虫除けアロマの効果的な5つの使い方


外に出る機会が増えると虫除けにも気を使いますよね。最近は虫除けスプレーにもアロマの力を利用したものが増えています。ナチュラルな香りで低刺激、赤ちゃんや高齢者など抵抗力の低い肌やペットにも使えるスプレータイプの虫除けアロマスプレーはとても人気があります。

植物は自分が食べられるのを防ぐために、虫を遠ざける成分を持っています。特にハーブは人間には良い香りだと感じられる香りが虫にとっては寄り付きたくない香りのため、心地良い状態で虫だけを遠ざけることが出来るのです

ハーブやアロマに使う精油には虫が嫌う成分が含まれていますが、すべてがそうではなく種類によって虫に対する効果のある・なしは違ってきます。そこで今回は虫除けアロマの効果的な使い方についてお伝えします

 

虫除けアロマの効果的な

5つの使い方

 

夏の最大の敵「蚊」を寄せ付けないために

夏になるとガーデニング売り場に「蚊連草(かれんそう)」という名がついた地味な草が並んでいるのを見たことはないでしょうか。これはセンテッドゼラニウム(匂いゼラニウム)というハーブで、赤やピンクの花が咲くゼラニウムとは違いますが、「シトロネラル」という成分を含んでいます。

これは蚊が嫌うのはもちろん、人間の出す二酸化炭素に反応して寄ってくる蚊に対して二酸化炭素察知能力を低下させるという驚きの効果も!まさに虫除けアロマの原型なのです。ベランダや庭でガーデニングの水やりなどを行う時など、蚊連草を近くに置くと効果的です。レジャーなどで屋外に長くいる時には、手作りの虫除けアロマスプレーを。

蚊の嫌う香りであるゼラニウム・レモンユーカリ・ラベンダー・レモングラスなどを好みに合わせ合計10摘を無水アルコール5ml、精製水45mlを混ぜた遮光性のスプレー容器に入れて良く振り、服や網戸、室内にスプレーします。肌の弱い方は直接肌にスプレーするのは避けましょう。また防腐剤を使っていないので2週間を目安に使い切って下さい。

 

ダニを寄せ付けなくなるハッカ(ミント)

カーペットや布団、ソファにクッションと家の中にダニのいる場所はたくさん。特にハウスダストアレルギーを持っていたりすると1年中ダニ対策をしなければならないのが悩みの種ですよね。

ダニの完全撲滅はかなり難しいですが、少しでも数を減らすことが現実的な目標でしょう。ハッカ(ミント)に含まれているメントールには、殺ダニ・ダニ増殖抑制効果があることが確認されています

全てのダニに100%有効ではないものの、その効果は市販のダニ除けスプレーにもメントールが配合されていることからも明らかです。ミントは精油としてペパーミントやスペアミントなどがありますが、中でも日本に古くからあるハッカを使ったダニ除けスプレーが話題になっています。

ハッカ油 2cc (スポイトで約40滴)、無水エタノール 10ml、水90mlをガラスのスプレー容器に入れてよく振り、畳や布団にスプレーするとダニ除けに効果的。夏は清涼感も味わえるのでおすすめです

 

ゴキブリも嫌いなメントール

ダニに効果を発揮したハッカやミントに含まれるメントールは、虫除けアロマの優等生。見るだけでぞっとするゴキブリにも効果を発揮します。方法はまず、キッチンの戸棚やガス台の下などゴキブリの出やすい暖かい場所を中心に、アルコールでよく拭きます。

次にハッカ油かミントを洗面器の半分程度の水に4~5摘垂らして、その中でタオルカ布巾をすすいできつく絞ってからもう一度拭いて下さい。もしあれば、クローブの精油をコットンに4~5摘垂らしたものを小皿に置いて、ゴキブリの出やすい場所に置いておくと効果がアップします

 

コバエが嫌う柑橘系やメントールの香り

一昔前のようにハエたたきやハエ取り紙を使うことはなくなった代わりに、夏のキッチンで憎らしい存在なのがコバエです。生ゴミが大好きなコバエは、シンクのちょっとした野菜くずや食べ残しも見逃しません。そんなコバエには苦手な香りがけっこう多いのです

ダニやゴキブリにも不評なメントール、蚊が苦手とするシトロネラルの他、オレンジに含まれるリモネンも苦手です。シナモンやクローブもダメなので、これらの精油を2~3酒類組み合わせて無水エタノールと水道水で作ったスプレーをゴミ箱、シンクにスプレーしておくだけでコバエともさようなら

 

衣類の虫除けにハーブや精油のサシェを

お気に入りの衣類を取り出して着ようとしたら穴が開いていた・・・。こんなことがあると一気にテンションが下がりますよね。虫食いの犯人は主にヒメマルカツオブシムシという小さな虫

生命力が強く2年以上生きるものもいるほどの厄介な存在です。そうならない為にはしまう時の防虫対策が重要ですが、市販の防虫剤が苦手という方も多いのではないでしょうか。市販の防虫剤の主な成分は「パラジクロルベンゼン」「ナフタリン」「樟脳(しょうのう)」です。

それらは揮発性で空気中に拡散されるようになっています。いずれも毒性があり、タンスやクローゼットを開け閉めする時に少なからずその毒を吸い込むことになります。また小さいお子さんやペットのいる家などでは万が一口に入ったら大変危険です。

そういう時には手作りの虫除けアロマの防虫剤で撃退です。衣類の虫除けにアロマを使う方法で手軽なのはドライハーブのラベンダーに精油を1~2摘垂らして混ぜ、お茶のパックに入れて布の小袋に入れたサシェを入れること。

より本格的に虫除けアロマの防虫剤を作るにはラベンダー・ペパーミント・レモングラス・ティートリー・ユーカリ・シダーウッドなどの精油を好みの組み合わせでブレンドして重曹に含ませたものを布の袋に入れると効果的です

 

いかがでしたでしょうか。現在、防虫剤や殺虫剤に使われている化学成分も、元々は除虫菊や樟脳などといった植物に由来している成分を凝縮させたり合成させたものがほとんど。その意味でも虫除けとアロマは昔から縁が深いということがうかがえます

虫除けにアロマを使う際は香りが弱くなってきたらその都度足すことを忘れたくないもの。また、虫除けアロマスプレーを手作りする場合は、精油によっては肌に刺激を起こすこともあるので必ずテストをしてから全身に使うようにして下さい。

精油は虫除け以外にも使い道がたくさんあるので、お伝えしたものを何本か揃えておくと経済的でもあります。アロマの力を上手に利用して、嫌な虫を近づけないようにしましょう。

まとめ

植物のパワー、虫除けアロマで虫を撃退する効果的な使い方

・蚊連草や蚊の嫌いなシトロネラルスプレーで蚊を撃退
・ダニ除けのサポートにハッカ(ミント)のメントールを利用
・キッチンをミント水で拭いてゴキブリ除けに
・コバエが苦手な柑橘系とメントール
・ラベンダー、重曹に精油を混ぜたサシェで衣類の虫除け


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