ハーブの育て方に必要な5つの知識とは


料理やお菓子作り、ハーブティーやポプリなどいろいろな活用方法があるハーブは育て方が簡単なものが多いので気軽に栽培を楽しむことができますよね。丈夫でどんどん増えるため収穫が楽しいのもハーブの良いところです。

しかし、害虫被害や根詰まり、大きくなりすぎたり増えすぎて手に負えなくなってしまうことも多いのがハーブ栽培のデメリットです。このように簡単な一方で厄介な悩みもあるハーブ栽培ですが、ハーブの育て方を知ることで厄介な悩みを回避することができます

一株植えていると生活の役に立つハーブの栽培を、育て方を工夫するだけで解消できるような悩みでやめてしまうのはもったいないので、ハーブの育て方を知って上手に育てて下さい。 そこで今回はハーブの育て方に必要な知識とはについてお伝えします。

ハーブを育てる場所に注意する

ハーブの魅力は何と言ってもその丈夫さです。多くのハーブは日当たりの良い場所を好みますが、半日陰の場所でも十分育ちますし、シソやミントのように日向よりも日陰を好むハーブもあります。

余程の悪環境下でなければどんどん育つハーブですが、その強さが裏目に出ることがあります。ミント類やオレガノ、レモンバームなど、地下茎を持ち、どこにでも根を張ることができる強健なハーブは地植えにすると手が付けられないほど増えてしまって、除草剤を散布して根こそぎ駆除しなくてはいけない羽目になります。

ハーブに詳しくないと地植えしてはいけないハーブの判別は難しいので、どのハーブも鉢植えやプランターで育てるようにしておけば増えすぎのトラブルを防ぐことができます

容器に植えた場合でも土の上に直接置いてしまうと底穴から伸びた根が土の方に根付いてしまって容器を動かせなくなってしまうことがあるので、容器と土の間にレンガを挟んだりして容器を直接土の上に置かないよう注意しましょう

 

水と肥料は控えめにして美味しいハーブを育てる

ハーブの育て方はあれこれ手をかけるマメな人よりも少しずぼらな人の方が合っていると言えます。なぜなら、ハーブは水やりや肥料は控え気味に育てた方が元気に育つからです。むしろ与えすぎは害虫被害や病気の元になるのでこまめにお世話をしたいような人には水やりや肥料を与えない期間がもどかしく感じるかもしれません。

まず、水やりは土の表面が乾いたら葉に水がかからないように土に流し込むようにしてたっぷり与えます。葉に水がかからないようにする理由は、多湿を嫌うハーブや葉が込み合いやすいハーブは株が蒸れてしまうと葉が黒く変色したり、腐敗やカビなどを引き起こしてしまうからです。

葉に多数の虫が付き、洗い落としたい場合はよく晴れた日を選んで行うようにしてください。また、水やりに限らず収穫や剪定、の良い場所に置くといった株が蒸れにくいようにする工夫も健康な株を維持するために必要です

野菜や果物は味を良くするためにそれぞれ肥料の与え方にコツがあり、追肥のタイミングや量の加減が難しいこともよくありますが、ハーブの育て方では肥料の与え方に関して難しく感じることはありません。ハーブは肥料を与え過ぎると虫が付くようになったり、香りや色が悪くなります。

肥料を与えなくても収穫量に困らないほどよく育ちますから、葉の色が黄色くなる肥料切れのサインが出るまでは与えないでおくか、ハーブの肥料を規定量通りか少し控えめに与えておくだけで構いません。夏の暑さで株が疲れていたり弱っているときは肥料を与えるとかえって根を傷めてしまうので禁物です。

 

良質なハーブを育てるために種類に合った土作りをする

ハーブの育て方でこだわりたい部分といえば土作りです。土作りはとても奥が深いので、ハーブの栽培を続けていけるようになったらぜひチャレンジして欲しいのですが、ハーブの栽培が初めての場合は市販の土を利用して下さい。

ほとんどのハーブは弱アルカリ性の土を好みます。市販されているハーブ専用の土を利用すればアルカリ性の土にするための石灰などを混ぜる必要がないので土作りの時間を短縮することができる上、土が原因の生育不良を防ぐことができます。専用の土の中でも、あらかじめ緩効性肥料が配合されている土がおすすめ

さて、ハーブと一口に言っても種類によって好む土の具合が微妙に違います。ラベンダーやローズマリーは水はけの良い土を好むのでパーライトを加えたり、水持ちの良い土を好むレモングラスやバジルにはバーミキュライトを加えると根の張りがよくなったり土の環境が合わないために起こるトラブルを予防することができます

育てるハーブが好む土で育てるとよく育つだけでなく、葉の色や香りといった食用としての質も良くなるので、ハーブのお世話に慣れてきたら土作りにもチャレンジしてみましょう

 

ハーブごとの収穫の仕方を覚えて長く収穫する

ハーブは育て方よりも十分育ってきてからの収穫が大変で、収穫しないまま放置すると育ち過ぎで食感や香りが悪くなるので食用として使うのであれば美味しい時期を逃さない用に早めの収穫を心がけます。ハーブは色々な用途があるのでたくさん収穫しても困りません。

余ったハーブは乾燥や冷凍して保存したり、ハーバルバスやドライフラワーにして楽しむ事ができます。しかし、むやみに収穫すると新芽が育たずに古い葉ばかりが残ってしまいますから、ハーブの種類に適した収穫方法で新芽を育てるための収穫をして下さい

ハーブの収穫方法は枝ごと収穫する方法と外側の葉から収穫する2つの方法があります。ミントやローズマリー、タイムのように本葉の根元から新しい芽が伸びるタイプのハーブは枝ごと収穫する方法を取ります。新しい芽が確認できたら健康な葉をいくつか残して、新芽の上の部分を枝ごと収穫します。

枝ごと収穫することによって新しい芽が伸びて枝になります。外側の葉から収穫するハーブはイタリアンパセリやチャービル、コリアンダーなど中心部分から新芽が出るタイプのハーブです。こちらの場合も収穫するときは一気に収穫すると株が弱って新芽が育たずに長期間の収穫ができなくなるので、ある程度育っている健康な葉を残して少しずつ収穫します

 

ハーブは新芽を育てることが大切

ハーブの育て方に面倒な事はあまり無いですが、種類によっては剪定が必要なものがあります。ハーブの多くは収穫や混み合った枝を収穫がてら剪定する程度で構いませんが、ラベンダーやローズマリー、ミントなどは剪定が欠かせません。剪定は病害虫を防ぐだけではなく、夏越しや新芽を育てるために大切な作業になるので忘れず行って下さい

剪定とは少し違いますが株を整えたり新芽を育てるためには摘芯も有効。バジルやミント、シソやレモンバームなど多くのハーブは摘芯することにより収穫量を増やしたり、株の形を良くすることが可能。

摘芯のやり方はいずれのハーブも簡単で、新芽の先を指で摘み取るだけです。摘み取った部分から脇芽が伸びるので、慣れないうちは勿体なく感じますが、躊躇せずに摘芯します

また、株が大きくなりすぎた場合や夏の暑さが苦手なハーブ、花を咲かせるハーブは株を切り戻しすると良い場合もあります。剪定や切り戻しには雑菌が入らないように消毒したハサミを使って下さい。

ハーブによって必要な作業や施す時期が細かく違っているので注意が必要。購入した種の袋の裏面や苗を購入時にポットに刺さっているプレートに大まかではありますが必要な作業と行う時期について書かれていますので参考にしましょう。

 

さて、ハーブは育て方自体は難しくないので、ハーブの育て方でポイントになる部分を守るだけで快適に栽培と収穫を楽しむことができます。多少お世話をいい加減にしても元気に育ってくれるハーブですが、お世話をしないとあっという間に雑草のようになってしまいます。

ハーブの種類で育て方が細かく違ってくるので、初めて育てるハーブは育て方が記載されているものを選んだり、インターネットで調べて育てるハーブに合わせた栽培をして下さい

ハーブに合った育て方をすることで収穫量や質の良いハーブを収穫できますから、まずは一株自分の好きなハーブをじっくり育てて、栽培に慣れてきたら種類を増やして個々の性質の違いも楽しみながら自分にピッタリのハーブガーデンを作ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

ハーブの育て方で必要な失敗しないための知識とは

・基本的に地植えにせず、土の上に直接容器を置かないこと
・良質なハーブを育てるには水と肥料は控えめにする
・ハーブに合わせた土作りをする
・ハーブの種類に合った方法で収穫をする
・摘芯や剪定、切り戻しを行って新芽を育てる


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