夏野菜の定番であるオクラは家庭菜園で手軽に育てることのできる野菜です。自宅で栄養がたっぷりで美味しいオクラを栽培できるのはとても嬉しいですよね。長く収穫ができるので初心者の方にも人気で、プランターでの栽培に向いている野菜です。
お庭やベランダで場所を取らずに栽培できるのはポイントが高いです。オクラはご存知の通りネバネバが特徴の野菜です。これは「ペクチン」という栄養素が入っているためです。また、ベータカロチンやカリウム、カルシウムも豊富に含まれているため健康や美容にとても良いです。
オクラはアフリカが原産なので暑さに強く、気温が高くなると良く育つのが特徴です。オクラはハイビスカスと同じアオイ科なので淡い黄色の美しい花を一度だけ咲かせることで知られています。収穫するまでの過程も楽しみの一つです。そこで今回はオクラ栽培、プランターで増やす5つの方法についてお伝えします。
オクラ栽培、プランターで
増やす5つの方法
オクラの栽培に準備するもの
オクラの栽培は種からと苗からのどちらからでも育てることができます。種をそのままプランターにまく場合は前日に一昼夜、種を水に浸しておき、水分を含ませて発芽しやすくします。育苗ポットに種をまいて苗を作ってから植えつける方法もあります。家庭で育てる範囲であればホームセンターなどで苗のポットを購入した方が簡単で育てやすいです。
準備するもの
・オクラの種・・・(種から育てる場合)
・オクラの苗・・・緑が濃く葉にツヤがあるものが好ましい。
・メッシュ付きプランター・・・深型で50~60㎝くらいのもの。
・長めの支柱・・・根を深く張り、丈が大きくなるオクラを支える。
・培養土・・・土に肥料がブレンドしてあります。
・鉢底石・・・水はけをよくするためにプランターの下に敷き詰めます。
オクラの植え付けの順序
オクラの栽培に適した生育温度は20度から30度です。十分気温が上がってから種まきや植えつけを始めます。気温が上がらないと発芽をしないことから種まきは気温が20度以上になってから行います。
1か所に5~6粒ほどまき1㎝ほど土をかぶせて軽くおさえます。苗の植え付けは地域や品種によって異なりますが、4月下旬から6月下旬に行います。水はけを良くするメッシュ付きプランターに鉢底石を全体に敷き、培養土を入れます。
根鉢と同じ大きさの穴を掘り、たっぷり水をやり水がひいたら根鉢を崩さないように丁寧にポットから苗を取り出して植えます。株と株の間は窮屈にならないように30㎝以上あけます。植え終えたらまわりの土を株元に寄せて押さえて株を安定させ水やりをします。元気に育ってもらうために日当たりの良い場所に置いておきます。
オクラの栽培をするポイント
オクラの栽培で重要な水やりは土の表面が乾いたときにしっかりと水を与えるのがポイントです。オクラは乾燥に強く水を好みますが、常に水を与えて多湿になることを嫌います。また、種類によって異なりますが草丈がおよそ1~2メートルになるので、倒れないように支柱でしっかりと支えましょう。
収穫のタイミングと注意点
収穫の時期は地域により差がありますが早くて6月上旬から10月中旬までです。オクラの栽培は収穫の時期が長いので楽しみが増えます。初夏になると花が咲き始め、開花から1週間くらいで実が6~7センチほどになると収穫のタイミングになります。
成長がとても早いので程よい大きさになったらすぐにハサミでさやの付け根の部分を切り取って収穫します。取り遅れるとせっかく育ったオクラが固くなるので、さやが若くて柔らかいうちに収穫します。
収穫した後、実のすぐ下の葉を1~2枚残し、それより下の葉は全て摘みます。摘葉をすると葉に栄養が流れるのを防ぎ、実がつきやすくなります。また風通しが良くなって害虫の発生も少なくなります。
オクラは全体を細かいトゲで覆っているのでかぶれたり、とげが刺さらないように収穫をする時は長袖を着用し、手袋をはめて行うのがオススメ。また、収穫をした後はトゲを取ってから調理します。まな板の上にオクラを置き、塩を振って軽く転がし、塩を洗い流します。
栄養を足し、害虫から守る
ぐんぐんと順調に育ち、草丈が40~50㎝、本葉が5~6枚になり収穫まであと一歩という頃に追肥をします。オクラを長い間収穫し続けるためには肥料切れにならないように注意が必要です。
2回目以降の追肥のタイミングは2週間に1回ほど野菜用の粒状の置き肥を株元にふれないように離れた場所にばら撒き、肥料を与える時には水やりなどで減ってしまった土を足すために増し土を行います。オクラは吸肥力が強いため元肥を施しすぎると茎葉ばかりが育ち、実つきが悪くなります。適切な量と間隔を守りましょう。
このようにオクラの栽培は場所をとらずにプランターで収穫することができ、家庭菜園初心者の方にもおすすめできる野菜です。気温がしっかり上がってから植えつけを行う、追肥を行う、水やりで多湿にしすぎない。などの注意点を守れば失敗をすることは少ないと言えます。
上手く育てることができれば収穫が追い付かないほどたくさん育つという方も多いです。ネバネバの成分であるムチンやペクチンをはじめ、皮膚や髪の毛を守り丈夫にするビタミン類やベータカロチンなどの栄養素も含まれています。
夏バテで弱った胃腸の回復を促進してくれますので、栄養満点のオクラを自宅で収穫することができたら、毎日の献立が一品増えて健康にも良いです。少しでも作ってみたい!と思った方はぜひオクラの栽培に挑戦してみてください。
まとめ
オクラをプランターで育てるには
・準備するプランターのサイズに気を付ける
・十分気温が上がってから種まき、植え付けをする
・水やり、手入れを適切に行う
・実が若いうちに早めに収穫する
・肥料を定期的に与え、害虫から守る