もずくの栄養効果が嬉しいものなら、カロリーも低く、料理の副菜にもなるだけに、何かと便利ですよね。ただ、もずくが好きな女性多い一方、男性は「酸っぱい!」と、敬遠する方も多いのではないでしょうか。
もずくの食べ方・調理方法は簡単で、ほとんどの方はお酢と一緒につるっと食べるのが一般的。特に暑い夏の食欲のないときには、食べやすい食材です。
市販のものでも、三杯酢に入ったカップ状の入れ物で販売されている事がほとんど。ただ、もずく自体はほとんど味がありません。
また、沖縄ではもずくの天ぷらもありますし、もずく味噌汁などもメニューもあり、実は味がない分、どんな料理にも合う食材のひとつなのです。三杯酢ではなく、ポン酢などとも相性が良い食べ物となっています。
「能ある鷹は爪を隠す」ならぬ、「能あるもずくは爪を隠す」…、秘めたるもずくの栄養を知れば、家族で食べたくなること、間違えありません!そこで今回は、もずくの栄養や意外な効果など、秘密をお伝えします。
もずくの栄養に驚き☆
毎日食べると期待できる効果とは
主なもずくの栄養素
まず始めに、もずくの栄養素を見ていきます。
【 主なもずくの栄養素 】
・フコダイン
・アルギニン酸
・キシロース
・アラキドン酸
・ビタミンC
・ビタミンK
・ミネラル
・エイコサペンタエン酸(EPA)
・カロテノイドの一種フコキサンチン※ ミネラルはマグネシウム、カリウム、リン、ナトリウム、鉄が入っています。
などなど、あのもずくにたくさんの栄養がギュッと詰まっているなんて驚くばかりですが、ダイエットや栄養サプリメントで聞いた名前もあるのではないでしょうか。例えば「EPA」などの栄養素の名前は、はテレビでもよく聞くようになりました。
「青魚が苦手…。」という人にはもずくはお勧めかもしれません。ちなみにもずくの旬な季節は、春先~初夏にかけての4月ごろから6月ごろまでです。
もずくの栄養がもたらす、女性が喜ぶ効果
もずくの栄養素の中でも、一押しの成分は「フコダイン」です。もずくは、トロっとした粘り気がある食品ですが、あのトロっとした成分が、ダイエットにも一役買ってくれるんです。
【 もずくの栄養☆ダイエット効果 】
★ 食前にもずくを食べると、胃の中で膨らみ満腹感が得られます。食べ過ぎを防ぐことにつながり、いつの間にか減量しているケースが多いのです。
・ さらに、「フコキサンチン」と呼ばれるもずくの栄養素は、体内に吸収されると、余分なエネルギーを熱に変えてくれる、嬉しい効果が期待できます。
そのうえ腸内の善玉菌のえさになるので、腸内環境も正常に近づけるので、結果的に、便秘解消に繋がるのも、嬉しい効果ではないでしょうか。
女性にはうれしいお肌への効果も期待大。肌の保湿を高め、ハリつやを与えてくれます。しわも抑えてくれる自然の美容液のような成分なのです。
小さなドクターの力
もずくの栄養のフコダインですが、「小さなドクター」とも言われる、一部では知る人ぞ知る栄養素でもあります。例えばこの「フコダイン」は、胃の中にいるピロリ菌を吸着、体外へ排出してくれるのですが、実は、日本人の50%がピロリ菌保菌者です。
特に中高年の方々は、水道が完全に整備されていない時代に幼少期を過ごしてるため、水からピロリ菌を拾ってしまうのが原因でもあります。
【 もずくの栄養☆ピロリ菌の排出 】
★ ピロリ菌で傷ついた胃の壁も修復、抗酸化力が強い「フコダイン」はナチュラルキラー細胞も活性化してくれます。
・ そのため、何とがん細胞をも死滅させる力があるんです。
がん細胞のDNAに自滅するようプログラムを送り、死滅させるという仕組みとなり、さらに死滅しないがん細胞には表面に穴をあけて、毒素を出して破壊するとも言われています。
今はまだ基礎研究の段階ですが、マウスの実験では目を見張る成果が出ているのです。
生活習慣病の改善
もずくの栄養素に含まれる「アルギニン酸」に注目してください。
【 もずくの栄養☆血液の健康 】
★ この成分は体内にある余分な塩分を排出し、高血圧の予防に効果があります。
・ この時、悪玉コレステロールも一緒に体外へ排出してくれるので、脂質異常症の方には、ぜひ摂ってほしい食物です。
血液の健康を保ってくれる強い味方、…といったところでしょうか。
ビタミンは強い味方
もずくの栄養には、ビタミンも含まれています。ビタミンAとビタミンKなのですが、このビタミンもなかなかいい仕事をしてくれます。
【 もずくの栄養☆ビタミンA、K 】
★ ビタミンAは免疫力を高めてくれるので、ぜひ、もずくを一日に1パックは必ず食べてみてください。
・ また聞きなれないビタミンKですが、この栄養素は骨の形成に不可欠な栄養素で、血液を濃度を正常にしてくれる、大切な役割があります。
ケガをしたとき出血が止まり血が固まるのは、ビタミンKがあるから…。生まれたばかり赤ちゃんに、「ビタミンK2シロップ」を必ず投与することも、お母さんなら思い出すかもしれません。
腸内の細菌と仲のいいこのもずくの栄養は、新生児の腸内にはまだなく、しかも真っ新な腸にはとどまりにくいので、強制的に与えているということなんです。
いかがでしたでしょうか、今回はダイエットや生活習慣病の予防にも役立つ低カロリー食品である、もずくの栄養についてお伝えしました。これだけ女性の美容や健康に役立つ食品なら、毎日でも食べたくなるのではないでしょうか。
ただ、ひとつだけ注意したいのが「ヨード」の存在です。もずくの栄養素に含まれているヨードは、抜け毛や薄毛にも効くと言われ、毛母細胞を活性化してくれる成分でもあります。
ただ、このような注目したいメリットが多い一方で、このヨードは甲状腺に働きかけ、ホルモン分泌を助ける働きがあるのです。確かに一時的なヨードの過剰摂取だけであれば、余分は体外に排出され、体が甲状腺の機能を抑えてくれるので、問題ありません。
しかし、長期間たくさんのヨードを取り続けると、甲状腺機能低下症を発症する場合もあるのです。むくみ、全身のだるさ、便秘、体重増加などの症状となります。
さらには、女性では生理が止まったり、重症の人だと甲状腺腫の発症にもなり兼ねません。そんなヨードの影響を回避するには、一日の摂取量を守ることが大切です。
ヨードの摂取上限は1日3mg、一方もずくのヨード含有量は2.6mgです。長期間摂取するダイエットを考えているなら、1日1パックに抑えて、賢くもずくの栄養を美容に活用してください。
まとめ
毎日食べると嬉しい、もずくの栄養
・もずくを食前に食べて、食べ過ぎ防止!
・お肌のハリつや、しわなどに効果がある
・胃潰瘍、胃がんなどの胃壁の修復も期待大!
・悪玉コレステロールも低下させる
・食べ過ぎると甲状腺の病気になることもある
・1日1パックにとどめておく事