ヒヤシンスの花言葉☆神話や色別メッセージ、7つの豆知識

ヒヤシンスの花言葉☆神話や色別メッセージ、7つの豆知識
ヒヤシンスの花言葉は、花の色によってさまざまな意味合いがあります。まあるい球根からスッと伸びた茎に、たくさんの可愛い花をつける様子はなんとも魅力的ですよね。そしてその由来もまた惹きつけられるものがあるのです!

ヒヤシンスという名前は、ギリシャ神話の「ヒュアキントス」という名の美青年に由来し、ギリシャ神話の物語によると、太陽神アポロン西風の神ゼフィロスに寵愛されていたヒュアキントスが、アポロンと円盤投げに興じていたところ、その様子を見て嫉妬にかられたゼフィロスが風を起こした、とされています。

そしてその円盤は、ヒュアキントスの額に当たって、彼は死んでしまったのです。その時流れでた血から花が咲き、彼の名前からヒヤシンスと名付けられました。

そんな物語を知ると、ヒヤシンスの花言葉がぐっと味わい深いものになりますよね。そこで今回は、花の色別のヒヤシンスの花言葉について、神話の物語をたどりながらお伝えします。

 

ヒヤシンスの花言葉☆
神話や色別メッセージ、7つの豆知識

 

全般的なヒヤシンスの花言葉

【 全般的なヒヤシンスの花言葉 】

★ 「スポーツ」「ゲーム」「悲しみを超えた愛」などです。

・ どれも、先のギリシャ神話のお話に由来している言葉です。

「悲しみを超えた愛」は、意地悪心から結果的に愛する人を死なせてしまったゼフィロスの気持ちなのか、目の前で愛する人を看取ることになってしまった、アポロンの思いなのかは定かではありません。

アポロンは医学の神様でもあったので、それでも救えなかったという悲しみは、とても深いものだったのかもしれません。

★ このヒュアキントスの悲劇の物語は、モーツアルトのオペラとなっていたり、絵画や彫刻の題材としても多く取り上げられています。

 

紫色のヒヤシンスの花言葉

【 紫色のヒヤシンスの花言葉 】

★ 「悲哀」「悲しみ」

・ このほか英語ではこのヒアシンスの花言葉は「please forgive me(許してください)」というものがあります。

ヒュアキントスが死んだ後に咲いたヒアシンスは紫色といわれているので、このヒヤシンスの花言葉からも、この色はゼフィロスの深い後悔も表しています。ネガティブな花言葉からも、贈り物にするにはあまり向いていない花なのです。

 

赤いヒヤシンスの花言葉

【 赤いヒヤシンスの花言葉 】

★ 「嫉妬」、英語では「play(遊び、競技)」

・ 嫉妬に駆られた行動としては、ゼフィロスの行為は代償が大きすぎるものになってしまいました。

神話によると、初めにヒュアキントスと仲が良かったのはゼフィロスのほうで、アポロンに求愛されてヒュアキントスが心変わりしてしまったのだとか。

それを考えると、アポロンとヒュアキントスの仲睦まじい様子に、ゼフィロスがつい意地悪な風を起こしてしまったのもわかる気がします。嫉妬というと女性の代名詞にも思われますが、男性もなかなか嫉妬深いと感じる神話です。

 

白いヒヤシンスの花言葉

【 白いヒヤシンスの花言葉 】

★ 赤や紫と変わって、白のヒヤシンスの花言葉は想いに溢れた好意的なもので「こころ静かな愛」「愛らしさ」

・ 英語での花言葉は「I’ll play for you(あなたのために祈ります)」というものです。

病気のお見舞いなどには、根が付いている植物は向きませんが、好きな人のスポーツや試合の勝利を祈って贈るには、白のヒヤシンスがいいかもしれません。

 

黄色のヒヤシンスの花言葉

【 黄色のヒヤシンスの花言葉 】

★ 「あなたとなら幸せ」という花言葉を持つ黄色のヒヤシンス。

・ この花言葉は婚約中の恋人同士や新婚の夫婦にぴったり、に見えます。

ただ、黄色のヒヤシンスの花言葉は他にも「勝負」「嫉妬」なんていうものもあるので要注意です。他の花も交えた花束にしながら、伝えたいメッセージを添えて贈るように心がければ、素敵なメッセージになります。

 

青いヒヤシンスの花言葉

【 青いヒヤシンスの花言葉 】

★ 「変わらぬ愛」

・ 英語の青いヒヤシンスの花言葉も誠実さを表す「sincerity」なので、愛を伝える花としても安心して贈ることが出来ます。

ヒヤシンスはたくさんの小さな花が集まってゴージャスな印象なうえに、甘くてとても良い香り。白やピンクと組み合わせて贈るのも素敵です。

 

ピンクのヒヤシンスの花言葉

【 ピンクのヒヤシンスの花言葉 】

★ 「可憐な愛らしさ」「しとやかさ」

・ その他、「遊び」「ゲーム」という花言葉も。ピンクのヒヤシンスは、その姿からして可愛く魅力的で移り気な女性のようです。

水栽培で簡単に育てられるヒヤシンスはインテリアにも最適。女子力アップをピンクのヒヤシンスの花言葉に託して、お部屋に飾ってみても効果がありそうです。

 

いかがでしたでしょうか。可憐な花と甘い濃厚な香りを持つヒヤシンスの花言葉。色によってそのメッセージも色々です。江戸時代末期に日本に伝わったヒヤシンスは漢字で書くと「風信子」

ヒヤシンスにまつわるギリシャ神話の物語も、海外では多くの芸術作品となっていますが、日本では昭和初期に活躍しわずか24歳で急逝した詩人・立原道造の命日が「風信子忌(ヒヤシンスき)」と呼ばれています。

これは立原が生前、自費で刊行した詩集の版元を「風信子叢書刊行所」と名付けたことから。建築家でもあった彼が設計していた「ヒヤシンスハウス」も、彼の詩を愛好する多くの人の寄付により2004年にさいたま市に建築されています。

芸術や文化とのかかわりも深く、さまざまなエピソードを持つヒヤシンス。そのヒヤシンスの花言葉も、知れば知るほど魅力的な花なのです。

 

まとめ

ヒヤシンスの色で違う花言葉

・ギリシャ神話が由来した「悲しみを超えた愛」
・悲しみの「紫色」
・嫉妬の「赤」
・愛情と祈りの「白」
・幸せだけどやきもち焼きの「黄色」
・誠実さの「青」


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