ネギの栽培は、農家でしかできないイメージを持つ人々も多いかもしれません。しかしネギは実は家庭で、しかもキッチンで気軽に挑戦できるのです。
ことネギといえば、日本の食卓には欠かせない薬味ですよね。御汁に、納豆に、御惣菜に、そのまま焼いても美味しいネギですが、ネギの栽培だってポイントさえ押さえてしまえば、結構、簡単に育てられるのです。
ネギの栽培といえば、広い畑で育っているイメージをもつ方もいるかもしれませんが、今回お伝えするのは、何と土を使わない、水を使ったネギの栽培方法です。つまり今回は、ネギの水耕栽培をキッチンで挑戦する為の手順を、7つの項目に分けて解説します。
スーパーでネギを買うと、最近は少しお高めです。家計の助けになる為の、ネギの水耕栽培!! ぜひ、参考にしてください。
ネギの栽培で節約キッチン☆
水耕栽培なら簡単!7つの手順
ネギ栽培(水耕栽培)のメリットを考える
【 ネギ栽培のメリット(水耕栽培)① 】
★ 虫が付き難い
・ ベランダ菜園や家庭菜園では、土や肥料、そして、何より害虫駆除に神経を使います。
趣味として楽しんでいる方は別として、損得だけを追うのであれば、水耕栽培がおすすめです。
土を使うネギの栽培は、スペースと道具、土の保存先など、道具の準備から経費がかかってくるもの。その点水耕栽培ならば室内ですので、虫の沸く恐れはほぼありません。
【 ネギ栽培のメリット(水耕栽培)② 】
★ 室内だから料理使いに便利
・ 土を使うネギの栽培法だと、収穫の際に土を洗い流したり、害虫対策に薬剤を使っていたら洗剤で洗い流すなどのひと手間が出てきます。
ネギの水耕栽培ならば、土を流す手間、害虫駆除の薬剤、畑に収穫に行く手間、どれをとっても便利が良いのです。
【 ネギ栽培のメリット(水耕栽培)③ 】
★ 家計が助かる
・ ネギの水耕栽培で一番に考えるポイントです。ここが何より重要なのです。
家計の負担になっては、本末転倒です。捨てる部分の再利用でも行いますので、一度で数百円の得!と単純に考えて挑戦していくと、張り合いにもなります。
【 ネギ栽培のメリット(水耕栽培)④ 】
★ 連鎖障害がない
・ ネギの水耕栽培は土を使わない為、土壌の質の変化などで悩むことも無くなります。
その為、連作を避けるべき野菜などの問題を考えずに栽培することが可能です。水耕栽培の一番のメリットです!
ネギの栽培に必要な道具
家庭菜園やベランダでの菜園の場合は色々と準備が大切になってきますが、ネギの水耕栽培で必要な道具は単純なものです!
【 ネギの栽培で準備するもの(水耕栽培)】
① 底が少し深めの容器
・ 水を張って、ネギを入れる容器です。お家の使わないコップや使い捨てプラカップでも利用できます。
② エアーポンプ
・ 育てる植物によっては必要になる道具です。水の中に、酸素を溶かすための道具と考えて頂ければよいかと思います。
これがあると、根が酸欠を起こすなどのトラブルが防げます。基本的に、毎日水を取り替えていれば準備の必要はありません。
例えば、大型の器で、大量に水耕栽培を行う場合など必要になるかもしれません。
ところで、水耕栽培には、栄養源として液体の科学肥料を使用して行う場合もあります。けれども、ネギの水耕栽培の場合には、根に残る栄養分で育てるので使わなくても問題はありません。
③ スポンジ
・ 種から育てる場合はスポンジに種を置きます。
カイワレ大根を買うと、パックの下にもれなくついて来るスポンジの存在には、皆さま気づいているのではないでしょうか?まさに、あれと同じことをするわけです。
自分がよく使うネギのリサーチ
【 青ネギ 】
★ 青ネギは、葉の青い部分を使う細いネギです。
西日本方面でよく使われるのが、葉ネギで、青ネギです。九条ネギやワケギなどの種類があります。青ネギを栽培(再生)する際は、輪ゴムでまとめてから育てるとばらばらになりません。
【 白ネギ 】
★ 白ネギは、根深ネギとか長ネギと呼ばれるものです。東日本では、主に白ネギの使用率が高いようです。
東日本の一般家庭ではこちらがメインの場合が多いです。ただし、西日本では白ネギを知らない人がいる場合も…。
白ネギで有名なのは、下仁田ネギ、曲がりネギ、深谷ネギなどです。人気のネギの種類には地域差がありますが、ネギの栽培に当たり、地域に根差したブランドで十分です。
ネギ栽培の場所選び
場所などでも、収穫できる速さは変わって来るので、大切なポイントです。収穫までの日数は、早くて7日ほどです。
【 ネギ栽培の場所選び 】
★ 基本的に、日当たりの良い場所で行う事が大切です。
・ 窓辺や、風通しの良い明るい場所が最高の栽培スポットとなります。
日陰や暗い所だと、ネギが元気に育たず、ネギが腐ってきて失敗してしまう可能性もあります。せっかくの節約が無駄骨になっては、やる気も失せます。やるからには、成功させて、自家製の節約ネギを食べてください!
準備ができたらネギの水耕栽培スタート!
【 大切なのは根っこ 】
★ 残す部分は、長ネギなら根元5㎝くらい、万能ネギなら根元4㎝くらいを残しておくように気を付けます。
スーパーで購入する時でも、頂き物でも、大切にしてとって置く場所はネギの根っこです。頂き物は選べませんが、スーパー等でご購入の際は、根っこが長いものを選んでください。
【 器に入れる 】
★ 準備した容器の中に、ネギの根っこを入れます。
・ 水の量は、ネギの根が完全に水に浸るくらいを目安にして、水の入れ過ぎに注意します。
いくつかを輪ゴムでまとめて栽培するとばらけないので便利です。
【 成長の目安 】
★ ネギの切り口から新しいネギが生えてくるのですが、一度伸び始めると成長は早いので見ていて楽しくなります。
ある程度、成長したら美味しく頂いてください!
ネギの栽培(水耕栽培)で気を付けたいポイント
【 水は毎日取り換えること 】
★ 最低でも一日に一度、できれば朝晩の二度程、水を交換する事が目安です。
夏の暑い盛りは、みずの中の衛生状態と酸素の欠乏が原因での根腐れが起こりやすい状態です。冬の場合は、2日に1度は水を取り替えていきます。
【 匂いは失敗のサイン 】
★ 水が濁って、異臭がする!!と感じたら、腐っているサインです。
残念ですがネギの栽培、チャレンジ失敗となります。そんな時は、潔く捨ててしまう事をお勧めします。
種からネギを栽培する場合
【 種からネギを栽培する場合 】
★ 種をスポンジへ植えます。
・ スポンジは液体肥料に漬けておきます。日当たりの良い場所で、種が育つまで待つことになります。
後は、水と栄養に気を付け、ひたすら成長を見守るのみです。根気が大切になってきます。正直、好きではければできないかもしれませんので、ネギの栽培は根っこから始めることをお勧めします。
以上が、ネギの栽培(水耕栽培)を行う手順です。最近は野菜の値段も高く、家計に大打撃を与えています。しかし、野菜の栽培農家さんの苦労と努力を考えると大きな声では不満も言えません。
ネギを一回購入したら、上手くすれば二回分はもつわけですから、ネギの栽培をきっかけにして、買ったつもり貯金などしてみるのも良いかもしれません。気軽に始められる水耕栽培は、ネギの栽培だけでなく、他にもたくさんの野菜で挑戦できる方法です。
今回のネギの水耕栽培をきっかけに、興味を持っていただけたなら、ぜひ、挑戦してみてください。キッチンの水耕栽培から始めて、家庭菜園にとレパートリーを広げ、楽しみながら家計を節約して下さい!
まとめ
水耕栽培でネギを作るには
・少し深めの容器とエアーポンプ、スポンジだけで準備OK!
・普段使うネギなら、青ネギでも白ネギでも栽培できる
・風通しの良い明るい場所を、ネギの栽培場所に選ぶ
・水を入れた容器にネギの根っこを入れるだけ!
・水は毎日取り替えて、異臭がしたら潔く諦める
・種から育てるならスポンジで。でも、根からがお勧め!