「フェンネル」はハーブの種類。海外とは料理文化が異なった日本では「フェンネルと言う名前は、聞き覚えがあるけれど…。」と言った感想も多いですよね。
フェンネルはせり科の多年草で、葉も茎も種も口に入れることができる、海外では定番中の定番!とも言える、万能ハーブなのです。
フェンネルの種はスパイスとして優等生で、よく魚料理に使われています。魚の臭み消しだけでなく、食欲をそそるような甘い香りを放ちます。さらにフェンネルはハーブだけに、美味しいだけではない、様々な嬉しい効能も持っています。
「美味しくて、体に良い万能ハーブ」となれば、気になりますよね。そこで今回は、そんなフェンネルの嬉しい豆知識をお伝えします。これを知ってしまうと、お家での料理にもフェンネルが欠かせなること間違いありません!
豆知識だけでなく、簡単にフェンネルを食事に取り入れられるレシピや、フェンネルの効能も一緒にお伝えします!
フェンネルは美味しいスパイスハーブ☆
知ると嬉しい豆知識
フェンネルとは?
フェンネルは和名で茴香(ういきょう)と言い、スパイスというよりも漢方薬の生薬というイメージが強いかもしれません。古代の医学書のパピルスにまで、その記述が認められ、しかも、古代エジプトの墓からも発見された!と言う、驚きの歴史のあるハーブの1つなのです!
【 ギリシャ神話でのフェンネル 】
★ プロメテウスが人間のために、太陽の火をフェンネルの茎に移し取り、地上に持って来たと言われています。
【 日本での、フェンネル 】
★ 日本では9世紀に入り、中国からフェンネルが伝わってきており、何と日本で1番古い薬草書である本草和名にも書かれています。
・ また俳人である松尾芭蕉の句にも、“茴香”が登場しています。
このように日本でも世界でも、フェンネルは昔から人々には馴染みがあったハーブだったことが分かります。
フェンネルの効能を知ろう
【 フェンネルの効能:その1 】
★ 消化を助け、胃腸に溜まったガスを除いてくれる作用があります。
・ 消化不良や便秘などにも効果があるのが嬉しい魅力!漢方薬の成分にもフェンネルは含まれているほどです。
【 フェンネルの効能:その2 】
★ その他にも、フェンネルの利尿・発汗作用が人気の秘密!
・ 古代から痩せるハーブとして使用されてきたのです。さらに今でも、北欧ではダイエットティーとして飲まれています。
このようにフェンネルのハーブティーなら、体のむくみが取り除けます!フェンネルは最初にお伝えしたように種だけでなく、花や茎全て料理に使うことができるのも、特筆すべき特徴です。
【 魚料理には欠かせないハーブ、フェンネル 】
★ 魚の生臭さや脂っぽさを消し、すっきりとした香りで魚の味を引き立たせます!
・ そのため海外では“魚のハーブ”と呼ばれ、愛されています。
日本ではあまり口にすることが少ないフェンネルですが、色々な効能を知ると食べたくなるほど、魅力が満載だったのです。
料理でもフェンネルを使えば…
フェンネルはハーブとしてだけでなく、野菜のように食べることもできます。
【 フェンネルを野菜として食べる! 】
・ 葉っぱや茎は刻んでサラダにして食べる。
・ フェンネルの葉っぱを、ペースト状にしてパスタと和える。
などなど、色々な食べ方ができます。
それでは、ぜひ試してもらいたい、フェンネルを使ったスープを1つお伝えします。フェンネルの甘い香りを堪能できる1品です。
【 フェンネルの甘いスープ 】
★ 準備するもの ★
・ フェンネル 1個
・ 人参 1/2本
・ 玉ねぎ 1/2個
・ オリーブオイル 大さじ1
・ 水 800cc
・ コンソメキューブ 2個
・ 塩コショウ 少々
★ 作り方(とても簡単!) ★
普通の野菜スープと同じです。
① フェンネルの茎・人参・玉ねぎを細かく刻み、オリーブオイルで炒めます。
② その後、野菜がしんなりしてきたら水を入れ、煮込みます。
③ 煮込んだら、コンソメと塩コショウで味を整え、最後にフェンネルの葉っぱを飾れば出来上がり!
これなら、フェンネルの香りも味も効能までも、気軽に楽しめそうですよね。
フェンネルの嬉しい豆知識
フェンネルが胃腸の調子を整えて元気にしたり、利尿作用によりダイエット効果があったりと魅力的なハーブであることはお伝えできましたが、実はこれだけではありません!
女性だけでなく、最近では「肌男」と呼ばれる美肌に関心がある男性も多いですよね。そんな皆さんに、嬉しい豆知識がコチラ!肌の強壮作用です。強壮作用とは肌を強くするだけでなく、なんとシワを作らせないという働きがあるのです!
シワを作らせないハーブなんて、今まで聞いたことがないですよね。
【 シワを作らせない!フェンネルの使い方 】
★ 食べたり飲んだりするのではなく、フェンネルの蒸気を浴びることをオススメします。
・ その方法とは、洗面器などに熱湯を入れフェンネルの種子のハーブ、あればカモミールのハーブを3:1の割合で入れて、その蒸気を顔にまんべんなく当てます。
これだけで、毛穴が開き皮膚の浄化をし、とてもスッキリするはずです。
いかがでしたでしょうか。日本ではあまり聞きなれない、フェンネルというハーブなのですが、紐を解いてみると、実は9世紀にはもう日本に伝わっていたという、歴史が古いハーブだったのです。
ハーブに関しての先人の知恵は確かであり、今ほど医学が進んでいなくても、きちんとその効能を実感していたことが分かります。さらにフェンネルは、食べやすく日常の食卓に活用しやすい点も魅力のポイントで、ハーブティーとして意識して飲まなくても、自然に取り入れることができるのです。
セロリに似たフェンネルですが、日本のスーパーなどでは、あまり見かけないハーブ。ハーブ園の他、輸入食材を扱うコーナーやお店を覗くと、発見することが多いです。
スパイスハーブのフェンネルならば、きっとどこにでも売られているはずですので、皆さんも気になったら探してください!
まとめ
フェンネルの嬉しい効能と使い方
・消化を助け、胃腸に溜まったガスを除いてくれる
・消化不良や便秘などにも効果がある
・フェンネルの利尿・発汗作用が人気!
・ダイエット効果もあるフェンネル
・魚の生臭さや脂っぽさを消し、「魚のハーブ」
・フェンネルは、コンソメスープと具材でスープにもなる
・なんとシワを作らせない!魅惑のハーブ