ホホバオイルの使い方は、現代では食用に使われることはほとんどなく、アロマテラピーに欠かせないマッサージオイルのベースとなる「キャリアオイル」が有名です。
ホホバオイルは、水分が少ない南米の砂漠地帯でも育つ、乾燥に強いツゲ科の植物から抽出したオイルです。この植物の種子から作られるホホバオイルは、「砂漠からの黄金の液体」と呼ばれ、食用を始め、さまざまな用途に利用されてきました。
アロマテラピーに使うエッセンシャルオイルは、植物のエキスを凝縮していて、そのまま原液で使うと刺激が強すぎるため、キャリアオイルと呼ばれる植物油で希釈して使います。
その希釈用のキャリアオイルとして、ポピュラーなのがホホバオイルの使い方。アロマテラピーファンとしては、一度しっかりと学んでおきたいですよね。そこで今回は、様々なホホバオイルの使い方と、アロマケアに欠かせない理由をお伝えします。
ホホバオイルの使い方☆
アロマケアで欠かせない7つの理由
浸透力がバツグン
肌への浸透力の強さが、ホホバオイルの特徴のひとつ。その理由はホホバオイルが、人間の肌とよく似た組成をしていることによります。
【 ホホバオイルの「ワックスエステル」 】
★ 他のオイルが脂肪酸とグリセリンで出来た油脂であるのに対して、ホホバオイルは「ワックスエステル」という成分です。
脂肪酸と脂肪族アルコールから構成されているロウ類で、油脂とは違う構造になっています。
【 ワックスエステルの魅力 】
★ 肌を潤わせ弾力やハリを保ってくれるもので、人間の肌の角質にも30%程度含まれています。
・ この肌と同じ成分の含有量が、ホホバオイルは他の植物に比べて非常に多く、重量の50%以上を占めているのです。
刺激が少なく肌質を問わずに使える
アロマテラピーで、エッセンシャルオイルを使ったマッサージをする場合、マッサージオイルやクリームの材料としてキャリアオイルを使います。
【 ホホバオイルの使い方:キャリアオイルの条件 】
★ 食用のオイルに酸化防止剤などが添加されているのに対して、キャリアオイルは無添加の100%ピュアオイル。
・ 低温圧搾という栄養分を損なわない製法で作られています。
中でも、ホホバオイルは肌の状態によって皮脂を抑えたり、分泌を促したりと、皮脂のバランスを整えてくれるので肌質を問わず使うことが出来ます。
香りが無く合わせやすい
キャリアオイルには、肌のアロマトリートメントの際に滑りを良くするほか、エッセンシャルオイルの揮発を防いでくれる働きもあります。
【 ホホバオイルの使い方;希釈濃度 】
★ キャリアオイル50mlにエッセンシャルオイルは約10滴、1%の割合になるよう混ぜて使います。
そのため、香りの強いキャリアオイルの場合は、合わせるエッセンシャルオイルが限られるなど、使いにくい点も出てきます。しかしホホバオイルはほとんど香りが無いので、合わせる香りを選ばず使うことが出来ます。
アンチエイジングに効果的
ホホバオイルには、肌にうれしい栄養が多く含まれています。
【 ホホバオイルの使い方:アンチエイジング 】
★ 抗酸化作用に優れたビタミンEは、シミ・しわの防止、肌の新陳代謝を高めてくれるので、アンチエイジングに効果的です。
・ また、肌の潤いや弾力を守ってくれるビタミンAも含まれています。
ホホバオイルのワックスエステルは、年齢とともに低下した肌のバリア機能を補う働きをしてくれます。肌の皮脂の代わりに、乾燥などによるダメージから肌を保護してくれます。
全身に使えて、高い保湿効果がある
肌の成分と近いホホバオイルは、その高い浸透力でしっかりと肌を保湿してくれます。
【 ホホバオイルの使い方:アロマトリートメント 】
★ エッセンシャルオイルの薬効を肌の内部まで浸透し、効果的に届けてくれます。
・ 酸化しにくく洗い流す必要がないので、髪の毛や頭皮、全身の保湿に使うことが出来ます。
特に乾燥している部分には直接ホホバオイルを塗布すると即効性がありますが、普段使っているスキンケア用品に少量混ぜて使うのもおすすめです。
肌の汚れを浮かせて取り除く
汚れを落とす効果があるので、頭皮のマッサージに使うと、余分な皮脂を落とし頭皮の皮脂バランスを整えてくれるので、抜け毛の予防も期待できます。
【 ホホバオイルの使い方:クレンジング 】
★ 肌になじみ毛穴の汚れを浮かせて落としてくれます。
・ 落としにくいメイクの時は、いつものクレンジングにホホバオイルを少量混ぜて使用すると、汚れもメイクもすっきり落ちて、潤いも保てます。
炎症抑え、高い抗菌効果がある
ホホバオイルの抗菌作用は、アトピー性皮膚炎の治療に効果的とされています。アトピー性皮膚炎の悪化原因の一つに、黄色ブドウ球菌の増殖があるのですが、この菌を含む皮膚表面の雑菌を、ホホバオイルは死滅させたという研究結果があります。
【 ホホバオイルの使い方:アトピー性皮膚炎 】
★ 伸びが良くなじみやすいホホバオイルの塗布で、肌のバリア機能を回復させ、傷ついた皮膚を修復する効果もあります。
菌に対しては強力なホホバオイルですが、肌には低刺激なので、赤ちゃんのおむつかぶれなどにも安心して使うことが出来ます。
ホホバオイルの使い方や特徴・効果は、いかがでしたでしょうか。ホホバオイルの使い方は、シミやしわ、乾燥をはじめ皮膚炎や頭皮ケアなど、肌のあらゆる悩みに答えてくれる、万能です。
ホホバオイルの使い方は、使い勝手の良さが魅力で、さらに買いやすいという点にもあります。香りが少なく伸びや浸透力がいいので、肌の状態や年代・性別問わないホホバオイルの使い方が出来ます。家庭に1本あるとみんなの肌に活用できます。
また、価格も100mlで1000円台からと手ごろ。同じキャリアオイルとして使われている他のオイルに比べても、購入しやすい価格です。
肌の乾燥やしわが気になる、という方はもちろん、健康な肌を保つためにも、毎日のスキンケアのためにホホバオイルの使い方をマスターしちゃいましょう!
まとめ
ホホバオイルの使い方と魅力
・ホホバオイルは浸透力がすごい!
・低刺激でどんな肌にも安心して使える
・合わせる香りを選ばず、キャリアオイルに最適
・アンチエイジングにも効果的
・しっとり高い保湿力でアロマトリートメント
・毛穴がすっきりする、クレンジング
・アトピーにも役立つ、ホホバオイルの塗布