ネギ栽培に重要な5つのポイント


ネギの栽培は放っておいても大丈夫と言っても良いぐらい簡単なためお世話が疎かになりがちですよね。ですが、簡単だからこそ美味しいネギを育てなければ勿体無い!ほんのちょっとお世話をプラスするだけで、美味しいネギを育てられます。

ネギの栽培は注意しなくてはいけない部分が多いものの、育てるにあたって難しい作業は一切ありません。ですから、ちょっとお世話を頑張って美味しいネギを栽培して下さい。食卓に欠かせない存在のネギを美味しく育てられるようになればもうスーパーでネギを買わずに済みますよ。

パックで売られているカットネギなどは傷みやすく余らせてしまいがちですが、家庭菜園のネギならいつでも使いたい分だけを使うことが出来ます。そこで今回はネギ栽培の重要なポイントについてお伝えします。

ネギの種は意外と繊細

芽が出てからは丈夫なイメージの強いネギですが、種からネギを栽培する時は管理に注意が必要。ネギの種は乾燥すると芽が出にくくなるので、種を蒔いた後は不織布などをかけて土が乾かないようにして下さい。ここで注意しなくてはいけないのは日光を遮らないようにすること。

確かに日陰に置いておくと土が乾きにくくなりますが、ネギの種は日光を浴びないと発芽しません。種は1cm間隔で蒔き、芽が出た後は草丈が6cm〜7cm程の時に1.5cm間隔で間引きし、10cmまで伸びたら3cm間隔になるように間引きします。注意したいのがネギの種の寿命は1〜2年と短いこと。

購入から月日が経ったネギの種を蒔いて芽が出ない場合は勿体無いかもしれませんがその種は諦めて、新しい種を購入し直す方が無難。もし苗が手に入るなら手軽で収穫までも早い苗から育てることがおすすめ。

 

ネギの植え付けと水やりの注意点

苗の植え方にも注意が必要で、葉ネギの場合は種蒔きの後そのまま育てて構いませんが、長ネギの場合は一手間かけなくてはいけません。長ネギの白い美味しい部分は土に隠れて日が当たらない部分になるので、白い部分の長いネギを作るためには深い位置にネギを植える必要があります。

そのために、種から育てた苗も一度植え直して下さい。まずは土を一定量入れ、ネギが倒れない程度の土を残して溝を掘ります。そして作った溝の底にネギの苗を植え付けます。植え付け後に一度だけ水やりをして、その後は葉がぐったりとするまで水は与えず放置しておいて下さい。収穫まで極力水を与えないようにすることで病気を防ぎます。

 

ネギと言えど良い環境づくりを心がけて

ネギは丈夫な野菜で、余ったスペースに何気なく植えている家庭も多いのですが、美味しいネギを栽培したいなら日当たりの良い場所で育てることが必要不可欠。そしてネギは多湿を嫌う野菜ですから、水はけの良い土で育てて下さい。

酸性の土を嫌うので、石灰を撒いて土の酸性度を整えておくことも大事です。石灰を撒いた後はよく土を耕し、3週間後に植え付けましょう。また、ナメクジやアブラムシなど、意外にも害虫被害に合うことが多い野菜なので、日頃の観察はこまめに行って。ウイルス病をもたらす害虫も多いので、日当たり、水はけ、風通しは常に良い状態にしておきましょう。

さび病やべと病が発生してしまうことも多く、特に5〜6月や10〜12月は注意しなくてはいけません。薬剤散布で予防が可能なので、確実にネギを栽培したいのなら薬剤散布も視野に入れておいて。

そしてネギの栽培で見落としがちなのが雑草対策。生育が遅いネギに雑草は大敵です。養分を奪われ枯れてしまうこともあるので、マルチングで予防したり、見つけ次第抜き取って雑草が増えないように心がけて下さい。

 

土寄せをしてみよう

ネギの栽培で忘れてはいけないのが「土寄せ」作業。土寄せというのは白い部分の多い質の良いネギを作るために欠かせない作業で、植え付け後1ヶ月程したら最初の土寄せを行います。

まず、バランスの良い野菜用の化成肥料などを撒き、よく混ぜながら脇の土を崩しながらネギの葉の分け目の4cm〜5cm程下まで土を被せます。その後は1ヶ月ごとに同様の方法で残り3回、土寄せを行って下さい。

ネギの栽培で行う土寄せは合計4回で、最後の1回だけは追肥は必要ありません。他に土寄せをする際注意しなくてはいけないポイントは被せる土は必ず葉の分け目の下で止めておくこと。葉の分け目部分に土がかかると、成長が止まったりそこから腐敗する可能性が高くなるからです。

 

ネギ坊主が出来てしまった場合

十分育ったネギの苗が一定期間低温下にあるととう立ちしてしまう場合があり、とう立ちすると一般的にネギ坊主と呼ばれる花芽が出来てしまいます。ネギ坊主は成長の妨げになりますから、早めに摘み取って下さい。

ネギ坊主が出来るのを防ぎたいなら、収穫できる大きさになった時点で収穫してしまいましょう。ネギの収穫時期は青ネギなら緑の部分の成長が止まってからおよそ40日後、白ネギの場合は寒さに当ててからの収穫がおすすめ。ネギは連作しても問題のない野菜なので、また新しい種を蒔いて新たなネギを育てると良いですよ。

 

さて、ネギは傷みやすい野菜ですが、たくさん収穫できたら新聞紙に包んで冷暗所に保管しておくと長持ちします。ネギを自宅で栽培できるようになったら食費の軽減にもなりますよ。

ネギの種は短命ですから、どんどん育ててあげてくださいね。ネギの栽培で重要になるのは苗の植え付けと土寄せ。葉ネギの場合は不要ではありますが、覚えておいて損はありません。

最初は慣れない作業で難しく感じるかもしれませんが慣れると簡単なもので、ネギの栽培の中の4回の土寄せで習得出来ます。美味しいネギを育てる栽培の仕方は今回お伝えしましたから、ひとつずつ実践してみて下さい。植えっぱなしのネギとは一味違う、甘みのあるネギを自宅で栽培してみてはいかがでしょうか。

まとめ

ネギ栽培で重要なポイントとは

・種から育てる場合は乾燥しないように注意が必要
・水はけの良い土に植えて日当たりの良い場所で育てる
・雑草はこまめに摘み取ろう
・収穫までに4回の追肥と土寄せを必ず行うこと
・ネギ坊主が出来る前に収穫する方が良い


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