疲れを癒し、身体をほぐす事ができる、マッサージオイル。お気に入りの香りで癒されれば、心からリラックスできる点が良いですよね。アロマを原料とした物の中には、非常に多くの種類があり、「どれが自分に合ったものなのか分からない…」と戸惑う事があるのではないでしょうか。
お店で香りを嗅いで気に入ったとしても、肌質に合わなかったり、自分の目的とは違った効能を持ったマッサージオイルを使った場合は逆効果になってしまうこともあります。どのような点に配慮すれば効果的に使用できるのか、気になりますよね。
そこで今回は、初心者さん必見のマッサージオイルの選び方・使い方をお伝えします。マッサージオイルの特徴をきちんと知り、自分と相性の良い物を選ぶ参考にしてみてください。
肌質と合っているか、パッチテストを事前に行う
マッサージオイルを選ぶ際にまず優先すべきポイントは、「自分の肌質と合っているかどうか」という点を見る事です。敏感肌の方や肌が弱い方は、100%植物性のオイルを選ぶと安心です。
「肌がかぶれたりした経験は無いなぁ」という方でも、購入後は必ずパッチテストを行ってから使用しましょう。お気に入りの香りであっても、自分の肌質と合っていなければ、逆効果になってしまいます。
~パッチテストの方法~
1. 二の腕の内側の柔らかい部分に少量のオイルを塗る。
2. 1日から2日ほど様子を見る。
3. 肌が赤くなったり、痒くなったりしなければOK!
キャリアオイルとエッセンシャルオイルを混ぜて、マッサージオイルを自作する場合は希釈濃度1パーセントで上記のパッチテストを行ってください。
オイルの中でも刺激が強いフェンネル・スイートやシナモン・リーフ、ペパーミントなどは、稀に肌がヒリヒリする事もあります。異常を感じた場合は水で洗い流し、低刺激のオイルを選ぶようにしてください。
目的によってオイルの種類を選ぶ
「種類がありすぎて、どんなオイルを選べば良いのか分からないよ~」とお困りの方は、自分が求めている効果に合わせてオイルを選んでみましょう。テクスチャーも違えば香りも異なりますので、まずは知名度が高いオイルから試してみるのも良いかもしれません。
アンチエイジングをしたいなら→マカデミアナッツオイル
ニキビ予防をしたいなら→ココナッツオイル
お肌のくすみが気になるなら→アルガンオイル
ふっくらお肌を作りたいなら→ホホバオイル
さらっとしたテクスチャーが好みなら→グレープシードオイル
これらのオイルをベースにアロマを希釈すれば、香りの幅も広がります。目的別のおすすめエッセンシャルは以下の通りです。
心を落ち着かせたいなら→ラベンダー
やる気を出したいなら→グレープフルーツ
目を覚ましたいなら→ローズマリー
自分好みの香りやテクスチャーを選ぶなら、専門店で店員さんに相談しながら決めると相性の良い物に巡り合えるでしょう。
自作する場合は希釈率1%以下にして、早めに使い切る
植物油のキャリアオイルと、精油のエッセンシャルオイルを混ぜてマッサージオイルを自作したい場合は、希釈して濃度を薄める必要があります。
エッセンシャルオイルのビンには、1滴が0.05mlずつ出るようにドロッパーが付いています。これを利用すれば、50mlのキャリアオイルに10摘垂らして濃度1パーセントにするなど、測る際も簡単です。
濃度が高いと肌が荒れる事があります。全身用のマッサージオイルは希釈率1パーセント、顔用のマッサージオイルは希釈率0.5パーセントにするなど、目的に応じて薄めてから使用しましょう。
手作りのマッサージオイルは冷暗所で保管します。酸化しやすいものもあり長時間の保存が利かないので、少しずつ作り、1ヵ月以内に使い切るようにしてください。
揉み返しに注意して、滑らせながらマッサージする
マッサージオイルは、手のひらに伸ばし、身体の末端から上へと広げながら体をほぐします。疲れを感じる部分のツボを押したり、リンパを流すイメージでマッサージしてみましょう。
マッサージオイルの使い方のポイントは、力を入れすぎない事です。あまり揉みすぎてしまうと、翌日以降に痛む「揉み返し」の現象が起こります。疲れている部分は痛くなりすぎない程度にツボを押さえ、毛細血管や筋肉細胞を壊さないように注意しましょう。手のひらや指の腹を使い、滑らせたり撫でるような感覚で優しく使用してみてください。
今回はマッサージオイルの選び方と使い方についてお伝えしました。非常に多くの種類が楽しめるオイルは、テクスチャーや香り、効能などにそれぞれ違いがあります。まずはパッチテストを行い、自分の肌質と合っている事を確認しましょう。
また、オイルに含まれる成分や栄養価によって、アンチエイジングが出来たり、疲れを癒したり、肌荒れを防止するなどのメリットを感じる事が出来ます。オイルを選ぶ際は、自分がどのような目的で使用するのかを考えながら、マッチするものを選んでみましょう。
マッサージはつい指の腹でグイグイと押したくなってしまいますが、揉み返しを防ぐ為にも、ゆっくりと時間をかけて身体を癒してあげてください。本記事を読み、興味が湧いた方はぜひ相性の良いオイルを選んで使ってみましょう。