外縁に沿ってプラスチックなどの板で柵を付けてあげると、水だまりの役目をしてくれるので、これで対策をしてみてください。
ナスの育て方、美味しく実るポイント!
さて、以上がナスの育て方の基本を踏まえたポイントだったのですが、ここでは特に「美味しく育てる」ためのコツをいくつかお伝えします。
初めてさんなら前述した項目をまずこなすことになりますが、この注意点をこなせれば、美味しいナスの収穫も確実!ちょっとした手間隙、注意点なので、意識して育ててください。
【 ナスの育て方:美味しく実るポイント 】
・ 摘花、摘芯をすると、収穫量もアップ!
・ ナスは肥料をよく食べる!定植から30前後から追肥を行う。
・ プランター栽培のナスは、夏の間は朝と夕方に水やりをする。
・ 土部分を藁などで隠しつつ、日当たりの良い場所で管理する。
ここまで注意を払ったナスの育て方が出来れば、もう安心!食卓でも大活躍する、美味しいナスができます。
いかがでしたでしょうか、ナスをプランターで育てる時には、肥料、水、日当たりも、ナスが美味しく育つためには大切な要因。特に肥料が切れてしまうと実の付きも悪くなるほか、葉の色にも変化が!毎日の観察も欠かせません。
しかし、それだけの時間をかける魅力が野菜にはあります。野菜は子供と同じ。手間をかければかけるほど大きく育ち美味しくなる。子どもと一緒に育てると、この喜びを共に分かち合うことができます。
病気や害虫、害獣の心配から守って、丹精込めて育てた野菜を食卓に並べる時の楽しみは、他では得られない感動のような誇りのようなものを感じるものです。
ナスの育て方、美味しく実らせるコツを試して、自分で育てた美味しいナスで、家族と元気に夏を乗り切りましょう!
まとめ
初めてナスを育てる手順とポイント
・ナスはインドが原産の夏の野菜
・ナスの代表的な種類は、長ナスと丸ナス
・プランターの底には、まず底石を敷く
・3~4cmほど掘って、苗を植える
・支柱をクロスして立てる
・土が流れないよう、土入れでスペースを取る
・摘花、摘芯、追肥、朝夕の水やりで美味しく育てる