あじさいの育て方できれいに咲くコツを知っていれば、ジメジメと鬱陶しい梅雨の時期も、少しは楽しく過ごせそうですよね。雨の似合う花と言えば、すぐにあじさいの花が思い浮かぶ程、あじさいは最も季節を感じられるお花のひとつ。
紫や青やピンク、白・グリーンなど、鮮やかな色で作られたグラデーションも美しく、色の種類も花の形も豊富なのが特徴的。
「あじさいは育て方が難しい」なんて声を聞くこともありますが、実はとても丈夫な植物で育てやすく、間違ったあじさいの育て方さえしなければ、毎年綺麗な花を咲かせてくれるのが嬉しいポイント!
上手なあじさいの育て方を知って、毎年楽しみたいですよね。そこで今回は、初心者さんでも簡単に育てられる、あじさいの育て方をお伝えします。
是非あじさいの上手な育て方を知って、梅雨時期の風情を楽しんでみてください。
あじさいの育て方☆
実は簡単!初心者さんの7つの手順
まずは苗を準備する
あじさいの苗は年中入手することが可能ですが、苗を植えるのに最も適した季節は3~4月または9~10月。あじさいは50種類以上とも2000種類以上とも言われる程、品種が豊富なので、お好みの咲き姿のものを選んでください。
【 あじさいの育て方☆鉢植え・地植え 】
★ あじさいは鉢植えでも地植えでもどちらでも栽培可能です。
・ 鉢植えは花色の管理がしやすく、地植えは水やりが簡単、と、どちらにもメリットがありますので、あじさいの希望の育て方によって選んでもいいかもしれません。
花の色に合わせた土を作る
あじさいが土の酸性度によって、花の色を変えるというのは有名!ご存知の方も多いかもしれませんが、白系のあじさいは、土の状態にこだわる必要はあまりありません。
【 あじさいの育て方☆色に合わせた土 】
★ 青色のあじさいを咲かせたいのであれば酸性に、ピンク色のあじさいを咲かせたいのであれば、アルカリ性になるよう土を作ればOK!
・ 土を作らなければ、もともとの色と反対の色が混じり始め、紫色のあじさいが咲いてくれるはず。
また、日本では酸性の雨が降ることでアルカリ性が弱まってしまうので、ピンク色の花を咲かせたい場合は、栽培途中で苦土石灰を一握り加えるとバッチリです。
日当たりの良い場所に置く
初心者の方の中には、あじさいは雨の日のイメージが強いために、日当たりの良い場所よりも日陰を好む花だと思っている方がいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、日陰で育てるのは、間違ったあじさいの育て方。
【 あじさいの育て方☆日当たり 】
★ あじさいの中には日当たりが不十分だと、きれいに色付かない種類がありますし、日当たりの良い場所で育てた方が、花をたくさん咲かせてくれます。
・ ただし、西日が強く当たる場所や、冬の間に寒い風にさらされるような場所ですと、土が乾燥して傷んでしまうので注意が必要です。
水の与え方
雨の風景が似合うあじさいは、イメージ通り、とても水を好む植物ですので、土の乾燥には注意!但し、鉢植えと地植えでは、水やりに関して、あじさいの育て方が大きく異なり、地植えの場合は水やりはほぼ不要。
【 あじさいの育て方☆水やり 】
★ 地植えの場合は、苗を植えて1週間ほどしっかりと水をやった後は、自然の雨だけで十分。
・ 鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにしてください。鉢の底から水が流れ出るくらいの量が目安です。
肥料の与え方
あじさいの花をたくさん咲かせたいのであれば、適度な肥料を与えるのがあじさいの育て方のポイント!
肥料の与え方は花が咲く前と花が咲いた後で異なり、花が咲く前はその年の花を咲かせるため、花が咲いた後は翌年の花を咲かせるためのものになります。
【 あじさいの育て方☆肥料 】
★ 花が咲く前の肥料は「寒肥」といい、1~3月の間に穏やかな効き目のものを選ぶのがコツ。
・ 「追肥」となる花後の肥料は、即効性のあるものか液体のものがオススメ!
剪定をする場合は注意が必要
あじさいを切らずにそのまま育てることができるのであれば、剪定は必ずしも必要ではありません。しかし、スペースの問題や鉢植えで形を整えたい場合は、花が咲いた後に切り戻しを行います。
その際に注意しないといけないのが、ハサミを入れる場所。
【 あじさいの育て方☆剪定 】
★ あじさいはその年咲いた花の2節下から、翌年の花の芽を出します。間違ってこの場所を切り落としてしまうと、翌年に花が咲きません。
・ ですから剪定を行う場合は、花芽の位置がどこかがわかりやすい、花が咲き終わってすぐか、花芽が育って目視できる10月以降にしてください。
鉢植えはこまめに植え替える
あじさいは根の生長が早く、根詰まりを起こしやすい植物。
【 あじさいの育て方☆植え替え 】
★ 庭植えであれば植え替えは必要ないので、お手入れも簡単!
・ 鉢植えで育てるのであれば、1~2年に一度、花が咲き終わった7月下旬頃に一回り大きな鉢に植え替えを行ってあげましょう。
もしあじさいを増やしたい場合は、切り戻した枝を使って挿し木で増やすことが可能です。
いかがでしたでしょうか、決して派手な花ではありませんが、とても情緒的な花を咲かせるあじさい。あじさいの咲く美しい景色は、梅雨の時期だからこそ楽しむことができる情景と言えます。
あじさいは育て方や土の状態、その日の天候や湿度によって、色の濃淡を変化させるので、とても不思議で、その分、育てる楽しみも多い花なのではないでしょうか。
ご自宅であじさいが咲くようになれば、今日はどんな色の花を咲かせているんだろうと、「毎日あじさいを観察したくなる」、「あじさいの変化が毎日の楽しみ」と言う方も…。もしかすると、雨の日が待ち遠しくなるかもしれません。
咲いた花も丈夫なので、切り花で飾ったり、生花のリースを作ったりドライフラワーにしたりと、様々な楽しみ方ができるのも嬉しいポイント。是非あじさいの育て方を覚えて、憂鬱な梅雨のシーズンを楽しく過ごしてください。
まとめ
初心者があじさいを育てるポイント
・苗は3~4月または9~10月に植える
・青系のものは酸性、赤系はアルカリ性
・乾燥を避け、日当たりの良い場所選び
・鉢植えはたっぷりの水、地植えは水やりなしもOK
・寒肥は緩やかな効果、追肥は即効性のあるもの
・剪定を行う時、翌年の花芽の場所に注意
・鉢植えは1~2年に一度植え替える