ハゴロモジャスミンは中国南西部原産の常緑つる性植物です。ジャスミナム属にはオウバイやソケイなど多くの種類が含まれますが、普通、ジャスミンといえばハゴロモジャスミンのこと。3月24日の誕生花でもあります。
ハゴロモジャスミンは茎の先に1㎝ほどの淡い紅色を帯びた白い小花が30~40花ほどまとまって、株を埋め尽くすようにして咲きます。つぼみのときは淡いピンク色ですが花が開いてくると純白に変わっていきます。
香りの王はジャスミン、香りの女王はバラといわれるように、ジャスミンには素晴らしい芳香があり、香水としてよく知られています。花が満開になると遠くまで香りを漂わせ、この芳香と花つきのよさや強健な性質から人気も高いです。ハゴロモジャスミンの花言葉は誘惑・官能的な愛・優雅・愛らしさ・温和・清純・喜び・愛嬌です、ハゴロモジャスミンの花言葉が香りとともに心惹かれる理由をお届けします。
ハゴロモジャスミンの花言葉が
香りとともに心惹かれる理由
自然の香りを楽しみましょう
ハゴロモジャスミンの花びらは白い羽衣のようです、欧米などでは聖母マリアを連想させる美しい気品の象徴として愛されています。宗教的には、キリストが十字架で処刑されたとき、もともとピンクだったハゴロモジャスミンの花が悲しみのあまり、白く色あせたという言い伝えもあります。
愛らしさ、優美、素直、温和、無邪気という純粋無垢をイメージする花言葉はここからが生まれました。ジャスミンの香りの香気成分のひとつ、cis-ジャスモンは、工業的生産法は見つかっていません、自然の花から抽出し精製するしか方法がないのです。
私はあなたについていきます
ジャスミナム(Jasminum)はマツリカのアラビア名yasmin(ヤースミーン)にちなみます。インドでは結婚式にこの花で花輪を作り自分を飾るとされ、また恋人から贈られたジャスミンの花を髪に編み込んで変わらぬ愛の証しとし、この花を愛の花と呼ぶそうです。
優雅・愛らしさの花言葉は花嫁にもぴったりです。少し離れていても、花嫁がどこにいるのかわかるでしょう。この香りには、リナトールという麻酔性の香りとインドールという魅惑的な香りが成分に含まれています。
古代エジプトでも栽培された香りに癒されましょう
インドでは愛の花のシンボルであるハゴロモジャスミン。花嫁は茉莉花の花輪で髪を飾り、私はあなたについていくという気持ちを表します。白い花と花嫁の姿は清楚で可憐です。ハゴロモジャスミンをインドの男性のように意中の相手に贈ってみましょう。
強い芳香があなたの愛らしさを際立たせてくれるでしょう。香気成分のジャスモン酸メチル系の香料は工業的生産法が確立されていて安価に入手可能です。栽培の歴史は古く、古代エジプトですでに行なわれていました。あのクレオパトラも愛した香りとして知られています。
ジャスミンティーで愛らしさを手にしましょう
ジャスミンの香気を手軽に楽しむ方法として、ジャスミンティーがあります。香りだけでなく、栄養素も摂ることができます。花茶の種類の中でもクイーンと呼ばれます。美肌効果があり、ビタミンC、ビタミンE、ミネラルが豊富です。ジャスミンティー3杯にはりんご1個分のビタミンCが含まれます。
乾燥肌、敏感肌、老化肌にも効果が期待できます。継続して飲むことで、常にビタミンとミネラルを効率よく摂取することが出来ます。女性ホルモンを整える効果もあるので、ホルモンバランスによる肌への影響も軽減されます。ジャスミンティーで愛らしさを手にしましょう。
ハゴロモジャスミンの香りを自分のものにしましょう
源氏物語に出てくる薫君。彼は父親ゆずりのプレイボーイで、その理由のひとつが芳しい匂いを放ち女性を魅了する体臭にあったそうです。彼は生まれつき良い香りを放つ体臭の持ち主であったとされています。彼はハゴロモジャスミンを懐に忍ばせていたとか…。
このハゴロモジャスミンですが中国では常飲することで体臭をジャスミンに変えることができると言われ、愛飲されています。実験では一日に5杯、1リットルほどを1か月続けることで効果が出たそうです。気長に続けて、ハゴロモジャスミンの優美な香りを自分のものにしてみましょう。
ハゴロモジャスミンを育ててみましょう
夏の暑さや冬の霜に弱いので鉢植えに向きます。水はけのよい場所を好み、やや乾かし気味に育てると花つきが良くなります。
生育期の5~9月は1~2か月に1回、ン酸、カリ分の多い肥料を固形の化成肥料を施します。
生長期つるを切ると、翌年の新梢の出が翌年になり開花が遅れるので、伸びたつるは切らずに誘引して伸ばしていきます。厳寒期に古いつるや細すぎるつるなどを間引きます。これだけで3月から5月までの開花期に芳しい香りを漂わせるハゴロモジャスミンを育てることが出来ます。
ヒロインになりきりましょう
言わずと知れたディズニー名作アニメのアラジンには主人公の姫にジャスミンという名前がついています。花言葉の気立てのよさにあるとおりのチャーミングなヒロインです。姫は宮殿を抜け出し、下町で貧しいアラジンという青年に出会い、彼の純粋さに惹かれます。
アラジンが魔法のランプを手に入れ、ランプの中の魔人のジーニーと、ライバルである、アラビアの大臣のジャファーを巻き込み、二作目ではアラジンとジャスミンが結婚するまでの物語で完結します。ハゴロモジャスミンの花言葉が存分に発揮されるロマンティックなお話です。
Jasmineという名前は、アラビア語の yas min絶望は愚かから来ており、それがフランス語のjasman、英語のjasmineに変わったとされています。ほかには学名のJasminumはイア(スミレ)とオスメ(香り)から造った言葉だという説もあるそうです。
和名の素馨(そけい)は、中国の美女の名前に由来するそうです。その官能的な香りから、魅力的・魅惑的で美しい女性をイメージする花。贈り物や自分自身の暮らしのなかに、ぜひ取り入れたいですよね。
愛され続けているハゴロモジャスミン。特にミルキーウェイは葉に斑の入る品種でおススメです。きれいに咲いた鉢を買って、香りと花言葉を楽しんでみませんか?
まとめ
ハゴロモジャスミンの花言葉が香りとともに心惹かれる理由
・自然の香りを楽しみましょう
・私はあなたについていきます
・古代エジプトでも栽培された香りに癒されましょう
・ジャスミンティーで愛らしさを手にしましょう
・ハゴロモジャスミンの香りを自分のものにしましょう
・ハゴロモジャスミンを育ててみましょう
・ヒロインになりきりましょう